古いゲームの価値と面白さとは?ゲームにおける懐古のススメ
著者:加藤賢治(SQOOL代表 兼 編集長)
ファミコンが発売されたのが1983年。ファミコンが家庭用コンピューターゲームの市場開拓の先駆けだとすると、コンピューターゲームの歴史は40年を超えたことになります。
40年というと市場の歴史としてはまだまだ浅いのですが、それでも当時小学生だった子供たちが中年壮年に差し掛かるくらいの年月が経過しており、一通りの文化や歴史ができてきていると言っても良いでしょう。
さて、この記事ではいわゆるレトロゲームと呼ばれる古いゲームの魅力について少し話してみたいと思います。
ゲームの研究などをしていない限り、基本的に多くのゲームファンは、新作や今流行っているゲームを遊びたいのではないかと思います。そういう意味ではレトロゲームを集めたり遊んだりするのは少し変わった趣味かもしれません。
しかしレトロゲームは趣味として考えると非常に面白いものです。
1つは、非常に安く上がる趣味だということです。
かつて、スーパーファミコンやプレイステーションのゲームソフトはそこそこの値段がしましたが、今は中古で安く買うことができます。一部の希少価値のあるものを除いては数百円からせいぜい数千円で買うことができるでしょう。
ゲーム機本体も、最近は海外からの人気などで値上がりしていますが、物によっては1万円未満、高くても数万円程度で買うことができます。
昔を懐かしんでレトロゲームを遊ぶ方の多くはすでに社会人かと思いますが、そのような方にとっては趣味に数万円というのは高い出費ではないでしょう。しかも、壊れなければずっと遊ぶことができ、ファミコンや、スーパーファミコン、プレイステーションなどのレトロゲームきは非常に堅牢で壊れにくいため、その意味でも良い趣味だと言えます。
そこまでするのはちょっと、という方は、Nintendo Switchのオンライン機能で、レトロゲームを遊ぶことができますので、ぜひ試していただきたいと思います。
レトロゲームを遊ぶ楽しさは、昔を懐かしむということだけではなく、その時代に変えなかったゲームをプレイするという楽しみ方もあります。
子供だった頃と比べて、プレイスキルや時間確保などの問題でなかなかクリアできないかもしれませんが、積年の思いを晴らすことができるでしょう。
若いゲーマーの皆様にとっても、相性が良ければ、ということになりますが、レトロゲームはおすすめしたい趣味の一つです。
例えばファイナルファンタジーやモンスターハンターなどの今も人気のシリーズの過去作に触れることは、そのシリーズの理解度を深め、より好きになるきっかけになるかもしれません。
また、レトロゲームはインターネット接続を前提としていないタイトルがほとんどですので、純粋に自分勝手にそのゲームを楽しめるという体験をすることができます。これは非常におすすめの要素で、今のゲームであれは例えオンライン機能を実装してなくても例えばDLCや攻略ウィキなど、インターネット環境と絡んだ要素からは逃れられませんが、レトロゲームはそもそもインターネットが存在していない時代に作られていますので本当の意味で自分一人でそのゲームに没頭することができます。
ただレトロゲームであっても攻略サイトは存在しているものが多いですので、ぜひ、攻略サイトなどを見ずに遊んでいただければと思います。
ただ、レトロゲームが今のゲームより面白いのかと言われるとそれはそうではありません。
基本的に技術は進歩していますのでゲームの中でできることもどんどん増えていっています。
綺麗なグラフィックや洗練されたUIや操作性など、現代のゲームの方がやはりレトロゲームに比べれは随分と優れています。
レトロゲームをプレイすると、ちょっとしたところでのわかりにくさや操作の難しさを感じるかもしれません。
しかしそれでもレトロゲームをプレイするのはおすすめです。ゲームというのは小説や映画や漫画と同じ創作物で、その時代背景だからこそできたゲームというのがたくさんあります。今だったら作れないだろうな、というゲームも実際多く、そう言った物に触れられるのはレトロゲームの醍醐味です。
そして、限られたハードの性能の中でいかにゲームとして成立させ面白さを付与するか、という工夫に関しては、レトロゲームの方が優れていることが多いでしょう。ゲームとしてそれが良いということではありませんが、そのような工夫によって実装さた機能やシーンが今にも引き継がれてゲームの文化を形成していることがあります。そこへの気づきはゲームオタクとしては本当に楽しいものです。
以上、レトロゲームを筆者なりにお薦めしてみました。
SQOOLでは現在YouTubeチャンネルを通して色々な情報を皆様にお届けしていますが、レトロゲームを現在の環境で楽しむやり方なども動画でご紹介できればと思っておりますので、楽しみにお待ちくださいませ。