PLS社「UDE 2026」発表:AUTOSAR/RTOS解析を強化、Python自動化デバッガ搭載、AURIX TC4Dxなど対応拡大

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 著者:ドリームニュース 

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2026年2月2日、東京都渋谷区 – ポジティブワン株式会社(本社:東京都渋谷区、ドイツ・ラウタに本社にもつPLSプログラマブルロジックアンドシステム社日本総代理店)は、PLS社の統合デバッグ環境「UDE(R) 2026」における新機能(トレース解析、AUTOSAR/RTOSのランタイム可視化、Pythonによるデバッグ自動化)と、対応マイコン/組込みプロセッサの拡充に関する情報を公開しました。

◆サマリー
ポジティブワン株式会社は、PLS Programmierbare Logik & Systemeが発表した統合デバッグ/トレース解析ツール「UDE 2026(Universal Debug Engine)」の主要アップデート内容を、日本の組込み開発者向けに紹介します。
UDE 2026は、AUTOSAR/RTOSを含む複雑なマイコンアプリケーションのデバッグ、トレーシング、テストを効率化する新機能を搭載します。特に、トレース非搭載MCUでもCPU使用率(CPU utilization)を評価できる仕組みや、AUTOSARの詳細な実行可視化、Pythonによる自動化支援が強化されます。また、AURIXTM TC4Dxをはじめとする特定デバイス向け最適化に加え、Arm Cortex系やRISC-V系など対応アーキテクチャ/デバイス群が拡大します。PLS社は、UDE 2026の本格提供開始を2026年5月上旬に予定しています。

◆主要ポイント
・ RTOS/AUTOSARベースのランタイム解析で、CPU使用率算出機能を拡張(トレース由来データに加え、デバッグIFのサンプリングでも算出可能)
・ AUTOSAR Runtime Interfaces(ARTI)で定義された追加OSフックにより、タスク/割込みに加えてサービスコールやスピンロックも実行シーケンス上で可視化
・ 統合Pythonコンソール内にスクリプトデバッガを搭載し、ブレークポイント/ステップ実行/変数ウォッチを提供(デバッグ作業・テスト自動化の効率化を支援)
・ Infineon Technologies AURIXTM TC4Dx向けに、仮想化アプリ(TC4xハードウェアハイパーバイザ管理VM)の実行状況をトレース記録で可視化
・ いわゆる“production devices(標準MCU)”でもトレース機能をサポートし、開発(エミュレーションデバイス)からフィールド(標準MCU)までのトレース収集を支援
・ AURIXTM TC3xxベースのTTControl制御ユニット(TTC 2300 / TTC 2030)向けに、ECU固有設定を不要にする事前設定済みターゲット構成を提供
・ Arm Cortex系、RISC-V系など、対応アーキテクチャ/デバイス群を拡大(車載/産業用途の高性能MCUを中心に追加)

◆背景
車載・産業用途の組込みソフトウェアは、マルチコア化、AUTOSAR/RTOSの普及、仮想化などにより複雑性が増しています。その結果、単なる停止点デバッグだけでなく、トレースに基づく実行解析や、テスト自動化(Python等)を含む開発効率の改善が重要性を増しています。また、トレース機能を持たないMCUでも、CPU負荷の定量評価やボトルネック特定を行いたいというニーズが高まっています。

◆製品/ソリューション概要
UDE(Universal Debug Engine)は、マイクロコントローラおよび組込みプロセッサ上の組込みソフトウェアに対して、デバッグ、トレーシング、テストを一体で支援する開発環境です。UDE2026では、ランタイム解析の可視化粒度を高めるとともに、トレース有無に依存しないCPU使用率評価の選択肢を拡充し、より幅広いターゲットでの解析を支援します。さらに、Pythonによる自動化を“作って終わり”にしないためのスクリプトデバッグ機能を統合し、デバッグ手順の自動化や回帰テストの効率化を後押しします。

◆特長
1) トレース非搭載MCUでもCPU使用率を評価可能に
CPU使用率の算出に用いるデータを、従来のターゲットMCUのトレースシステムだけでなく、デバッグインタフェース経由のサンプリングからも取得できるよう拡張されました。
統計精度はトレース方式よりやや低下する可能性がある一方で、トレース機能を持たないMCUでもCPU負荷の見積り・傾向把握が可能になる利点があります。

