中国で人気のWePlayってどういうイベント?
著者:加藤賢治(SQOOL代表 兼 編集長)
インディーゲームというワードが再び熱を帯びてきました。
日本では、講談社、松竹、パルコなどの異業種三遊が相次ぎ、集英社はインディーとは謳っていないものの、インディーゲーム開発チームの「墓場文庫」が手がけたミステリーアドベンチャー「都市伝説解体センター」を大ヒットさせている。
さて、海外はというと、韓国、台湾、中国など近隣諸国でも同様で、韓国ではBICやPlayX4というインディーゲームのイベントが人気、台湾ではG-EIGHTというこれもインディーゲームのイベントが急成長中です。
そして今回ご紹介するのは、WePlayという中国上海で毎年11月ごろに開催されるインディー系のイベント。初開催は2017年で、今年で8年目。意外と長く開催されていますが、ここ数年は特に日本からの出展も増え、活況を呈しています。

上海といえば、ChinaJoyという大型のイベントが毎年夏に開催されますが、そちらは何方かと言えば大手のための展示会。
WePlayはインディーに特化したイベントとして成長してきました。

2024年のデータでは、WePlayの来場者数は1万5千人以上、出展タイトルは400以上と、日本のビットサミットに並ぶ規模のインディーゲームイベントです。

不況が囁かれる中国ですが、その中でもインディーの熱は確実に成長している様子が伺えます。
日本以外にもスイスやカナダなどのヨーロッパからの出展もあり、国際的なイベントとして定着してきました。

インディーというのは「小さい」という意味が含まれ、それゆえに今までは弱い存在でしたが、一過性のブームを乗り越え、世界的に力をつけつつあるインディーゲームの勢いがここにも見られます。
近い文化圏の中国でのインディーゲーム界隈の動きは、日本のゲーム好きにとっても無視できないものになりつつあります。












著者:加藤賢治(SQOOL代表 兼 編集長)