ライターに求められる能力とは?WEBライターと雑誌ライターの違い
著者:東
本サイトの読者でしたら、ゲームの情報をネットや雑誌などでチェックしている人も多いかと思います。
攻略情報や新作の紹介などなど、いろいろな記事があるわけですが、これらの業務をこなす人はゲームライター呼ばれ、現在多くの人が記事作成に携わっています。
読者の中にもこの業務に興味を持っている人もいるかと思いますが、このゲームライターという仕事は大別してWEBと雑誌での仕事があり、同じ業種ながらもそれぞれに異なる能力を求められるということをご存知でしたか?
今回は、これまでの筆者の経験からゲームライターという仕事についての見解をまとめてみました。
WEBライターと雑誌ライターの大きな違いについて
まず、ゲームライターの仕事は大別して「雑誌」と「WEB」があり、同じライターでも媒体がWEBと雑誌とでは業務内容には大きな違いがあります。
なお、前回の記事ではWEBライターよりも雑誌ライターになる方が難しいといいました。
理由はいろいろとあるのですが、中でも「締め切りがあるため何度も書き直しができない」ことと「雑誌等の紙媒体ではミスや間違いの修正ができない」ということがあげられるでしょう。
たとえばWEBであれば情報公開後に気になったことがあっても簡単に手直しできますけれど、雑誌の場合そうはいきません。
筆者も気をつけているつもりですが、本サイトでも公開後に読み直すとちょくちょく誤字脱字が・・・(反省)。
それはさておき、雑誌などの紙媒体はインターネットの普及によって有名な書籍でも休刊・廃刊を余儀なくされるほどの出版不況なのは御存知かと思いますが、それはゲーム雑誌でも同様で15年ほど前から比べるとかなりの数が淘汰され、今や「某通」や「電撃某」の二強状態。
応募先の間口はかなり狭く、出版社も大手ということもあって人材の登用についてはそれなりの実績や文章力、責任感を求めるわけですが、しかし、それらのゲーム雑誌を定期的に購読しているユーザーならほぼ毎号のようにライターを募集していることに気がついているかと思います。
「そんな頻繁に募集しているんだから、たくさんの人材を求めているんじゃないの?」
そう考えるかもしれませんが、もちろん応募が少ないわけではありません。
それどころかかなりのライター志望者が門戸を叩いていますけれども、その大部分が門前払いとなっているのです。
何故かと言うと、人材は常に不足しているものの「雑誌用のライターとして適した能力を持つ人材がいない」ことにあり、その大きな理由となるのが「文章作成以外に付帯する業務の難しさ」があげられます。
例えば、
・WEBの場合~文章力プラス必須ではないもののHTML等の知識があれば尚良し。
・紙媒体~文章力に加えて商材の魅力を上手に伝達するためのラフデザイン作成(必須)。
というのがあります。つまり、WEBの場合は文章が書ければとりあえずスタートラインに立てますが、紙媒体の場合はそうはいかない、ということです。
雑誌のラフデザイン(誌面レイアウト)を作るのは、ある程度の知識や経験、センスが求められ、しかもこれらは大学や専門学校などに通わない限り日常的に学ぶ機会はほぼないことです。
知名度のある一般商業誌では、よほどのコネや卓抜した文章力でもない限りズブの素人を使うということはほとんどありません。
正社員として入社したのでしたらいろいろと教えてくれはしますけれど、業務委託である場合「基本的なことはできて当たり前」なのが採用の大前提なわけですからこれは仕方がないことではありますね(出版社の下請けである編プロの場合は別)。
その点WEBライターでしたら、HTMLについては独学でも十分にスキルを高められる利点があります。応募の際にHTMLの知識があることを伝えれば採用される可能性はグンと高くなります。
攻略?それともレビュー?それぞれに求められるライターとしてのスキルとは?
さて、ここからがお待ちかね「WEBゲームライターになるためには?」というお話です。
まず、WEBのゲームライターを目指す上で知っておきたいこととしては、「WEBライターの仕事もいくつかジャンルがある」ということ。初心者のWEBゲームライターにオススメのジャンルは主に2つ。
まず、ひとつ目がゲームの紹介をメインとした「レビュー」、そしてもうひとつがゲームの効率良いプレイやキャラクターなどのデータをまとめる記事を作成する「攻略」ですね。
当然それぞれのジャンルによっても求められるライティングスキルは異なります。
具体定期には、
・攻略~キチンとクリアできる腕前と攻略する上で大事な状況を的確に解説する文章力。
・レビュー~ゲームの面白さや目新しさなど、作品の魅力を余すところなく紹介できる文章力。
という感じです。
文章の作成という面では、攻略の場合ですと魅せる文章よりも簡潔かつ的確な説明が好まれ、一転レビューでは比喩や語彙力を駆使した読み応えのある文章が求められます。
このようにWEBのゲームライターといっても扱う内容によっては大きな違いがありますので、応募をするときにはこの点を留意しつつ決めるようにしてください。