ゲームを仕事にするには?ゲームを仕事にって大丈夫なの?
著者:加藤賢治(SQOOL代表 兼 編集長)
こんにちは、管理人です。
たまに「管理人と編集長って同じ人ですか?」って聞かれますが、SQOOLでは別の人です。編集長はもう少しまじめな人がやっています。
じゃあ管理人は何をしているのかというと、まあ、お守りみたいなものです。
さて、いつもゲーム攻略!SQOOL.NETにお越しいただきましてありがとうございます。このサイトに来てくださっている皆様は、ゲームが大好き!という方が多いでしょう。できれば将来はゲーム系の仕事に就きたいと思っている方もいるのではないでしょうか。
この記事はそんな「ゲーム系の仕事に就きたい」と思っている方向けに、たまたま実現してしまった私の視点でその周辺をぐだぐだと書いてみたいと思います。
私も皆様と同じくもちろんゲームが大好きで、子供の頃は親の目を盗んでゲームに勤しんでおりまして、
「ゲームばかりしていて勉強をしないとろくな仕事に就けない」
的なことを親からよく言われたもんですが、今となってはもっとゲームをしておけばよかったなよ思うわけです。ゲームが仕事ですからね。
タイムマシンがあれば過去に行って「もっとゲームをやらせたほうが年収が上がる」と親に言いますね。(でも宿題も大事なのでみんなはちゃんとやってね)
最近アナザーエデンにハマっておりまして、アナザーエデンのカエルを見て、「あ、これってクロノ・トリガーじゃん!」って思ったオッサンゲーマーも多いと思うのですが、これが仕事の役に立つなんてのはゲーム系の仕事に就いていないとあり得ないわけで、そういうところを見てもゲーム系の仕事というのはゲームが好きな人間にとっては本当に良い仕事だなと思います。
※アナザーエデンのシナリオ&演出はクロノ・トリガーのシナリオ&演出を務めた加藤正人氏。その流れでカエルキャラがでてきたかどうかは不明ですが、きっと流れを汲んでいるに違いないと筆者は思う。
さて、じゃあ、ゲーム系の仕事でやっていくにはどうすれば良いの?というのがゲーマーの皆さんには気になると思いますが、
1つの選択肢として「ゲーム系の会社に就職する」というのがあると思います。
仕事柄ゲーム系の色々な会社に行く機会がありますが、やはりゲーム系ということで遊び心のある会社が多いように感じます。ゲーム系の会社に就職するというのは、ゲームファンにとっておすすめの選択肢の1つです。
ファミコン時代の老舗の会社から、スマホの時代になって急成長したベンチャー系まで様々な会社がありますね。
もう1つの選択肢は、自分で何かゲーム系の仕事を始めてしまう、というものです。
昔と違い今はインターネットがありスマホがあります。個人でもあまり費用をかけずにゲーム系の仕事を始めてしまうことは十分に可能です。
例えばこのSQOOL.NETは、2013年の1月に私が初期投資315円で立ち上げたブログから始まりました。それを少しずつ大きくして現在の形になっています。今後も少しずつ変えながら良いゲームメディアにしていきたいなと思っています。
ゲーム系のメディアを立ち上げるのは始めやすい方法の1つです。
他にも例えばアプリゲームの開発を行うという道もあります。
アプリゲームは大きなゲーム会社が数億円以上の開発費をかけてリリースしている巨大タイトルもありますが、
一方で個人が開発したアプリゲームもたくさんあります。全くの独学でアプリゲーム開発を始めて、人気タイトルをリリースしている人もたくさんいます。
アプリじゃなくても世界に目を向ければPCゲームも大きな市場があります。Steamって知ってますか?日本ではイマイチ知名度がありませんが、PCゲーム版のアプリストアみたいになっていて、PCゲームの開発者はSteamにゲームを掲載することで世界中のゲーマーに向けてゲームを発信することが出来ます。
http://store.steampowered.com/?l=japanese
その他にもゲームのシナリオライターとか、デザイナーとか、マーケティングとか、ゲームライターとか、ローカライズ(他の国のゲームを日本仕様にする)関係とか、マネタイズ(収益化)関係とか、難易度が高そうですがプロゲーマーとか実況者とか、ゲームは市場が大きいだけに関連の仕事もたくさんあります。
じゃあそのゲーム系の仕事でちゃんと食っていけるの?という点に疑問が出てきますが、
ゲーム会社に就職する場合はその会社次第ということになると思います。名前の通ったところであればまあ大丈夫でしょう。ゲーム関連だから云々ということはあまりなくて、社会一般的ににちゃんとした会社なら多分大丈夫ですし、そうでなければそうではないということになります。
