【東京ゲームショウ2017レポート】日本うんこ学会が真面目に開発!大腸菌擬人化ヘルスケアゲームアプリ「うんコレ」
著者:篭谷千穂
「うんこで救える命がある」
東京ゲームショウ2017のゲームスクールコーナーで、こんなパワーワード炸裂なフライヤーをもらいました。
「うんコレ」は、「うんこ」を用いて日本をもっと健康で豊かな国にすべく立ち上がった団体、「日本うんこ学会」が現役医師および医療関係者を含む総勢200名を超えるスタッフと開発している大腸菌擬人化ヘルスケアゲームアプリです
その名称から「文字通りクソゲー、またはバカゲーかな?」と思われるかもしれませんが、趣旨やアプリの内容は超・大真面目。
プレイヤーはアプリを通して毎日自分のうんこの状態を報告(ゲーム内では観便【カンベン】)することで、医師監修のアドバイスを受けるるとともに、ガチャを回して新しい大腸菌擬人化キャラクターをGETすることができます。
ゲームの流れ
プレイヤーはまず、その日うんこが出たか出なかったか?、出た場合は何色だったか?形は?などのうんこ情報を報告して「カンベン」します。これらは全てプレイヤー自身の健康に直結しており、小まめにチェックすることで大腸がんの早期予防や発見につながります。
例えば、トマトなど赤い野菜を大量に食べたわけでもないのやたらと赤いうんこが出た場合は腸内で出血している可能性があり、何らかの病気にかかっていることが考えられます。こうしたケースではキャラクターからのアドバイスで病院での検査を勧められます。
カンベンを終えると、1日1個「雲母(ウンモ)」と呼ばれるゲーム内通貨を入手でき、それを使ってガチャを回すことができます。ここで出てくるキャラクター「メディウム」は全て大腸菌を擬人化…というか美少女化したもので、全てに菌と医療器具の名前が使用されているため勉強にも役立ちます。
「メディウム」を編成してパーティを結成したらいよいよバトル開始!バトルは、悪性腫瘍や病原菌をモチーフにした敵「クリーブス」をタップアクションで退治していきます。
具体的には画面上から降ってくる小さな敵をタップで消していき、その間にパワーゲージが貯まったメディウムたちに必殺技で本体を倒してもらうというシステム。メディウムたちにはボイスが付いており、必殺技が繰り出されるときにはカットインも入るという凝った画面作り。
ちなみに本作は医療監修から開発、デザイン、ボイス、サウンド全てのスタッフが完全ボランティアとのこと。正直ボランティアとは思えないクオリティです!
日本うんこ学会の方に聞いたところ、本作は毎日観便をして自身の体調変化を知ってもらうよう啓発するアプリで、あくまでもゲームはその動機付けとのこと。なので課金でゲーム内通貨「雲母」を買えるようになってしまっては本末転倒なので、敢えて課金での収益は狙っていないそうで、今後はクラウドファンディングを予定しているそうです。
現在アプリ公式サイトにて事前登録受付を行っているほか、開発協力者や応援者も絶賛募集中とのこと。興味のある方、また我こそは!という開発者や医療関係者の方は是非チェックしてみて下さい。