Facebookインスタントゲームで世界を狙う！？「ジー・モード」のカジュアルゲーム世界展開の一手

国内のアプリゲーム市場が飽和から停滞、そして衰退感を持ち始めてきましたが、それに反比例するかのように日本のゲームデベロッパーの海外展開も少しずつ進んでいるのではないかと思います。

昨月末に開催された台北ゲームショウには日本から20を超えるインディゲームデベロッパーがブースを出展。

台北は距離的にも文化的にも日本に近く出展がしやすいということを考慮しても、この海外でのブース増はなかなか良い雰囲気ではないかと思います。日本のゲームデベロッパーの海外展開の機運が今後もっと高まってくれば、と期待したいところです。

さて、そんな日本ゲーム本格海外展開の兆候が見え始めている中ご紹介したいのは、株式会社ジー・モードの『Othello』というゲーム。Othello=オセロ。

え、なんでわざわざオセロを紹介？と思った方も多いでしょう。

新プラットフォーム「Facebookインスタントゲーム」での世界挑戦

ジー・モード社は国内の携帯電話・スマートフォン向けにゲームを提供してきた実績を持つアプリゲームデベロッパー。スマートフォン向けのゲームはGooglePlayストアやAppStoreでダウンロードしてもらう形式だったわけですが、この『Othello』は「Facebookインスタントゲーム」での提供。

Facebookインスタントゲームは2016年12月に立ち上がった新たなゲームプラットフォームで日本ではまだ知名度が高いとは言えませんが、Facebookの持つ全世界のユーザーを対象にすることができる非常に強力なプラットフォーム。ユーザーは新たなアプリをインストールする必要が無く、FacebookメッセンジャーアプリやFacebookのニュースフィード上でゲームを起動して遊ぶことができます。

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Facebookインスタントゲームでの『Othello』リリースについてジー・モードの担当者は次のように語ります。

「今回、Facebookという全世界プラットフォームの上でゲームを提供できるということは、我々にとって“殻”をやぶるためのチャンスととらえています」

「オセロというゲームで世界に挑戦しようと決めた理由は、
これまで弊社が提供してきたゲームの中でも屈指の人気を誇っていること。オセロは日本発の日本が誇るボードゲームであり、世界オセロ選手権での日本人が優勝するなど、まさに全世界をリードするゲームです」

「説明不要で誰でも気軽に楽しめるゲームとして、自信をもってお届けします」

日本発のボードゲームであるオセロをFacebookインスタントゲームへという世界展開は、非常に筋の良い世界への挑戦だと感じます。Facebookインスタントゲームは今後、GooglePlayストア、AppStoreに加えて3つ目の世界への道筋となるかもしれません。

ゲーム性も秀逸！恐るべき強さのAI「信長」を搭載！

ジー・モード社の『Othello』は、Facebookインスタントゲームの「世界中のFacebookユーザーを対象にできる」という点を生かして、「全世界のユーザーと瞬時にマッチングして対戦可能」であったり、「Facebook上の友達とももちろん対戦可能」で、「Facebookに結果をシェアしてドヤれる」という特徴があります。が、それよりも筆者が皆さまにお伝えしたいのは、「AIの鬼のような強さ」。

「ほこ×たて」というテレビ番組をご存知でしょうか？最強対最強をコンセプトに、色々な組み合わせでの対戦が楽しい人気番組でしたが、ジー・モード社の『Othello』に搭載されているAI「信長」は、この「ほこ×たて」に出演した実績を持つ本格派なんです。

「信長」の勝率は驚異の99.9%以上！いや、マジでめちゃくちゃ強くて全く勝てる気がしません。というか、その手前のレベル7にすら勝てません。ジー・モード社のご担当者様には、是非「Facebookインスタントゲームの人間ユーザーが信長に勝利したのかどうか」をプレスリリースなどで発信して欲しいところです。

※もしこの記事をご覧の方で「Single PlayでLv8（MASTER）に勝った！」という方は、証拠のスクショと共にメール頂きましたら記事掲載します。（info@sqool.net まで！）

Facebookインスタントゲームでは2017年12月の時点で70を超えるゲームがリリースされています。ちょっとしたゲームとの相性の良さは抜群。え、そんなのあったんだ、知らなかった！という方は、お手元のスマホのFacebookメッセンジャーアプリから是非ゲームを起動してみてください。