仕事、恋愛、家作り、「SIMS」シリーズのスマホ向け最新作「シムズポケット」で理想の人生を目指せ!
著者:篭谷千穂
家を作り職に付きゲームの中で生活を楽しむライフシミュレーションゲーム。現実とは違う人生を体験できるライフシミュレーションゲームは、アクションゲームなどとはまた違った趣があります。
今回紹介する「シムズポケット」は、アメリカElectronic Artsの看板シリーズ、生活シミュレーションゲームの「SIMS(シムズ)」シリーズのスマホ向け完全新作タイトルです。
この「SIMS」シリーズには根強い人気があり、そのためか実はソーシャルゲーム黎明期に一度Facebookゲームプラットフォームでソーシャルゲーム化、そしてスマホ展開されたことがあります。しかし内容はぶっちゃけビミョーでした。
まずグラフィックがオリジナルの3Dから2Dに変えられていたし、何より同シリーズ最大の魅力である自由度も削られ、ただの時間待ち&ポチポチゲーとなっていたからです。
奇跡的に当時のスクショを発掘。まあソーシャルゲーム黎明期はこんなゲームばかりでした。
そんな黒歴史を持つ「SIMS」のソーシャルゲームですが、「シムズポケット」はオススメできますのでご安心を。
確かに「シムズポケット」にも体力が減って時間経過で回復というソシャゲっぽいシステムはあるにはあるのですが、グラフィックはオリジナルと同様のフル3Dで、家の改築&増築、インテリア変更、アバター(シム人)のカスタムと着せ替え、職業シミュレーション、趣味、友達付き合い、恋愛、結婚と、「SIMS」シリーズが持つほぼ全ての機能をプレイできます。
その自由度を最初に感じられるのが自分のシム人のカスタム画面。
なんと…
異色肌にもなれます!他にも目の形や眉毛の形、鼻の形、唇の形や色、メイクのパターン、ヘアスタイル、体型、筋肉質がぽっちゃりかetc... と本当に細かく設定でき、あまりの細かさにカスタムが面倒になるくらいです。異色肌にできるくらいだから人種も自由自在。そこら辺は洋ゲーはかなり配慮してますからね。
さて、ゲームをはじめてみましょう。
まずはじめにボロくて汚い一軒家に引っ越します。デフォルトでソファとテーブル、椅子、キッチンのカウンター、ベッド、便器があるので、まずはそれらを修理して最低限住めるようにカスタムしましょう。
こうして家作りを進めていると、ご近所さんがあいさつに来てくれました。これをきっかけに会話を重ねて徐々に親しい友達になっていきます。
家が整い友達ができたら次は仕事。最初の仕事は選択できず、とりあえず最初は町で見かけたカフェでバイトです。もちろん今後レベルアップして自分のシム人の性格設定やスキルが固まっていけば、適正に合わせて転職することも可能になります。
そして家に帰ったらまた新しい友達を作って交流を重ねます。なお一定レベルまで親しくなった人とはただの「友達」として付き合うのではなく、「どんな種類の友達か?」を設定して交流を深めることができます。この友達とは「ヲタ友」になることに決定。そう設定した途端「あのファンタジー作品が云々」「あのSFが云々」「コスプレが云々」と急にマニアックな会話をし始めました。というか「オタク」ではなく「ヲタ」と表記するあたり、さすがはEAのローカライズです。
さらにシム人の性格もより細かく設定していきます。レベルが上がるごとに選択できる性格が増えていき、複雑な性格のシム人へと成長していきますが、自分とまるっきり異なる人格にすることもできれば、敢えて嫌な奴になることも可能。徹底して嫌な奴になった結果、どんな人生が待ち受けているのかをシミュレーションするのも楽しいかもしれません。
レベルが上がると自分でパーティを主催して人を集めて出会いの機会を作ったり、趣味を増やしたり、親しい友人から恋人へと関係を進めて結婚することもできるようになりますが、さすが!と思ったのは…
同性愛が解禁されていること。男性シム人同士、または女性シム人同士でも恋愛できるし結婚もできます。これ、以前の2Dのソーシャルゲーム版SIMでは絶対異性同士でなければできなかったんですよね。こんなところで不意に「時代は徐々に良くなっているのだなあ…」なんて感慨深く思ってしまいました。
このように思い通りの人生をシミュレーションできる自由度の高さが特長のタイトルですが、途中から「ルームシェア」という設定が加わり、自分のシム人と同居するもう一人のシム人も操作できるようになります。2人の生活を効率良く切り替えて2種類の人生をシミュレーションし、それが2人のシム人の日常生活にどのような変化をもたらすのか?どのような”化学反応”が起こるのかを観察するのもまた一興。あまりにやれることが多く、かなり時間泥棒なタイトルなので、くれぐれもリアルな生活・人生に影響が出ないようご注意下さい。