【TOKYO SANDBOX 2019レポート】そこにあるのは「呪われた絵画」…絵を描いて呪いから生還するアドベンチャー「まつろぱれっと」

 イベント取材 
  公開日時 

 著者:篭谷千穂 

以前ゲームレビューのコーナーでご紹介したスマートフォン向けタップゲーム「バベルンルン 神々のラグナロクま」を開発・提供するSleepingMuseum(森のゲーム開発室)さんが、TOKYO SANDBOX 2019に最新作の「まつろぱれっと」を試遊出展していました。

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SleepingMuseumさんは、「森でクマさんテラヤバス」「クマVSマ」「クマンタ」「テラセネ」そして前述の「バベルンルン」といった、たぷたぷした白いクマが登場するコミカルなテイストのゲームをリリースしてきました。
しかしこの「まつろぱれっと」は、これまでの作風とはうって変わってホラーもの!

【TOKYO SANDBOX 2019レポート】そこにあるのは「呪われた絵画」…絵を描いて呪いから生還するアドベンチャー「まつろぱれっと」

本作は、友人が持ってきた「呪いの絵画」の中に住む”少女”との対話を通して新たに絵を描き加え、7日間で完成を目指すスマートフォン向けアドベンチャーゲームです。絵画の中の少女は気まぐれで、ちょっとしたことですぐに機嫌を損ねてプレイヤーを殺します。おまけに7日間で絵画を完成させなければ結局呪いで死んでしまうという鬼設定。こんなものを持ってきた友人は本当に大迷惑な奴です。

【TOKYO SANDBOX 2019レポート】そこにあるのは「呪われた絵画」…絵を描いて呪いから生還するアドベンチャー「まつろぱれっと」

では具体的にどんなモチーフを描き加えれば死ぬことなく絵画を完成させられるのでしょうか?その唯一の手掛かりとなるのが、過去の犠牲者たちが謎の掲示板に書き残したメッセージの文面です。これを読み進めることで、次に書き加えるべき新たなモチーフが手に入ります。ただしこれを残した人はみんな何らかの”失敗”により死んでしまった人たちばかり。ということは、中には役に立たない情報も混ざっている可能性もあるわけで、全てを鵜呑みにするのは危険です。

【TOKYO SANDBOX 2019レポート】そこにあるのは「呪われた絵画」…絵を描いて呪いから生還するアドベンチャー「まつろぱれっと」

過去の犠牲者が残したメッセージにより、まずはリンゴを描き加えることにした主人公。ところが、その位置や色が適切でないと…

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嫌過ぎる

このように、少女の気分によって様々なパターンの死が待っています。試行錯誤を繰り返し、その度に「いろいろな死に様を楽しむ」という点において、本作は「生きろ!マンボウ!」に近いかもしれません。

【TOKYO SANDBOX 2019レポート】そこにあるのは「呪われた絵画」…絵を描いて呪いから生還するアドベンチャー「まつろぱれっと」

数回の試行錯誤により、やっと少女の機嫌を損ねないリンゴを描くことができました。モチーフ一個描くのに何回死ななければならないのか…。

ホラーな世界観と理不尽な少女の要求、バリエーションに富んだ死に様が魅力の本作は近日リリース予定だそうですが、出展間際に大幅な仕様変更を行ったとのことで、実は出展前日も徹夜で開発していたとか(お疲れ様です!)。また今後も仕様変更の可能性があるそうですが、その際は是非マスコット的存在の白いクマもどこかに登場して欲しいなあ…なんて個人的に思ってしまいました。

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著者:篭谷千穂
Techブログメディア「vsmedia」を個人運営していたり、英字新聞「The Japan Times」にガジェットとアプリのコラムを書いているライター。
他にも特殊メイクや特殊造型、アクセサリー製作、仮面作家としても活動しています。