「RAGEプロジェクトセカイ 2020 Winter powered by AQUOS」、最高同時接続者数4万人超えを記録!
CyberZ、エイベックス・エンタテインメント、テレビ朝日が運営する国内最大級のeスポーツイベント「RAGE」は、スマートフォン向けゲーム「プロジェクトセカイ カラフルステージ! feat. 初音ミク」の賞金付き大会「RAGEプロジェクトセカイ 2020 Winter powered by AQUOS」の本戦を2020年12月13日(日)に開催した。また、最高同時接続者数4万人超えを記録した。
「プロジェクトセカイ カラフルステージ! feat. 初音ミク」は株式会社セガと株式会社Craft Egg/Colorful Paletteの協業によるiOS/Android用リズム&アドベンチャーゲーム。今回の大会は11月からオンラインで予選が行われており、その予選を突破した選手25人が都内スタジオで行われたこの日の戦いに挑んだ。
スタジオではMCとしてボーカロイドPでもある芸人の粗品(霜降り明星)、実況のテレビ朝日アナウンサー・寺川俊平、解説のバーチャルライバー・社築(にじさんじ)、ゲストの声優・中島由貴というバラエティ豊かな面々が観戦。本作のプレイヤーでもある中島はゲームリリースから2ヶ月強での大会開催に「もう大会ができちゃうなんて、 スパンが早い」と驚きの声をあげ、同じくプレイヤーの社も「難しい譜面もあって競技性が高いからこそ実現した大会では」と語った。
この日行われた本戦は、設定されたスコア計算方法(PERFECTが3点、GREATが2点、GOODが1点、その他が0点)によって競うというルール。そしてトーナメント形式の準々決勝、準決勝、決勝を経て優勝したのは瑠璃選手。決勝では本大会で初披露となった新収録曲「千本桜」(作詞・作曲:黒うさ)もプレイしたが、高スコアでクリアして勝利し、賞金50万円と優勝の称号が刻印された大会ビジュアルのフィギュアがプレゼントされた。
【準々決勝・グループA】「セカイはまだ始まってすらいない」「ヒバナ -Reloaded-」
準々決勝では、25人の選手がA~Eの5つのグループに分かれて課題曲を2曲プレイ。課題曲は抽選によって選ばれた。
グループAの1曲目「セカイはまだ始まってすらいない」は、社によると「課題曲の中では比較的簡単な曲だけに、1回のミスが致命傷になる怖さがある」というもの。その緊張感の中、予選を1位で通過した優勝候補の〈り選手〉を始め3人がフルコンボを達成。さらに2曲目の「ヒバナ -Reloaded-」も〈り選手〉と〈ピジャも選手〉がフルコンボでクリア。
2曲の合計スコアによって「緊張しすぎて視界が真っ白だった」という〈り選手〉と、粗品のファンである〈ひなた選手〉が突破を決定。初戦から圧巻のプレイを見せられた中島は「初っ端からすごいレベルですね。この緊張感の中、 フルコンボを出せるんだ」と驚き、粗品も「(見ているだけで)おもろい!」と称賛した。
【準々決勝・グループB】「ステラ」「ローリンガール」
大半のプレイヤーがタブレットでプレイする中、グループBからはスマートフォンでプレイする選手も続々と登場。そのひとりである〈あおれん選手〉など4人が「ステラ」をフルコンボする中、〈瑠璃選手〉はALL PERFECTでクリア。
さらに「短いスライドが多くていやらしい譜面」(社)という「ローリンガール」では全員がフルコンボ。社も「信じられない!」と笑いをあげるほどのハイレベルな争いを制したのは〈瑠璃選手〉と〈ろら選手〉。以前からの知り合いで、事前に「一緒に勝ち上がれたらいいな」という話をしていたというふたりが準決勝に進んだ。
【準々決勝・グループC】「裏表ラバーズ」「ダンスロボットダンス」
グループCでは13歳と最年少の決勝参加者である〈HPS選手〉が神がかったプレイを見せた。〈HPS選手〉は判定ライン付近を見てプレイする珍しいスタイルながら「裏表ラバーズ」と「ダンスロボットダンス」をどちらもALL PERFECTでクリア。それでも「2曲ともALL PERFECTを取れるとは思ってなかった」と謙虚な姿勢の〈HPS選手〉と、「霜降り明星のマネージャーが好き」だという〈みーのくん選手〉が勝利した。
【準々決勝・グループD】「 Gimme × Gimme 」「脱法ロック」
