【東京ゲームショウ2017レポート】世界を狙う台湾ゲームの品質!東京ゲームショウに出展した台湾ゲーム5タイトルを紹介

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著者:管理人

東京ゲームショウの魅力の1つは、インディーゲームコーナー。インディーゲームコーナーには個人や小規模事業者が開発した、大手には無いちょっと変わったゲームたちが並んでいます。

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宝物を探すような楽しさがあるインディーゲームコーナーですが、今年はそのインディーゲームコーナーに台湾から5つのブースが出展されていました。

文化的に日本と近い台湾は、ゲームにおいても親和性が非常に高く、台湾のゲームは日本に合うデザイン性のものが多くあります。台湾は開発力も非常に高く、日本市場でも十分に受け入れられそうなタイトルがたくさんあります。

ここでは、東京ゲームショウに出展されていた台湾インディーゲーム5タイトルをご紹介します。

グラフィックがかわいい!日本市場にもバッチリ合いそうなモバイル放置ゲーム「Smith Story」

「Minocaros Huang」社は、2つのタイトルをブースに展示していました。
1つは「Slime Legend」というヘックス(6角形)タイプの戦略シミュレーションゲーム。こちらのゲームも高品質でしたが、ここではもう一つのゲーム、「Smith Story」をご紹介します。

Smith Storyはいわゆる放置ゲーム。iPhoneとAndtoidで動く、スマートフォンアプリゲームです。

グラフィックが非常にきれいで、世界観も奥が深く仕上がっています。
素材を集めて新しい武器を作ったり、ペットを連れていけるなど、RPG的な要素が盛り込まれています。

Smith Storyは本当に絵がきれい。是非ムービーや公式サイトを見ていただきたいと思います。

台湾のゲームデベロッパーは総じてデザイン力が高いと思いますが、その中でもMinocaros Huang社のデザイン力はトップレベル。幻想的な世界観と魅力的なキャラクターで構成されているSmith Storyは筆者も本当にプレイしてみたいゲームです。

Smith Storyは東京ゲームショウの1か月ほど前に台湾、中国でリリース済みで、既に多くのダウンロードがあるそうです。
日本でのリリースも希望しており現在調整中。日本でリリースされる情報が出ましたら、皆様にお伝えします。

Blue Blood Lagoonは戦後の台湾を舞台にした問題作を展示

テキストノベルタイプのアドベンチャーゲームを得意とする「Blue Blood Lagoon」は「她和他和她的澎湖灣(彼女と彼と彼のトンフー湾)」というタイトルの美少女アドベンチャーゲームを展示。

美少女ゲームですが、テーマは第二次世界大戦後の台湾の政治的不安定。その中で翻弄される少女たちに焦点を当てた問題作です。

このゲームの舞台は1949年の中国内戦時代。この内戦時代、台湾では敵側のスパイの疑いがかけられ数千人が殺されたという歴史的な悲劇があります。
ゲームの主人公は男子ですが、兵役を逃れるため女装しており、周囲の美少女と色々なストーリーが巻き起こる、というのがゲームの基本的な内容。

しかしテーマがテーマだけに、ゲームの進行も悲劇的です。
エンターテインメントとしてのゲームには不向きなテーマですが、どうしてこのようなテーマを選んだのかを尋ねたところ、

「台湾のこのような歴史を世界に伝えたいと思った」

「悲劇的なストーリーだからこそ、ゲームにすることで触れやすくなる」

との回答。
エンターテインメントとしてのゲームではなく、使命感を持った新たな挑戦という強い印象を受けました。
その使命感のままに超大作に仕上がっており、クリアに要する時間は約70時間、シナリオの文字数は中国語で186万文字!

