League of Legendsの日本決勝「LJL 2017 Summer Split Final」へ行ってきた!成長しつつあるeスポーツ大会の今後に期待したい!

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  公開日時 

 著者:岡安 学 

8月26日、幕張メッセイベントスペースにて、リーグ・オブ・レジェンドの公式大会「LJL 2017 Summer Split Final」が開催されました。

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すでにSQOOL.NETでは速報として、その結果を報告しておりますが、今回はイベントの様子を中心にレポートしていきたいと思います。

League of Legendsの日本決勝「LJL 2017 Summer Split Final」へ行ってきた!成長しつつあるeスポーツ大会の今後に期待したい!

※参考:LJL 2017 Summer Split Finalの勝者はRampage!2016 Summer Splitからの3連覇を達成!

「LJL 2017 Summer Split Final」の成功はスポーツイベントとしての大きな一歩

これまで開催されてきたeスポーツの大会、イベントは、スポーツの名を冠していながらもゲーム大会の域を脱しておらず、盛り上がりにも欠け、まだまだイベントとして成立しているとは言い難い状態でした。

大会によっては複数のゲームを取り扱い、会場内で複数ゲームの試合が行われ、それにより観客が分断されてしまうなどの弊害も生まれていました。
またリーグ戦の当日参加枠を設けることで、観客よりも参加者が多い状態になることも。

そういった背景によりeスポーツはまだまだスポーツ大会としては発展途上であり、ある意味ちゃんとしていない状態であったと言わざるを得ませんでした。

今回のLJL 2017 Summer Split Finalは、そういったこれまでのeスポーツ大会の悪い部分を多く払拭する、ある意味でターニングポイントとなった大会になったのではないでしょうか。

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LJL 2017 Summer Split Finalは幕張メッセのイベントホールを会場とし、当日は約4,000人の観客が集まりました。日本のeスポーツイベントとしてはトップクラスの集客数です。
他のスポーツと比べてもサッカーや野球のような超メジャースポーツ以外では、この規模の観客動員を実現できる競技は多くありません。

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来場者にはLEDライトが仕込まれているスティックバルーンが配られており、暗い会場内で応援している様子がひと目でわかるようになっていました。
観客が一体感を得られ、しかも会場全体の演出となり、個人個人で持ち込まれる鳴り物を自然と使わないようにする施策は感心します。今後もeスポーツの大会で使われ、定番化することを願わずにはいられませんでした。

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大会前には決勝大会に駒を進めたRampegeとDetonatioN FocusMeの2チームの入場セレモニーがあり、選手ひとりひとりの顔と名前が大型スクリーンに映し出されていました。

迫力のある入場シーンとなりましたが、リーグ・オブ・レジェンド・LJLをよく知るファンには十分な内容であった反面、もう少し選手の人となりがわかるような演出があれば初心者にも分かりやすくなるのではないかという気もしました。
このあたりは今後に期待したいところです。

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長丁場のイベントも飽きさせない工夫が満載

大会は5戦3本先取での試合でしたが、1試合の時間が30~40分くらいあるので、かなりの長丁場になります。
インターバルでは司会者とアシスタントによるプレゼントの配布や、惜しくも決勝まで残れなかったチームのインタビューが実施されていました。

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会場の外ではリーグ戦に参加した6チームによるブースが。チームグッズの販売だけでなく、決勝大会に出られなかったチームの選手も訪れており、ファンとの交流がはかれるようになっていました。

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他にもファンアートのコーナーやスポンサー企業のブース、応援メッセージが書けるメッセージボードも用意。コスプレイヤーのためのコスプレスペースも用意してありました。

結果的に試合は第5戦のフルラウンドまで突入し、6時間を超える長時間のイベントとなりましたが、それでも飽きさせずにいられるように配慮されていたおかげで、観ている方としてはあっという間の時間でした。

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実況アナウンスにも技が光る!巧みなスイッチングとリプレイ動画

League of Legendsの日本決勝「LJL 2017 Summer Split Final」へ行ってきた!成長しつつあるeスポーツ大会の今後に期待したい!

試合中はイベントホールの中央上部に4面の大型スクリーンを用意され、プレイの様子を映し出していました。
格闘技のイベントでも、リングが遠い客席の為に映像を流すことはしますが、そもそもゲームはディスプレイに映し出されるものなので、違和感なく視聴することができます。

リーグ・オブ・レジェンドはゲームの性質上、マップ上のどこかで盛り上がるポイントがあり、ひとりのプレイヤーの目線だけでは全体像は追いかけることはできませんが、巧みなスイッチングにより、その時に映し出されるべき画面を観せていました。
このあたりはゲームの実況中継に慣れている視聴者もスポーツ観戦をしているような印象で観られてのではないでしょうか。

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また決定的な場面のあとにはリプレイ動画も再生されました。特に混戦、総力戦となった場合は、一瞬の出来事に大事な場面を見逃すこともあるので、リプレイによって見直すことができるのは嬉しいところです。
会場には実況者と解説者が詳しい状況説明と解説をしてくれるので、なおさらよくわかります。そして、その決定的な場面が訪れると会場内のスポットライトが一斉に動き出し、演出をしてくれます。
もしリーグ・オブ・レジェンドをまったく知らない人が来場したとしても、この演出により、どちらかのチームが有利になる何かが起こったというのは理解できるハズです。

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eスポーツはようやくスタートライン!今後の発展に期待したい

ハデにして、お金をかければ良いというものではありませんが、今回の大会を観て、eスポーツがようやくプロのスポーツイベントになりつつあるという印象を得ました。

稚拙な言い回しで、さらに上から目線のように聞こえる言葉かもしれませんが敢えて言わせていただければ、本当に「ちゃんとしていた」のひと言です。
今後は、今回の大会がeスポーツにとって、最高クラスのイベントになるのではなく、基準となることで、全体的なクオリティの底上げがはかられるようになることを期待したいところです。

権利表記:©2017 Riot Games, Inc. All rights reserved.

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著者:岡安学(オカヤスマナブ)
デジタルライター/Allaboutデジカメガイド
eスポーツを精力的に取材するフリーライター。ゲーム情報誌編集部を経て、フリーランスに。様々なゲーム誌に寄稿しながら、攻略本の執筆も行い、関わった書籍数は50冊以上。現在は、Webや雑誌、Mookなどで活動中。近著に『みんなが知りたかった最新eスポーツの教科書』(秀和システム刊)、『INGRESSを一生遊ぶ!』(宝島社刊)。
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