東京ゲームダンジョンはついに外伝に!ノベルゲームと学生ゲームの祭典をレポート
著者:加藤賢治(SQOOL代表 兼 編集長)
今日本で最も勢いのあるインディーゲームのイベントといえば、間違いなく東京ゲームダンジョンでしょう。
代表の岩崎氏自身がインディーゲーム開発者ということもあり、開発者目線で設計されたイベントであることが特徴ですが、結果として来場者にとっても良い環境となっており、出店側、来場側の双方にとって良いイベントになっています。
大人気の東京ゲームダンジョンですが、ついに出展希望を捌ききれなくなったのか、この度外伝と称して、ノベルゲーム、学生開発のゲーム限定での展示会が開催されました。
この記事では、出展タイトルをいくつか紹介しながら、東京ゲームダンジョン外伝の様子についてお伝えいたします。
まず最初にご紹介したいのは「<起業布武 〜織田信長とスタートアップ!?〜」。
織田信長と共にスタートアップについて学ぶ、という移植のノベルゲーム。実際に投資家やスタートアップ経営者が開発に関わっており、本格的な内容になっています。
現在SteamでDemo版が配布されていますので、是非プレイしてみてください。
続いてご紹介したいのは、犯罪者だけの街を彷徨う「犯罪者隔離世界」。
このタイトルはすでに1〜4話の前編が公開されていて、PCかAndroidのブラウザで遊ぶことができますのでお試しいただきたいのですが、
犯罪者の意識のみを閉じ込めた世界で、さまざまな登場人物の真理に触れていく雰囲気のあるノベルゲームです。
ミニゲームもあり飽きない作りになっていて、続きが気になるタイトルです。
最後にご紹介するのは、Team Wagashiが手掛ける和風ノベルゲーム「On a Summer Night」。
海外出身のクリエイター2名が手がけていますが、日本語も堪能で、日本語版のDemoが展示されていました。
純和風のちょっと懐かしい街並みを舞台にした、丁寧なノベルゲームで、完成が楽しみです。
SteamからDemo版をDLすることができますので、是非遊んでみてください。
と、こんな感じで、良作がたくさん展示されていた東京ゲームダンジョン外伝ですが、ノベルゲームは試遊に時間がかかることもあり、あまりブースを回れなかったな、というのが正直なところ。
しかし、それはそれで会場にはチラシの集積所あり、プレイしきれなかった分も情報を持って帰れるようになっていました。このような気遣いは、さすが東京ゲームダンジョン、といったところです。
主催の岩崎氏曰く、ノベルゲームの需要が高まっていて、複数の要望を受けてのこの外伝の開催になったそうです。
ゲームはジャンルの幅が広く、このような分科会的な展示会も非常に面白いと感じます。
ノベルゲームは比較的エンジニアリングの要件が少なく、非エンジニアがゲーム開発者として最初に手掛けるのに向いているジャンルの一つです。作家性という意味でもインディーゲームに向いているでしょう。
また今後もノベルゲームの展示会が開催されるのを楽しみに待ちたいと思います。