「她和他和她的澎湖灣(彼女と彼と彼のトンフー湾)」はPC用のパッケージとSteamで展開中。Steamには英語版があるようですので、興味のある方は是非見てみてください。
できれば日本語化もしたい、と語っていました。

公式PV

E3のベストアドベンチャーゲームにも輝いたホラー系脱出ゲーム「返校」

「返校」はロサンゼルスで開催された世界最大規模のゲームイベント「E3」でベストアドベンチャーゲームに輝いた秀作。

その内容は1950年~1960年の戦後の台湾を舞台に、山間部にあるGreenwood高校から2人の生徒が脱出する、という脱出ゲーム。

ホラー要素があるためストアの審査の兼ね合いでスマートフォンアプリでの展開は考えていないとのことでしたが、現在Steamで中国語版、英語版が発売されており、10月27日には日本語版もリリースされる予定。

日本の昭和を思わせるような歴史感のある脱出ゲームは、日本人の感性にも合いそうです。

東京ゲームショウのブースも常に多くの人に囲まれており、人気の高さが伺えました。

公式PV

可愛い戦車を作って戦え!VRゲーム「Combine War Toys」

HayatoWorksの「Combine War Toys」はVR空間で戦車を投げて戦うディフェンスゲーム。
戦車を投げるって?と思いますよね。まずは動画をご覧ください。

こんな感じで戦車を作って投げて戦うゲームです。
単純なようでなかなか奥が深く、例えば最も安い戦車の足に、最も高い戦車の砲台を付けたりすることも可能。

組み合わせによって「速いけど弱い」「強いけど遅い」戦車が出来上がり、それをうまく放り投げて、攻めてくる敵を撃退します。

更にはプレイヤーの陣地の下に「やばい時用のとっておきの戦車が隠してある」など、コミカルな遊び心も満載。と思いきや敵が結構強かったりして、思わずムキになる面白さです。

HayatoWorksは開発者のHayato氏1人の開発会社。
元々ゲーム会社でプランナーをしていたということで、さすがのゲームプランニングですが、

「3Dのモデリングは慣れていなかったので、最初の頃に作った戦車と最後の方の戦車とではクオリティーが違います(笑)」
とHayato氏。

他にも色々開発しましたけど、あまりうまく出来ずにクソゲーばかりなんですよね、とのことですが、筆者的には他のゲームも気になります。
公式サイトで遊ぶことができます

「Combine War Toys」は現在SteamVRで公開中。VIVEとoculusに対応していますが、できればPSVRでも開発したいとHayato氏。

「PSVRの開発キットが欲しいです。SONYさんお願い!」
とのことでした。

可愛い絵柄の放置ゲーム「Click Chronicles」

最後のタイトルはスマホアプリのタップ系放置ゲーム「Click Chronicles」。

台湾のゲームデベロッパーの特長の1つは絵柄の良さですが、こちらもさすが台湾、というクオリティの高さ。

「Click Chronicles」はスキル開放やペットのミニゲームなど、放置ゲームでありながらやり込み要素も多いタイトル。

ゲーム内の要素は多いのですが、動画を見ていただくと分かる通り、プレイスタイルはRPGとしてもタップゲームとしても王道で、悩まずにサクサク快適にプレイできます。
ワンタップ操作を意識して開発した、という通りのテンポの良さ。精緻でかわいらしいグラフィックも見て欲しい!とのことでした。

「Click Chronicles」は11月に台湾でリリース予定、その後日本でもリリースしたいとのことですので、来年には日本語版がプレイできるかもしれません。

台湾インディゲームの品質の高さと海外展開への意欲

以上、東京ゲームショウインディーゲームコーナーの台湾ブースをご紹介しました。

インディゲームとはいえどのタイトルも品質が高いことに驚かされました。グラフィック、ストーリー、ゲーム性、操作感、と総じて良くまとまっており、まるでコンシューマのパッケージゲームのような精密さを感じます。

加えて台湾は海外展開に熱心。
今回ご紹介したタイトルも、自国語と同時に英語版があるものがほとんどで、更に全ての開発者が日本への展開も見据えていました。
この辺りの海外展開力は日本も見習いたいところです。

来年の1月には台北ゲームショウ2018が開催されます。日本から近く行きやすい国台湾。台湾ゲームに興味を持たれた方は、是非台北ゲームショウを覗いてみてはいかがでしょうか。

参考記事

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