【レポート】インディーゲームデベロッパーの祭典「デジゲー博」が秋葉原UDXで開催!インディーゲームのレベルアップに注目!

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  公開日時 

 著者:加藤賢治(SQOOL代表 兼 編集長) 

毎年晩秋のこの時期に東京秋葉原で開催される「デジゲー博」。今年は本日11月12日(日)に開催され、若干肌寒い秋晴れの中でしたが、会場は多くのインディーゲームデベロッパーとゲームファンの熱気で満たされました。

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会場を見ての筆者の感想は「全体的にゲームの品質が高くなった」ということ。昨年と比較するとモバイル以外のゲームタイトルが多く、しかもグラフィックや操作性が良いものが増えた印象があります。

またモバイルゲーム(スマートフォンゲーム)も単なるカジュルゲームではなく、きちんとストーリーが練りこまれたタイトルが多く、全体としてインディゲームの品質が上がっているという印象を受けました。

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この記事ではデジゲー博に出展されていたインディーゲームの中から特徴的な6タイトルをご紹介します。

脱出ゲームのOwlSoft、次作はストーリーも練りこまれた大作!

最初にご紹介するのはSQOOL.NETの脱出ゲームコーナーの中でもファンの多い「OwlSoft」のブース。

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Den」や「Bathroom」などの人気の脱出ゲームをリリースしているOwlSoftですが、次作は「悪夢の国のアリス」というストーリーものになる予定。

公式Twitterを見ていただいてもわかる通り、かなり力の入った大作!
元々高品質の脱出ゲームをリリースしていたOwlSoftですが、ここにきてストーリーものという新たなチャレンジに着手。どのような脱出ゲームになるのかが本当に楽しみです。

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「悪夢の国のアリス」については続報がありましたらお知らせいたします。

hogeizmの新作「たぬぽん」は、ムズかわいいパズルゲーム

ほげた氏のhogeizmが展示していたのは、「旗うさ」と「アライグマたぬぽん」の2作。既にどちらもリリース済みで、アプリストアからダウンロードして遊ぶことが可能です。

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「アライグマたぬぽん」は、上下2画面に分かれて操作する、タップゲームとパズルゲームを組み合わせたようなゲーム。

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画面上半分では川の中から攻めて?来る魚をタップして倒し、下半分ではパズルを解いてステージクリアを目指します。
画面の上下に気を配る必要があり、かわいい見た目ながらなかなかの難易度。6角形のマスのパズルは斬新で気持ちの良い仕上がりです。

ほげた氏によると
「全ての盤面は3手で解けるパズルになっています」
とのこと。
むむ。パズルの腕に自身のある方は是非挑戦してみてください。ただし画面上部にも気を配ってくださいね。

「アライグマたぬぽん」のDLはこちら

2D格ゲーファンにおススメ!「アーバンナックル」の最新作はPCゲー!

アーバンナックル」でご存知のぽうひろ氏も、開発中の最新作を引っ提げてブースを出展。

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既にスマートフォンアプリとしてリリースされている「アーバンナックル」は、最新版の「アーバンナックル・S」が無料という事もありプレイしたことがある方も多いのではないでしょうか。

今回出展されていたのはその続編「アーバンナックル・V」。

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波動拳、昇竜拳、というワードに反応してしまうあなたには「アーバンナックル・V」は絶対におススメです。

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キャラが3D、ゲームシステムは2Dという、2.5Dの対戦格闘ゲームですが、操作性は良好。
現在開発進行中とのことでリリースが楽しみですが、筆者的にはどんなキャラが実装されるのかが楽しみです。

色々斬新!LINEのタイムライン風の対戦ゲーム「クマVSマから始まる生物図鑑」

森のクマさんをテーマにカジュアルゲームを開発しているふりふらさん。

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ふりふらさんのゲームはかわいいクマをテーマにしていますが、そのかわいさとは裏腹にやりごたえのあるタイトルが多いのが特徴。

今年は「クマVSマから始まる生物図鑑」という、クマと、「マ」から始まる生物が対戦するという、斬新なゲームで出展。

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上の写真は「マ」から始まるという事で「マジックマッシュルーム」と対戦している様子ですが、特徴的なのはLINE風の対戦画面。
スタンプを選んで会話をしながら戦う、というこちらも斬新な対戦システム。

「LINEスタンプも販売しています!」

とのこと。(ゲームをDLすると画面下部リンクバナーがあります)
「クマVSマから始まる生物図鑑」は既にアプリストアでダウンロード可能。

iOS版

Android版

「スマブラ」のような爽快感!4人同時対戦可能なPC格闘ゲーム「エクストライヴァル」

みんなでワイワイ対戦プレイをしたい方にオススメなのが「エクストライヴァル」。

まだ開発中とのことながら、驚きの完成度。
実際にプレイしてみましたが、非常に操作性が良く、爽快感のあるゲームに仕上がっています。

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出展されていた体験版はスーパーファミコンのコントローラーでプレイする仕様。

「これ、絶対に友達とけんかになるヤツですよね?」
「ゲームはけんかしてナンボですよ!」

みたいな会話があったりしましたが、楽しいこと間違いなし!というタイトルです。
発売を楽しみに待ちましょう。

おっさんにグサッと刺さる!レトロテイストな「WishDragon+」

おっさんホイホイなゲームを展示していたのはヴェルティナさん。

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まずは展示風景を見ていただきたいのですが、

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いやー、たまりませんね。

上上下下左右左右BAでモードが変わったり、10回に1回くらい画面がバグったり、間違いなくオッサンしかわからな歓喜ネタがそこかしこにちりばめられている『WishDragon+(ウィッシュドラゴン プラス)』。

約40キャラの中から自分の好みのパーティーを育てる事ができ、多くの装備やスキル取得も自由に選べるレトロマニアックJRPGとして現在開発中。
Windowsで遊べるゲームとして2018年に発売予定とのこと。

インディーゲームの飛躍に期待!

冒頭でも述べましたが、全体的にインディーゲームの品質は高くなっていると感じます。

アプリゲーム市場を見ると大手が参入し、中国をはじめとした海外勢も日本アプリゲーム市場に本格参入する中、インディーゲームデベロッパーがその中で戦っていくのは容易ではありません。しかしデジゲー博を見るに「逆に日本のインディーゲームが海外に出て行っても十分に戦えるのではないか」という思いが新たになりました。
それだけ「良ゲー」がそろっていたのが今年のデジゲー博でした。

この記事を読んで気になるタイトルがあった、という方は是非ダウンロード&購入してプレイしてみていただければと思います。

著者:加藤賢治(SQOOL代表 兼 編集長)
いつの間にかメディアの人みたくなったことにいまだに慣れない中年ゲーマー。夜行性。
好きなゲームは「桃鉄」「FF5」「中年騎士ヤスヒロ」「スバラシティ」「モンハン2G」「レジオナルパワー3」「スタークルーザー2」「鈴木爆発」「ロマサガ2」「アナザーエデン」などなど。
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