グループDではコンボ数ではなくPERFECTの多さが重要になる大会ルールが肝に。1曲目の「Gimme×Gimme」終了時点ではトップスコアだった〈な~の選手〉が、2曲目の「脱法ロック」では中盤でミスを犯しコンボが途切れる。しかしその後はすぐに持ち直し、GREATの数少なくクリア。メンタルの強さを見せたな~の選手と2曲ともにフルコンボだった〈がう。選手〉が準々決勝を突破。
【準々決勝・グループE】「夜咄ディセイブ」「ネクストネスト」
グループEの課題曲は「2曲とも癖のある譜面」(たくあん選手)。それでも「夜咄ディセイブ」ではALL PERFECTの〈おきとり選手〉を始め4人がフルコンボを達成し、「角張ったスライドが多くこういう一発勝負の場ではやりたくないはず」(社)という「ネクストネスト」も3人がフルコンボでクリアするという高次元の戦いに。その結果、〈おきとり選手〉と〈たくあん選手〉が準決勝各グループの最後の椅子を勝ち取った。
【準決勝・グループA】「ドクター=ファンクビート」「テオ」
準決勝では、準々決勝の各グループを突破したふたりずつ計10人がAとBのふたつのグループに分かれて課題曲を2曲プレイ。準々決勝に続いて課題曲は抽選によって選ばれた。
グループAを勝ち上がったのは〈瑠璃選手〉。彼は「わけのわからない譜面」(社)という「ドクター=ファンクビート」をALL PERFECTでクリアすると、続く「テオ」でも「1曲目がALL PERFECTだったので2曲目が緊張した」という心境でありながらフルコンボでクリア。同じくハイスコアだった〈たくあん選手〉や〈り選手〉といった強豪を抑えて決勝へと進む。
【準決勝・グループB】「 ぼうけんのしょが きえました!」「ジャンキーナイトタウンオーケストラ」
グループBは、準々決勝でALL PERFECTを2回取った〈HPS選手〉が準決勝でも安定した実力を見せて勝利する。「忙しい譜面」(社)の「ぼうけんのしょがきえました!」を終えた段階では、GREAT1で〈HPS選手〉と〈ひなた選手〉が並びGREAT2でがう。選手が追うという誰が勝ち上がってもおかしくない拮抗した展開に。ハイレベルな争いであることを選手たちも把握したか次の「ジャンキーナイトタウンオーケストラ」でも4人がフルコンボでクリアしたものの、「GREATが多かった」と悔しそうなコメントが続く。そのため2曲合計のスコアが発表され、決勝に進むことがわかった〈HPS選手〉はホッとした様子を見せていた。
【決勝】「初音ミクの消失」「千本桜」
決勝は準決勝各グループの勝者である〈瑠璃選手〉と〈HPS選手〉の一騎打ち。まずはゲーム内で最高難易度を誇る「初音ミクの消失」をプレイ。社が「間違いなく一番難しい曲。BPM240と速い上に連打が多い」と語る難曲に、ここまで勝ち上がってきたふたりも苦戦し、終盤でミスが連発。それでも〈瑠璃選手〉が4971、〈HSP選手〉が4958と高スコアを叩き出し、勝負はこの決勝の場で初公開された「千本桜」に続く。
ボーカロイド楽曲に詳しくない人でも知るほどの有名楽曲ながら、初めて見る譜面での決戦となりプレイヤーふたりは苦笑い。しかし社が「このレベルのプレイヤーなら、初見でも素晴らしいプレイを見せてくれるはず」という期待通り、両プレイヤーともに「今までにない譜面」にすぐに対応してどんどんコンボをつないでいく。そして2曲クリアしてのスコアは〈瑠璃選手〉が8730、〈HSP選手〉が8693。1曲目からさらにリードを広げ、〈瑠璃選手〉が初代王者となった。
【エンディング】
エンディングが始まると、熱戦を終えたばかりの〈瑠璃選手〉は「優勝の実感が湧かない。不思議な感覚」と呆然とした様子。しかし大会の最後には「(観戦者の)期待に応えるプレイができたかはわからないけど、自分にできる限りのパフォーマンスをしたつもりです」と充実した表情で語った。
大会の行方を見届けた中島は「みなさんのプレイを見ているだけで私も上手くなったんじゃないかと錯覚しました」と冗談めかして笑いながら、上達への意欲を見せた。社は「ゲームがリリースして間もないのにこんなに高レベルのプレイヤーが生まれていることに、1プレイヤーとして感動しテンションが上がりました。今後も大会が2回、3回と続いて盛り上がっていくのを祈っています」とコメントを寄せた。
なお、この日初披露された「千本桜」は今後ゲーム内に追加される予定、「初音ミク RAGE プロジェクトセカイ 2020 ver.」のフィギュアは来年発売される予定だ。