TokyoSandbox 2023は良質なゲームの宝庫!コロナ前より規模が縮小した分密度は上昇
著者:加藤賢治(SQOOL代表 兼 編集長)
東京で開催されるインディーゲームの展示会としては有数のものに成長したTokyo Sandbox。
コロナ禍の期間は一時的に中止されていましたが、昨年より再開されています。
Tokyo Sandboxはシンガポール出身のKevin氏が開催しいることもあり、国際的なインディーゲームの展示会という側面もあります。
この記事では、2023年4月14日にベルサール秋葉原で開催されたTokyo Sandboxの様子をお届けします。
昨年より再開されているTokyo Sandboxですが、コロナ前と比べておよそ半分くらいの規模で開催されています。今後徐々に規模も戻ってくるのではと思いますが、しかし縮小したとはいえ、展示されているゲームの質は非常に高く、良質なインディーゲームの密度はむしろ上がった感じがあります。
こだま日記
まずご紹介するのは、インディーゲームイベント常連のPlaris-xの「こだま日記」のブース。
こちらはアニメでも人気の「川尻こだま」のスマホアプリゲームで、ブースもその世界観を踏襲してゆるゆると展示されていました。
金銀銅、そして黒と、お腹の感じが、、、
CatPuncher
こちらは、NikuQ Gamesの「CatPuncher」のブース。街がなく猫が好きなNikuQ Gamesが開発しているのは、猫の手でキッチンを破壊しまくるゲーム。あ、いや、本当はネズミを倒すゲームなんですが、キッチン壊す方がおもしろくないですか?という感じで、何というかいいゲームです!
ghostpia
先日ついにリリースされた「ghostpia」のブース。本当についについに、という感じで、待ち焦がれていたファンも多いのではないでしょうか。筆者もリリース当日の深夜にダウンロードしまして、その手触りの良さと作り込みには驚きました。おすすめのタイトルですよ。
Culture House
7日間で正体不明の生物を育て、それに殺されてまた蘇る、、、育成シミュレーションゲームのCulture House。その冒頭をプレイできる展示版は育成部分がないにもかかわらず、その世界観と美しく作り込まれた建物のグラフィックに感動するゲーマーが続出。
BQM
こちらも有名タイトル「BQM」のブース。
自由にダンジョンを作れるゲームで、リリースからそれなりに経っていますが、今でも愛されている人気のタイトルです。
他のユーザーが作ったダンジョンをプレイできるのですが、ああ、世の中には天才がいるのですね、と思わずにはいられません。
from_.
from_.もご存知の方は多いのではないでしょうか。
Google indie festivalでの入賞をきっかけに人気のタイトルとなり、インディーゲームとしては驚異のロングランとなっています。しんみりと響くストーリーと音楽を是非ご体験あれ。
シェオルの森-黄昏の魔獣使い-
正統派っぽい落ちものパズルゲームの「シェオルの森-黄昏の魔獣使い-」。展示版では「魔獣使い適性試験」、もとい、チュートリアル的なステージが一通り遊べました。
魔獣を使役して敵の群れを倒していくのがめっちゃ気持ち良い感じに仕上がっています。結構頭も使いますので油断禁物。
Ruinarch
Steamでアーリーアクセス中のRuinarchは、開発者さんのお友達がアテンドしてくれましたが、日本語が苦手なようでゲームの説明を受けることができず、、、何ですが、それもあってじっくりプレイし、結果「なんやこれ面白いやん」となっタイトルです。
ドット絵、ストラテジー、侵略、脳死プレイ、的なワードが好きな人にはピッタリ。筆者にはピッタリでした。
ATHENA CRISIS
とにかく見た目がめちゃ可愛い「ATHENA CRISIS」。
ファミコンウォーズのような見た目で何というかとにかく雰囲気がイイ。
メインエンジニアはお一人とのことですが、複数対戦やCPUモードなど色々なモードを盛り込む予定とのことで、その開発力に驚かされます。
男性向けのゲーム性だと思いますが、試遊台には女性ゲーマーが多かった感じ。
Elpis
光がテーマの横スクアクション、「Elpis」。エモい、とにかくエモい。光を打ち出して街灯を灯していく世界観もエモい。
テーマは遺跡の探索とのことで、試遊版ではパズルステージのみでしたが、今後敵も出てくる予定だとか。
灯りの王子と陰りの塔
3人チームで開発している「灯りの王子と陰りの塔」。タイトルの通り、光と闇がテーマで、先述の「Elpis」にちょっと似た感じです。
こちらはよりアクションに寄っている感じで、光の表現にもまた違ったエモさがあります。
音へのこだわりも強く、完成したら是非じっくりプレイしたいです。
ResoSeeker
ドット絵横スクアクションゲームの「ResoSeeker」。よくできたドット絵と、よくできたギミックで本当に完成度の高いタイトルです。
主人公を入れ替えながら、能力を駆使して進んでいくのが気持ちいい!
ZURARARARUSH!!!
ズラは人類の友だった。開発者に何があったのか、あるいは頭には何もなかったのか。
とにかく禿げている主人公がズラを被って強くなる360度シューティングゲーム。被ったズラは一定時間で脱げてしまうので、ズラをとり続けなければならない。ある意味悲しみのシューティングゲームだが、ゲームとしては普通に本当に面白いです。