ゲームメディア管理人のゆく年くる年2019、eスポーツとか中国とか
著者:加藤賢治(SQOOL代表 兼 編集長)
こんばんは、2019年が終わり、もうすぐ2020年ですね。
SQOOL.NET編集部はなんとなく年末年始はお休みというかゆっくりモードですが、その間に新しいサーバーへの移管作業などをやっています。来年2020年からは今までよりページの読み込みスピードが速くなると思います。
さて、2019年を振り返ってみると、今年の管理人的なキーワードは「eスポーツ」と「中国」でした。
eスポーツに関しては、2019年前半までは「eスポーツ事業に参入したい」という相談を多く受けました。そのほとんどは途中で立ち消え、後半はeスポーツについての相談はほとんどなくなった、というのが2019年です。
ある意味で少し落ち着きを取り戻した、もっと言葉を選ばずに言うと盛り下がってきた、もとい、必ずしも衆目を集め続けなくなったeスポーツですが、しかしこれは必ずしも悪いことではないと思っています。(盛り下がってきた、という表現がある程度不適切なのはご容赦)
よくわからないけど儲かりそう、という事業者の参入がなくなり、本来のオタク産業に必要な要素が今後日本でも少しずつ育っていくでしょう。プロゲーマーを仕事として継続できる人はまだまだ僅かですが、大会の運営や配信などのノウハウは2019年の1年で格段に進歩しました。
もう1つのキーワードの「中国」も実は似たような状況で、前半は「日本のゲームを中国へ!」という熱が高まりましたが、夏以降それが急速に減衰しました。
直接的な原因は中国のスマホ広告業界の変動ですが、成長の頭打ち感、中国政府によるライセンス(版号)の問題、アメリカとの貿易摩擦の中国経済への影響など、多面的に見て中国市場は間もなく踊り場かもしれない、という空気になっています。
ただ中国のゲーム関連企業の動きは依然活発で、むしろ今まで貯めた豊富な現金を使っていよいよ世界へ打って出よう、という感じ。2020年は中国勢のグローバル展開がアツい、と管理人は考えています。
ということで、語りだすと長くなるのでどこかでコラムでも書こうかと思います。
SQOOL.NETとしての動きを少しだけお伝えしますと、2019年はメディア事業の拡大をあまり行わず、というよりは少し縮小して、その他の動きを模索した1年でした。
ゲームメディアの在り方も急速に変わりつつある中、人気ゲームの攻略やイベントニュースだけではメディアとしての価値が無いのはもちろん、もっと広い視野で見ると、日本だけの情報ではもはや報道として必要なゲームの情報は押さえきれなくなってきました。
ということで、2019年は中国の次は東南アジアと見込んで、ベトナム、ミャンマー、マレーシア、シンガポールなどへ取材半分、商談半分で訪れたりしておりました。
2020年はこのあたりの情報も整理してお届けしたいと思っています。
その他、まだお伝えできませんがSQOOLとして新たな動きも予定していますので是非お楽しみに!
本年はSQOOL.NETにお越しいただきましてありがとうございました。来年も頑張ってまいりますので、どうぞよろしくお願いいたします。
良いお年を!