問題は起業するなりフリーランスになるなりで自分で何かを始める場合ですが、先にも書いた通り今は色々な道がありますので、例えば未経験の個人でも自分で何かをはじめて食っていくことは十分に可能です。
自分で道を切り開いてゲームの仕事を作って生きていけるとすれば、それはなかなかに良いことだなと思いますよね。
しかし十分に可能と言いつつも、その道はあまり平坦ではありません。自分でやる場合は覚悟も必要です。
「情報サイト作ってビジネスやりたいです。最初はどうすれば良いですか?」→「僕は素人の頃、1日30サイトくらいじっくり見て、1日40記事くらい書いてたかな。毎日」→「・・・」
作業量は弱者にも平等な武器。量で圧倒すればだいたい勝てる。初心者なのに量が少なくて負けてる人多いと思うよ。? Kenji Kato加藤賢治@SQOOL (@kenjikatou) 2017年5月21日
筆者の場合はウェブメディアを立ち上げたわけですが、初期は1人で運営していた期間も長く、素人だったということもあり1日18時間くらいはPCの前で作業をしていたものです。
初期はほとんど収益もなく、精神的にかなり辛い期間が続きました。
ゲーム開発の方も同じようなもので、
ここに個人のゲーム開発者として有名な「いたのくまんぼう(和尚)」さんのスライドがありますので興味のある方は是非見ていただきたいのですが、
ゲーム開発の方もなかなか簡単ではないということが分かります。
実際にゲームメディアであれゲーム開発であれ、私の周りでもバタバタと倒れて事業を畳んでしまっている人も多いのです。それはもう死屍累々です。
なんだじゃあだめじゃん、と思った方もいると思いますがそうではありません。
少し前のインターネットもスマホも無かった頃は、私のようにゲームサイトを立ち上げて食っていく道など無かったわけです。
個人がゲームを開発して生活が成り立つことも無かったのです。
ウェブで言えば今はWordPressがあり超格安でオリジナルサイトを作れる時代になりました。WordPressが難しそうであれば私のようにブログから始めても良いのです。
ゲーム開発だってUnityやCocos2d-xのようなゲーム開発エンジンがあり個人でもかなり気楽に始められるようになりました。
その気にさえなれば誰にでもチャンスがあります。
とはいってももう少し安全に進んでいきたいという方もいると思います。そういう方はいきなり個人で修羅の道に踏み込まなくても、例えばまずはゲーム関連の会社に就職してノウハウを学び、その後独立して自由にやっていく、という道もあります。
京都にそういう道を選んだワケンさんが運営する「ギークハウス京都東福寺」というところがありますので、
興味のある方は是非遊びに行ってみて下さい。住人も募集中ですし、話を聞きに晩飯だけ、とかでも多分OKです。(念のため確認してから行って下さい。あと、何か差し入れを持っていくと喜んで色々教えてくれる率が高くなると思います。)
どんな仕事だって大変だということを考えると、ゲームが好きな人がゲーム系の仕事を目指すのはとても理に適ったことだと思います。私にしろ他の人にしろ、好きなゲーム系とはいえ仕事においてはそれなりに大変なこともあるわけですが、
「まあゲームの仕事だから仕方がないね」
の精神で楽しく乗り越えていけているのです。ゲーム好きはゲーム業界のほうが多分タフな精神で生きていけると思います。だって仕事がゲームですよ?楽しい毎日ですよ、本当に。
先日「オタクがオタクでなくなるとき | 文春オンライン」という記事を読みまして、没頭するほど好きだったことを人生の諸々でやめてしまったときの人生の虚脱感みたいなことが書かれていますので興味のある方は是非読んでいただきたいと思いますが、だからこそ好きなことは仕事にすべきと私は思うわけです。
「好きなことは仕事にしてはいけない」と言う人がいますがそんなのは嘘であって、どっぷりハマるほど好きなことであればそれはそれで生きていくために努力するべきであって、それを怠ってしまうと歳をとってから若い人をつかまえて「好きなことを仕事にしてはいけない」などと言ってしまうのかもしれないなぁと思います。
ゲームはエンターテインメントなので、業界内にゲーム好きがより多く必要です。
ゲームが好きな皆さまの中で、もし、できればゲーム系の仕事をしたいと思っている方がいたら、他の仕事と同じで簡単ではありませんが、是非こちら側へ来ていただければと思います。
ゲーム開発の道に進むのであればSQOOL.NETはメディアですので応援しますからゲームを出したら連絡下さい。
ゲームメディアを立ち上げる場合はライバルになるわけですが、是非情報共有などしましょう。
その他のお仕事の場合も同じゲーム業界にいればそのうち会えますので、どこかで会ったらよろしくお願いします。
ゲームを仕事にしたって大丈夫ですよ。大変ですけどね、楽しいですよ。