東京ゲームショウの成長が止まらない!過去最大の出展規模で開催された東京ゲームショウ2025の全体レポート
著者:加藤賢治(SQOOL代表 兼 編集長)
出展事業者数1,136、出展小間数4,157。東京ゲームショウ2025は過去最大規模での開催となりました。
コロナ禍以降世界の大型の展示会が苦労する中本当に東京ゲームショウは良いコミュニティとしての醸成ができているなと感じます。
この記事では東京ゲームショウ2025に4日間参加して感じたことを短くまとめて皆様にお届けいたします。
さてまず、木曜日金曜日のビジネスデーについて。ビジネスデーの来場者数は2日とも1日5万人を超えるなど過去最多を記録しました。
9月25日(木)ビジネスデイ:52,352人
9月26日(金)ビジネスデイ:54,779人
特に中国、韓国からの来場は多かったようで、実際に中韓のブースも多く見られました。特に韓国は、韓国パビリオンに加えて、Seoul xGyeonggl Game Alleyという大型のブースもあり、日本市場への展開や日本企業との協力体制の構築に力を入れている様子が伺えました。
そのほか本館の大手のブースにおいては、KONAMIのサイレントヒル、レベルファイブのレイトン教授と蒸気の新世界が多くの人を集めており、そのほかにもゴーストオブヨーテイ、無限大ANANTA、ゼルダ無双、などまずまずの注目作が集まっていたのではないかと思います。
インディーの雄、PLAYISMも本館にブースを構え、人気の8番出口のステージを実施するなど多くのファンを集めていました。
例年通り別館に設置されたインディーゲームののコーナーも過去最大の床面積になり、別館の奥は3分の1はインディーが占めるに至っていました。
選考を通過した80タイトルのみが無料で出展できる「Selected indie 80」はなんと別館の通路上にブースを構えるという状況になっていました。これは初めてのことで、おそらくはブース出展が増えたことによって床面積が足りなくなり、苦肉の策でここにブースを置いたのではと思われます。
この幕張メッセの床面積の限界はかねてよりゲーム業界内でも問題視されていましたが、かといって東京ゲームショウをビッグサイトに移すのも現実的には難しいと思われ、少なくとも今後しばらくは東京ゲームショウの拡大をブース配置の工夫で乗り切るということになりそうです。
今回のインディーのブース配置については賛否両論があり、
インディーは人気を獲得しているのだから本館に置くべき、という意見もあり、また反対に
インディーは別館の奥でこそ本当に好きなファンとの交流が密になる、
という意見もありました。
さて、その床面積の影響か、一般公開日の土曜日日曜日はチケットが完売したにも関わらず、昨年の来場者数を下回っていました。
9月27日(土)一般公開日:77,415人
9月28日(日)一般公開日:78,555人
これは混雑による危険を回避するためにチケットの枚数を制限したことが予想され、対応値して致し方ないところかと思います。
ただ来年は一般公開日を1日伸ばして、東京ゲームショウ初の一般公開日を3日に伸ばすことが決定されており、今年チケットを買えなかった方も来年はチケットを買うチャンスがありそうです。
このように年々拡大を続ける東京ゲームショウは本当に驚異的で、日本の良い部分が出ているイベントではないかと思います。
インディーゲームへの異業種参入も相次いでおり、チーム日本としてゲームコンテンツの生成力と発信力とを世界に示す場にもなったのではないでしょうか。
世界が注目するゲームの祭典、東京ゲームショウの今後の成長がさらに楽しみになる東京ゲームショウ2025だったと思います。