【レポート】「黒川塾49」『うつヌケ』というあなたの生き方
著者:加藤賢治(SQOOL代表 兼 編集長)
2017年7月13日、第49回目となる黒川塾が開催されました。
黒川塾とは「エンタメ業界のグランドスラム達成者」を自称する黒川文雄(くろかわふみお)氏が主催する、ゲームをはじめとしたエンターテインメント界隈を広く網羅した勉強会です。
この回では漫画家の田中圭一(たなかけいいち)氏をゲストに招き、
『うつヌケ』というあなたの生き方
と題して対談形式で実施されました。
鬱(うつ)が社会問題となって久しい現代ですが、人々に楽しさを与えるエンターテインメント業界においても鬱は大きな問題として存在しています。
特にテレワークスタイル、つまり自宅等で出勤をせずに自由な時間で仕事ができる勤務形態がとりやすいIT関連の業務においては、その勤務の便利さの反面、精神的な方面へのフォローが難しいという問題があります。
また逆説的には、自由な勤務形態であるからこそ、精神的に問題を抱えていたとしても勤務が可能ということから、鬱の密度は他の業界よりもむしろ高いかもしれません。
ある会社に入って4~5年目くらいの時期に、なぜか毎日辛い時期が訪れた、と田中氏。
当時田中氏は営業職として勤務していましたが、
自分の営業力による成果なのか
やりたい仕事と違うのではないか
必要とされているから頑張らなければ
という気持ちの中で深みにはまっていってしまったそうです。
医師とのやりとり、薬との付き合い、治らないかもしれない恐怖など、黒川塾49では鬱と向き合った実際の体験談が赤裸々に語られました。
『道の途中で立ち止まって動けなくなる。
普通の人でもベッドから起き上がれないようなやる気が30%くらいしかないときがあると思う。
でも、その先のやる気がゼロという世界がある』
もっと色々と田中氏の体験を知りたい、という方は、田中氏が自身の鬱体験や取材を基に上梓した漫画、
「うつヌケ 〜うつトンネルを抜けた人たち〜」(角川書店)
が、書店やAmazonでお買い求めいただけます。
筆者も読みましたが、是非皆様にも読んでいただければと思います。
SQOOLでは黒川塾についての情報を随時掲載して参ります。
公式の情報については、黒川氏のTwitter・黒川塾Facebookページ等をご覧ください。