インディゲーム音楽の演奏会「From_. + Piano Works Concert」に行ってきました
著者:加藤賢治(SQOOL代表 兼 編集長)
日本でインディゲームといえばアプリゲームが多いのは皆様ご存知の通り。アプリゲームは電車の中などのちょっとした隙間時間にプレイされることも多く、必ずしも音を出してプレイするわけではない、というのが実情だと思います。
しかし、インディゲームの質が向上するにつれ、構成要素の1つとしてのゲーム音楽もまた質を求められるようになってきたと感じます。
そんな中、多くのインディゲームに楽曲を提供する作曲家、椎葉氏が主催する演奏会が開催されましたので、いちゲームファンとして行ってきました。
会場は東京山手線沿い、大塚駅から南に徒歩5分の「音楽堂 ano ano」。小さな会場は満員のゲームファンと音楽ファンで埋め尽くされました。
演奏会では、演奏される曲が使われているゲームの説明や、その曲が生まれた経緯などが語られ、普段は知ることができないゲーム音楽の裏側の想いに、会場内は熱心に聞き入りました。
インディゲーム音楽の演奏会、というのはあまり聞いたことが無い方が多いと思います。私もそうでした。しかし実際に行ってみると、言葉足らずで申し訳ないのですが、本当に良い場でした。
ゲームがどのように作られ、どうやって音楽が乗るのかというのは、とても芸術的な仕業に思われました。何というか、木や本や絵の具のにおいがするような。
SQOOL.NETの目指すところの一つは、ゲーム開発者支援です。インディに限っているわけではありませんが、良いゲームを開発した開発者が正しく報われるように、情報を収集して発信していければと考えています。
しかしメディアは直接的にゲームの制作に入り込むということはありません。できたものの情報を伝え、過去や未来の取り組みを祖紹介するのがメディアです。誇りある事業ですが、開発者や作曲家や演奏家の皆様がうらやましく思えた演奏会でもありました。
ゲーム1つ1つには実に様々な想いが込められています。
是非音を出して、できればイヤホンをして、じっくりゲームの音楽に聞き入ってみてください。その曲の音それぞれが、ゲームを愛する開発者、作曲家、演奏家の想いの結晶なのです。