ゲーム温故知新!第5回「スーパーマリオラン」

 コラム 
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著者:東

「自分の思っていたマリオじゃない!」
「スマホのゲームで1,200円は高い!」

これは昨年末にiOS版としてリリースされた「スーパーマリオラン」に対して寄せられたレビューで特に印象に残った部分を抜粋したものです。

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このタイトルのリリース情報が発表された当初は、世界的名作ゲームがついにスマホデビュー!ということで大きな話題を呼んだことは周知のとおりですが、配信された途端に上記のような感想があちこちで見受けられました。

「スーパーマリオラン」が1,200円というのは本当に高いのか?

スーパーマリオラン

ゲームが面白いかどうかということは個々人の感想によるところですので仕方のないところですが、そんな中でどうしても気になったこととしてあるのが、この

「スマホのゲームで1,200円は高い!」

という部分。

これってみなさんはどう思いますか?

今回はそんな超話題作「スーパーマリオラン」とそのリリースによって物議を醸したスマホゲームの値段についてのお話です。

「スーパーマリオラン」について

まずはお題となっている「スーパーマリオラン」についての説明からいたしましょう。

本作はおなじみの「スーパーマリオ」のゲーム性をベースにスマホアプリとして最適化したシリーズ最新作です。

「スーパーマリオ」がどういう内容なのかについてはもはや説明不要でしょうが、「スーパーマリオラン」においてもマリオを操作して敵を飛び越えたり踏み潰したりしながらコインを集めつつゴールを目指すというおなじみのゲーム性は健在。

それでいてスマホならではのタップと長押しだけというシンプル操作ながらも多彩なアクションを見せるマリオを華麗に操る楽しさ、そして難しいけれどやりこむことで必ず攻略できる絶妙な難易度を実現したゲームバランスは、「スマホ版でもやっぱりマリオ!」とうならせるだけのゲームに仕上がっています。

そしてゲームのシステム面で特に目を引いたのがセミオート操作の採用です。

小さい障害物などについては自動的にジャンプでこなしてくれるのですが、一転ハイスコアを狙うとなると任意で操作して敵を踏み潰すなどの攻略が必須となりゲームの難しさと手応えはグンとアップする点です。

アクションが苦手な人でしたらセミオートで、自らの手で攻略したいのでしたら全操作という具合にプレイヤー次第でいろんな楽しみ方を実現しています。

他にも自分だけの王国を建設できる「王国づくり」や世界中のライバルたちと競い合える「キノピオラリー」もやりこみ度満載で、深く・長く楽しめるだけの素材や要素がふんだんに盛り込まれています。

ざっとプレイしただけでも筆者的には「これぞニンテンドー!」という感想を抱いたわけですが・・・。

それではお次にプレイしたユーザーの感想とそれに対しての筆者なりの考えをまとめましたので、ご一読ください。

ゲームはタダではありません!膨大な開発費と運営費がかかるのです

さて、ここで「スーパーマリオラン」のリリースに対して物議を醸した「値段」についてのお話をいたします。

先にも書きましたように本作は1,200円の買い切りでその後の課金要素はなしという販売スタイルを取っていますが、この価格についての物言いの多さに驚かされました。

言うまでもないことですが「ゲームはタダではない」のです。

基本無料という販売形態はケータイゲームの登場により一般化したスタイルで、多分10代から20代前半の若い世代にとってはそれがある意味「当たり前」のことになっているかと思いますが、そんな現状を鑑みての「高い」という感想なのかと思います。

また、これとは別に「ひとりぼっち惑星」という一部で人気を獲得したゲームの感想でも「画面に表示されている広告が邪魔! 世界観をぶち壊している!」
というのも目にしたときも同様の違和感を覚えたものです。

広告が目障りなのであれば購入すれば消すことができるのですが、発言者は一体何を思ってそのようなことを言ったのでしょう・・・。

繰り返しになりますがゲームはタダではありません。
しっかりと遊びたければ対価を支払うのはゲームばかりではなく、徒歩よりも早く目的地へ移動したいのであればお金を払って電車に乗るのと同様なのです。

しかしながらこの問題点について個人的に思うのは、そういう声を上げる若年層よりもそういうスタンダードを構築した大人に原因があるのではないか?というのが素直な感想です。

いまさらどうすることもできない部分も多く含んでいることではありますけれど「ただより高いものはない」と昔から言われていますが、スタート時点ではタダでもプレイを繰り返すことで何千何万もの課金をしているという現状に対して異を唱える人の少ないことの矛盾・・・。

今一度、ゲームの価値というものについて考え直すときが訪れているのではないかと思わずにはいられません。

過去のゲームソフトの値段は!?

また、このスマホゲームの買い切り式の傾向としておもしろ点としてあるのが、有料で配信されているゲームの大部分は過去の名作や大人をターゲットとしたゲームが占めていることでしょう。

何が言いたいのか?というと、それらを楽しむ人達は「ゲームは買うもの」という世代が多くを占めていることです。

それらの過去の名作群が買い切りのスタイルとして存続しているのは、そんな需要層へのアプローチだからこそ成り立っているのかもしれませんね。

それでは最後になりますが、30年前くらいの家庭用ゲーム機のソフトの値段をご存知ですか?

一万円から高いものでは一万五千円でした。

しかもお試しプレイもできずにこの値段。
馬鹿にならない出費ではありましたが、その分今のスマホゲームのようにちょっと遊んでつまらなければ次!というような使い捨て的な楽しみ方ではなく、どんな内容のものでもじっくりと遊んでいたことを思い出します。

世間的にクソゲーと言われるものですら、どこかしらいい部分や感じることはあるわけですが、そういう魅力を見つけ出すということもゲームの楽しさだったのだなと昨今のやり捨てゲーム文化を見ると思わずにはいられませんね。

著者:東
80年代からテレビゲームに親しむ親父ライター。
最近でもスマホゲームをメインにいろいろとプレイ中。
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