ポケモンGOの恐竜版!?映画「ジュラシック・ワールド」シリーズのAR位置ゲー「Jurassic World アライブ!」のリアルな恐竜ARは必見!
著者:篭谷千穂
最近、Google Maps APIを使用した「スマホ向けAR位置ゲー」が次々にリリースされてんこ盛り状態となっています。
この記事でご紹介する「Jurassic World アライブ!」もその一つで、映画「ジュラシック・ワールド/炎の王国」の公開に合わせプロモーションも兼ねてリリースされました。いわゆる”広告ゲーム(Ad game)”の一種なのですが、最近は広告云々関係なく普通に単体のゲームとして面白いタイトルであるのがデフォルトなので、これも映画を観ていなくてもプレイには何の支障もありません。………というか、ぶっちゃけ「ポケモンGOの恐竜版」みたいなものです。
本作の設定は、プレイヤーが恐竜保護団体(DPG)のメンバーとなり、恐竜を絶滅の危機から救うために歩いている恐竜からDNAを採取して「再生」させるというもの。実際に歩き回ってマップ上で恐竜を探し、ドローンを飛ばして「DNAサンプル」を採取し、それが一定数貯まると恐竜を再生できるようになります。 外に出てマップを見ながら歩き回ると、現在位置から近い場所にいる恐竜が画面内に表示されますが、ここで面白いのは、本作は「AR(拡張現実)」ゲームでありながら肝心の恐竜探索の段階で敢えてAR機能を使用していないところです。
とりあえずこれのDNAを採取することにします。普通ならここで周囲の景色の上に恐竜の3DCGを表示させることができそうなものですが、見てのとおりそんな機能はありません。
「発射」をタップするとブーンとドローンが飛び…
恐竜の頭上から注射を打ってDNAサンプルを採取します。 ここら辺はポケモンにボールを投げるのとだいたい同じ要領ですが、恐竜は常にウロウロと歩き回っているのでポケモンに上手くボールをぶつけるよりも難しいです。
上手いこと命中させ続けるとより多くのDNAサンプルを採取でき、さらに様々なご褒美も貰えます。
そして集めたDNAサンプルから恐竜を作成!これで恐竜をGETできました。
他の恐竜のDNAと混ぜて実在しない新種の恐竜を作ることもできます。これは上手く原作映画の設定を活かしていますね。
ある程度恐竜が集まったらチームを作って「訓練場」でバトルを行えるようになります。恐竜によっていろいろなスキルが存在し、それを上手く使うことで有利に戦えますが、当然ながら肉食恐竜の方が攻撃力が高めです。
ただし草食恐竜でもムチャクチャ頑丈でなかなか攻撃が効かない種類もあるので、戦術と駆け引きが必要になってきます。
で、「ふ卵器」というこれまたポケモンGO的なコンテンツがあるのですが、これは卵をセットして歩き回って…というものではなく、時間ごとに待てば中からアイテムが出てくるという、他のゲームに例えるなら「宝箱」のようなものです。
無課金でも毎日定期的にもらえます。当然有料課金のふ卵器も用意されており、無課金ふ卵器よりも良いアイテムが出てきます。
こちらは仙台市内のとある公園でのスクリーンショット。だいたいどのブロックにも複数の恐竜がいる設定になっており、「地方だから恐竜が少ない」といった地域格差はないようです。
IngressのポータルやポケモンGOのポケストップに相当するスポットもあり…
そこにアクセスしてタップすると、ランダムにゲーム内通貨やDNAサンプル採取用の注射などのアイテムがもらえます。まあポケストップと同じようなものですが、その設定位置は少々違うようで、IngressやポケモンGOでは採用されていないスポットが本作でピックアップされていることもあります。
なお、これが本作の一番の特徴なのですが…
再生した恐竜の3DCGを好きな時に呼び出し、それを現実の風景に重ねてAR写真や動画を撮影し、そのままSNSに投稿することができます。つまり恐竜を見つける段階ではなく、見つけた「後」にAR機能が利用できるようになるというわけです。それもただ3DCGを風景に重ねるのではなく、その風景の中でどの部分が「床」に相当するのかをちゃんと認識してくれるので自然に配置できます。
恐竜の3DCGは自由に拡大・縮小が可能で、モデリングもかなりリアル。アニメーションが付いており体の動きも分かるので、絵や造型の資料としても使えそうです。私は恐竜を集めたりバトルをするよりもこのAR表示&撮影の方が楽しくて、これをやるために恐竜集めをしたいと思うようになりました。
先にも述べましたが、原作映画を観たことがなくても十分に楽しめるタイトルで、むしろ本作をプレイしたことがきっかけで映画も観たくなるかもしれません。