Slush Tokyo 2017「I from Japan」のピッチレポート
著者:加藤賢治(SQOOL代表 兼 編集長)
SQOOL.NETでも何度か登場している「I from Japan」が、Slush Tokyo 2017のピッチコンテストに参戦しました。
I from Japanは「Last Standard」という3Dゲームを開発していますが、特質すべきはそのゲームそのものではなく使用されている「サイコダイブシステム」という新しいプラットフォーム。
「サイコダイブシステム」は心理解析をゲームに応用することで、プレイヤー個々に合わせてゲーム内の様々な要素を自動的に生成することができます。
この記事では「I from Japan」のピッチの様子を、なるべく生のままお届けします。
I from Japan のピッチ
我々はあなたの「パーソナリティ(個性)」をゲームに入れ込みます。
今から、ゲームはパラレルリアリティと呼ばれるようになります。
※ピッチする代表の中道氏
ゲームをするときにキャラクターや武器を選びますよね。
でも選べる要素は限られているから、だいたいより強いキャラクターや武器を選びますよね。
それって、例えば教室や職場で他の人と同じ服をきているようなものです。もちろんその友達のことは好きだけど、服が同じなのはちょっと厄介な気もしますよね。
でも、服を3パターン作れますか?難しいですよね。
だから私たちは新しいテクノロジーを開発しました。
私たちのサイコダイブシステムは、プレイヤーの脳を分析し、それぞれに応じてゲーム内のデータに変換します。
例えば、3DモデルやAIなどに。
信じられない?
では見てみましょう。すぐに分かります。
これは現在開発中のゲームです。
普通のゲームのように見えますよね。
でもこのゲームは普通のゲームではありません。
プレイヤーの人格に基づいてオリジナルの武器が自動的に生成されているのです。
ちょっとドナルド・トランプさんをプレイヤーにした場合をやってみましょうか。
トランプさんのTwitterのIDを使います。
※実際にトランプ氏のTwitterから性格分析をして生成した武器
我々はゲームを世界最大規模のゲームプラットフォームであるSTEAMに登録しましたが、3日でトップ3にランクインし、驚くべき早さでSTEAMでのリリースが許可されました。
この「サイコダイブシステム」は現在、国際特許を申請中です。
我々は世界中のゲーム開発者にこのシステムを提供したいと考えています。
例えば、モンスターハンターであなただけのオリジナルの銃を生成する、といった具合です。
世界には12億人以上のゲームファンがいます。
12億通りのアバターを作れると思いますか?
サイコダイブシステムなら可能です。
I from Japanならできます!
ありがとうございました!
良いランチを!
I from Japan のその後
見事ピッチを終えたi from Japanですが、残念ながら優勝は成りませんでした。
しかし、多くの投資家やベンチャーキャピタルの目に留まり、現在様々な交渉で忙しい様子。
「サイコダイブシステム」は若干概念的なプラットフォームですが、その目新しさには強く惹かれるものがあります。
スマートフォンのゲームよりはPCやコンシューマのゲームに向いていることから、まずは日本以外での展開になりそうですが、遠くない未来に海外から日本に逆輸入される日がやってくるかもしれません。
I from Japan にコンタクトを取りたい!という投資家の皆様や、ゲーム業界関係者は、
http://www.i-fromjapan.com/contact
こちらから是非ご連絡を。
ゲームの新たな一歩に立ち会えるかもしれません。