「大乱闘スマッシュブラザーズ SPECIAL」は熱意とこだわりを限界まで詰め込んだ、メーカーを超えたゲームの集大成!
著者:ちゃんたく
2018年12月7日、「大乱闘スマッシュブラザーズ SPECIAL」がついに発売されました。「スマブラ」という呼び名で親しまれているこのシリーズは、任天堂の人気キャラクター達が一堂に会し、画面外に相手をふっとばす対戦アクションゲームです。
この記事では、発売日に即プレイした「大乱闘スマッシュブラザーズ SPECIAL」の感想をお届けします。
業界の垣根を超えた大コラボ!総勢70体以上の人気キャラクターが集結
今作には新規参戦キャラはもちろん、過去作で参加したキャラクターたちが全員参戦します。マリオ、リンク、カービィといった任天堂が誇るお馴染みのキャラから、メタルギアシリーズのスネーク、ファイナルファンタジーⅦのクラウドといった任天堂以外の人気キャラまで、数多くのキャラクターがファイターとして登場します。
メーカーの垣根を超えて集まった人気キャラクター達を動かし、ふっとばし合う。
「これにワクワクしないゲーマーなんているのか?」と言ってしまいたくなるほど、今回のスマブラは大ボリュームです。
総勢70体以上のファイターが参戦しますが、最初に動かせるのはスマブラ64版の初期メンバー(隠しを含まない)8体のみ。初代スマブラ世代である筆者にとっては、この8体しかいない画面は中々グッとくる光景です。
いろんなモードをプレイしていると、突然「挑戦者」が現れます。挑戦者であるファイターと戦い、勝てばそのファイターが以後使えるようになる、という仕組みです。
負けてしまうとその時点では仲間に出来ませんが、しばらくすると再戦できるようになるのでご安心を。基本的にはこれを繰り返して、70体以上のファイターを解放していくことになります。様々なモードを楽しみながら解放していきましょう。
ステージ、ゲームモード、BGM、全てが規格外の熱量
キャラクターのみならず、今回のスマブラはゲームモードをはじめ、ステージ、BGMといった要素全てが大ボリュームです。
所狭しと並ぶステージの数々。約100ステージにも及ぶこれら全てに背景演出、ギミックなどが盛り込まれているため、ステージに飽きることはありません。全ステージをプレイするだけでも相当な時間がかかりそうです。
また新規ステージはもちろん、初代64版のステージなども登場します。懐かしさを重視するため、あえて昔のテイストを残すなどの工夫も施されています。
そして、遊びモードの一つである「勝ち上がり乱闘」。このモードはファイターを1体選び、用意されたラウンドを次々とクリアしていくスマブラお馴染みのモードです。
ラストはそのファイターと関わりが深い、ファイターではない専用ボスが用意されているものもあり、このボス戦がとにかく熱いのです。一部のファイターは、そのシリーズが好きな人にとってはたまらないボスが登場します。
これ以上はネタバレになってしまうので、どんなボスキャラが出てくるかはぜひプレイして体感してみてください。
更に本作はBGMも大ボリューム。様々な名曲が700曲以上が収録されており、全楽曲を再生するとなんと約24時間。全て聴くのに丸1日かかります。
もはやサントラとしても十分すぎるほど価値がありますが、忘れてはいけないのはこれがゲームだという事です。
他社とのコラボである「ストリートファイター」シリーズも全32曲収録。ファイターとして参戦するリュウ、ケン以外のキャラ楽曲が多数収録されています。
数多くの作品、キャラクターを最大限に活かす こだわり抜いたシングルモード「灯火の星」
対戦ゲームながら、スマブラは1人プレイモードにも力を入れています。今作の1人プレイモードの目玉である「灯火の星」も、大ボリュームな仕上がりになっています。
このモードは、謎の敵「キーラ」の攻撃により全てのキャラクターが身体を失い「スピリット」と化してしまった世界が舞台。スピリットとなったキャラクター達を解放していくことが目的となります。
スピリットになってしまった様々な作品のキャラクターたちと「疑似対戦」を楽しむことができます。ステージ、ファイター、アイテムなど全てを駆使して、なるべくそのキャラクターに近づけられています。
例えば「ポケモン」シリーズに登場する「アンノーン」との疑似対戦では、見た目が似ているファイター「Mr.ゲーム&ウォッチ」との戦闘に。
他にも、棘の甲羅を持つ「トゲゾー」との対戦はミニサイズの赤いクッパを採用するなど、とにかく可能な限りそのキャラクターを再現するための努力が施されています。
スピリットは山ほど用意されており、「上手く再現したなぁ」と感心してしまうものも多く、開発者のこだわりを感じることができます。こちらもぜひプレイして体感してください。
「スマブラの集大成」を超えた「ゲームの集大成」
筆者がスマブラの新作に触れるのは「スマブラX」以来約10年ぶりでしたが、本作は「進化したスマブラ」というものをこれでもかと見せつけられた気がします。
子供のころ、コントローラーを持ち寄って友達の家に集まり、スマブラを遊んでいた方も多いのではないでしょうか。
今はオンラインの環境も整い、離れた場所でも気軽に友達と遊べる時代ですが、新鮮さと同時に「久しぶりに友達と集まってスマブラをやりたい!」という懐かしさも感じました。
『大乱闘スマッシュブラザーズ SPECIAL』は、凄いものを作りたいという開発者の熱量とこだわりが十分に感じられる、「スマブラの集大成」を超えた「ゲームの集大成」と呼べる作品です。