艦船擬人化ゲーム「アズールレーン」はなぜ流行ったのか?~「艦これの二番煎じ」にならなかったアズールレーンの魅力とは~

 コラム 
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著者:Taku

皆さんは最近「アズールレーン」というアプリゲームが人気になっていることをご存知でしょうか。

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中国の「ビリビリ動画」の子会社が開発し、日本では2017年9月14日から配信されています。

リリースされてから徐々にTwitterを中心に話題となり、ここ数週間で爆発的な人気となり多くのゲームファンに知られるようになりました。リリースして1ヶ月で登録者数が200万人を突破。スマホのソーシャルゲームが飽和、停滞している中、今最も勢いがあるスマホソーシャルゲームと言っても差し支えありません。

「アズールレーン」はどんなゲームか?

では、アズールレーンとはどんなゲームなのでしょうか。端的に言ってしまえば「艦船が女の子(擬人化)となって戦うゲーム」です。…これだけみると、ゲーマーの皆さんは間違いなくあのゲームを思い出すでしょう。

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そう、「艦隊これくしょん(艦これ)」です。日本ではすでに艦船の擬人化させた「艦これ」が大ヒットしており、艦これのキャラクターや世界観が強く根付いています。

そのため艦船擬人化ゲーム「アズールレーン」は「艦これのパクリ」という批判を受け安い状況にあります。
また、例えば「赤城」「加賀」などの艦船名はすでに艦これのキャラで定着しているゲームファンも多く、新たにアズールレーンで「赤城」「加賀」の名前のキャラクターに拒否反応も示すゲームファンもいるはずです。

「すでに定着してしまっている作品に似たもの」を流行らせるというのは、ある意味一から流行らせるより難しいことだと思います。現に、艦これ以降多くの艦船擬人化ゲームが生まれましたが、ヒットはしていませんでした。

ではなぜ「アズールレーン」はヒットしたのでしょうか。
艦これもプレイしていた筆者が、実際にアズールレーンをプレイした感想を交えながら考えていきたいと思います。

ただ”見ているだけ”じゃない!プレイヤースキルが反映される確かなゲーム性

まずプレイして感じたのは「見ているだけじゃない!」ということ。アズールレーンでは艦隊を組んだ後、自分で操作をしながら敵と戦うことができます。ここが艦これとの大きな違いと言えるでしょう。

艦これは艦隊や装備を整えた後は基本的に見ているだけです。敵の攻撃が当たらない事を祈ったり、ルートもランダム要素があったり、まさに「人事を尽くして天命を待つ」という運要素の強いゲームです。

一方アズールレーンは、自分でルートを選び、自分で艦隊を動かして敵の攻撃を避けることも可能です。
編成や装備などを整えた後も適度にプレイヤースキルが必要とされるため、やりがいがあります。そして周回作業ではオートモードを活用するなど、目的に合わせてプレイスタイルを最適化できるのも大きな魅力です。

戦闘はいわゆる「シューティングゲーム」のようなもので、こちらの攻撃を当てつつ敵の攻撃を回避することが重要になります。
一発食らうと即アウトというような厳しさはなく、初心者でも遊びやすい仕様になっています。それでもしっかり育てていなければキツくなっていくように、難易度は適度に調整されています。
強い敵は「砲弾」の概念を超えた凄まじい攻撃をしてくるため、一部の安全地帯に上手く逃げる「弾幕ゲー」のような一面もあります。ただ真っすぐに撃ち合うだけではない絶妙なゲームバランスと言えます。

ガチャはもう疲れた…自分で「納得」して「確実に欲しいもの」が貰える”優しい”課金要素

基本無料のスマホゲーにはもはや付き物である「課金ガチャ」ですが、アズールレーンはその要素は極力排除。「ガチャ」はアズールレーンでは「建造」という形になりますが、この建造は課金通貨を使わずに出来ます。
建造に必要なアイテムは課金でも買うことが出来ますが、無課金でもそのアイテムは毎日複数個入手できます。

アズールレーンの課金要素は「キャラクターの別衣装(水着絵など)」です。自分が所持しているキャラクターであれば着せ替えることが可能。着せ替えではキャラクター性能は変わらないため、”課金をしなければ強くなれない”ということはありません。

「このイラストが可愛い!」と思ったら購入する、という感じで、自分で納得して、確実に欲しいものを入手できるのがアズールレーンの課金要素です。

強いキャラを手に入れるために、出るかどうかわからないガチャを回すという闇が深いガチャ課金は必要ありません。また、第一線で戦えるキャラも「建造」ではなくステージをクリアした報酬(ドロップ)でゲットできることもあり、この点は艦これにも通ずる大きな魅力と言えます。

面倒な要素をできるだけ排除!時間がない人でも遊びやすい”手軽さ”

艦これはPCゲーであり、「お金より時間をつぎ込む」要素が多く、十分に艦これを遊ぶにはかなり膨大な時間が必要とされます。

しかしアズールレーンはスマホゲーとして特化しており、艦これにみられた複雑な要素の簡略化や、面倒なシステムを極力排除。やりこみ要素はしっかり残しつつ、ストレスフリーな仕様になっています。1回1回の戦闘もスピーディーで、空いた時間にプレイしやすいようになっています。

可愛いは正義!日本人にも馴染みやすい高クオリティなイラストと、一人ひとりが個性豊かなキャラクター!

そして何より重要なのは、やはりキャラクター!いくらゲーム性があっても、いくら課金要素が優しくても、”擬人化(美少女)ゲーム”を謳っている以上、キャラクターが可愛いというのは最重要項目です。

「日本の作品ではないため、キャラクターの絵が合わなかったらどうしよう…」と最初は思いますが、そんな不安もどこ吹く風。日本人にも馴染みやすい、非常にクオリティの高いイラストです。キャラクター1人1人がしっかりと個性豊かになっていますので、可愛いキャラクターを育てることができるという最大のモチベーションもしっかり維持できるでしょう。

「好感度」の概念もあり、「ケッコン」という要素も。好きなキャラクターを愛着を持って育てれば、それが反映されるという「美少女ゲーの基本」をしっかり押さえています。

最後に

筆者もプレイするまでは「艦これに似たようなゲームがまた流行るとは思えないけど…」と半信半疑でプレイし始めましたが、今は結構ハマッています。

艦これの面白い部分をしっかりリスペクトしつつ、艦これにはなかった新たなゲーム性の追加、無駄な部分の排除など、上手くスマホゲーに特化・進化させているという印象を受けました。

「パクリ」「下位互換」「二番煎じ」といった偏見や前評判を完全に覆す、アズールレーンだけの強みをしっかりと持っており、そこが艦これをプレイしていた層にも受け入れられた要因なのではないかと思います。