2) AUTOSARの実行可視化をさらに詳細化(ARTIフック活用)
AUTOSAR Runtime Interfaces(ARTI)で定義された追加OSフックにより、タスク/割込みの可視化に加え、サービスコールやスピンロックも実行シーケンス図に表示できます。
アプリケーションとOS挙動をより精密に追えるため、性能問題や競合要因の特定を容易にします。

3) 統合Python環境に「スクリプトデバッガ」を内蔵
UDE2026では、統合Pythonコンソール内に独自のスクリプトデバッガを提供します。
Pythonコードに対するブレークポイント設定、ステップ実行、専用ウォッチウィンドウでの変数表示に対応し、自動化スクリプトの開発・保守性を高めます。

4) AURIXTM TC4Dx向け強化:仮想化アプリのトレース可視化
AURIX TC4Dx(TC4xファミリの最初のデバイス)向けに、仮想化アプリケーションのランタイム監視に対応するなど、UDE 2026の機能拡張と適用が進んでいます。
TC4xのハードウェアハイパーバイザが管理する仮想マシンも、トレース記録上で可視化されます。

5) “production devices”でのトレース対応(ただしハード制約あり)
UDE2026は、エミュレーションデバイスに加えて“production devices(標準MCU)”でもトレース機能をサポートします。これにより、開発段階とフィールド段階の双方でトレース収集が可能になります。
一方で、ハードウェア制限によりトレースメモリ容量の制約があり、アプリケーション/コントローラの再起動またはリセット後に、1回のトレース記録のみが可能という制約が示されています。

6) 対応デバイス/アーキテクチャの拡充
新たに対応する高性能マイコン/プロセッサ群も拡大しています。Arm Cortex系では、NXP SemiconductorsのS32K5、STMicroelectronicsのSTM32H5、Texas InstrumentsのMSPM0/MSPM33、InfineonのMOTIXTM最新世代、さらにTongxin MicroのTHA6 Gen2シリーズなどが挙げられています。RISC-Vでは、Andes TechnologyのAndesStarTM V5 32-bitアーキテクチャに対応し、AndesCoreTM D23コアでの利用事例も示されています。

◆想定ユースケース
・ 車載ECU(AUTOSAR)におけるタスク/割込み/サービスコール/スピンロックの実行可視化と性能解析
・ 産業用途のRTOSアプリケーションにおけるCPU使用率評価とボトルネック特定
・ トレース機能を持たないMCUでのCPU負荷傾向の把握(デバッグIFサンプリング活用)
・ Pythonによるデバッグ手順の自動化、回帰テスト/ソフトウェアテストの効率化
・ 仮想化(ハイパーバイザ)を用いたアプリケーションのランタイム解析・トレース確認
・ 開発段階からフィールド段階まで、同一系統の手法でトレース情報を取得して品質改善につなげる運用

◆提供形態・入手方法
PLS社は、embedded world 2026(2026年3月10日~12日、ニュルンベルク)のHall 4、Booth 4-310で展示するとしています。UDE 2026の本格提供開始は、2026年5月上旬が予定されています。

◆今後の展開
PLS社はUDE 2026において、デバイス対応の継続的な拡大と、テスト/デバッグ/トレース機能の最適化を進める方針です。ポジティブワン株式会社は、国内のお客様に向けて、組込み開発現場の課題整理や導入検討の相談窓口として支援を継続します(詳細はお問い合わせください)。

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【会社概要】
ポジティブワン株式会社(POSITIVE ONE CORPORATION)は、最先端技術を活用したエンベデッドソリューションを提供する技術パートナーです。エンベデッド・ボードコンピュータ、SoM(System on Module)、組込み開発ツール、組込みOS・ミドルウェア、スマートカード(NFC/EMV)関連テストツール、オートモーティブ関連テストツールを取り扱い、開発現場の「設計・実装・検証・規格対応」を支援します。
また、システムインテグレーション、組込みハードウェア受託開発、ドライバ開発、アプリケーション開発など、ハードウェアからソフトウェアまで一貫した受託開発に対応します。
さらに、SCIOPTA Systemsの日本総代理店、PHYTECの日本正規代理店として、機能安全(IEC 61508/ISO 26262/EN 50128)を見据えた提案も行っています。
本社:〒150-0043 東京都渋谷区道玄坂1-12-1 渋谷マークシティ・ウエスト22F/設立:2004年1月。
公式サイト:http://www.positive-one.com

/ SoM製品:https://www.chinchillasmart.com

本件に関するお問い合わせ先
ポジティブワン株式会社
メール:poc_sales@positive-one.com
TEL:03-3256-3933 FAX:03-4360-5301

配信元企業:ポジティブワン株式会社
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