韓国G-Star現場レポート

 イベント取材 
  公開日時 

 著者:加藤賢治(SQOOL代表 兼 編集長) 

2022年11月17日から20日の日程で開催された韓国最大のゲームの展示会、G-Star。首都のソウルではなく韓国2番目の都市、釜山(プサン・Busan)で開催され、日本から距離的に近いことから、参加しやすい海外ゲームイベントの1つと言えます。

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2019年には約20万人の参加者を集めたアジアで最大級のゲームイベントであるG-Starですが、コロナ禍の影響を受け参加者は激減、他のイベントと同じく苦しい運営を強いられていました。
しかし、今年は韓国の入国規制が緩和され、筆者もおよそ3年ぶりに韓国に入国、G-Starへの参加が叶いました。

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この記事では、遅ればせながら筆者から見た今年のG-Star2022の様子をお届けします。
尚、コロナ禍もあってかG-Starの運営に混乱が見られ、メディアパスが正しく発行されないという事態が発生、一時は参加が危ぶまれましたが、NEXON Japan様のご好意により関係者パスを手配頂き無事参加と相成りました。
この場を借りてNEXON様に御礼申し上げます。

G-Star2022ビジネスデーの様子

さて、まずはビジネスデーの会場の様子をお届けいたします。コロナ禍や、ハロウィンでの梨泰院(イテウォン)の事故もあり、G-Starの会場は日本よりも人が密集することにかなり神経質になっている様子でした。その為もあってか、人出は少しまばらな感じがしました。

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G-StarはBtoBの区画が強いというイメージですが、今回はビジネス関係者はそもそも会場に入らず、会場付近のカフェなどで打ち合わせをしている感じで、BtoBエリアはあまり人がいませんでした。これも状況からして止むなし、と感じます。

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BtoCエリアの方はいつも通り大手がバーン!と巨大なブースを出し、そこに1人用の試遊台をたくさん置くといういつもの韓国スタイル。ブースの中に小さな試遊台を多く設けるのも韓国スタイルで、G-Starらしい光景と言えます。

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大手のブースの他にも高校や大学等のブースや、BIC(釜山インディコネクト)のブースもあり、大手以外のいわゆるインディーゲームもそれなりの数が展示されていました。これは嬉しい誤算で、韓国のゲーム開発者とも多くの交流を持つことができました。

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韓国のインディーゲームはかなりレベルが高く、一見の価値アリです。筆者としてはこれを見るだめだけに韓国に行っても良いと思えるほどです。

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G-Star2022一般公開デーの様子

さて、続いてG-Starの一般公開デーの様子もお届けしましょう。

晴天に恵まれて温かな空気の中、G-Star会場であるBEXCOの屋外広場には多くのゲームファンやレイヤーが集まりました。屋外にもブースがあり、お目当ての限定品を目指して列に並ぶゲームファンや、レイヤーさんの写真を撮ったり、友人と談笑したりする人たちでワイワイとにぎやかな様子でした。

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一方で本館とも言える1号館は人がそれほど多くなく、来場者は目当てのタイトルを試遊したら他に流れているのかな?という感じそた。
この辺は東京ゲームショウと同じように思われます。特に韓国はやはりハロウィンでの事故の件もあり、人の密集に敏感なのかも知れません。

ただ2号館へ続く通路では、どうも入場規制による列ができていまして、2号館は人が多かったのかな?と思います。仕事の都合もあり結局私は入れなかったので真偽は不明ですが、1号館と異なりインディーブースや小さなブースが多い2号館は、そこにいかなければ手に入らない情報もあり、人を集めたのかもしれません。筆者も行きたかった…。

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もちろん単に通路が混んでいただけ、という可能性もありますが、いずれにしても多くの人が2号館を目指したことは間違いがありません。

試遊したゲームを紹介

さて、最後に試遊したゲームをいくつかご紹介しましょう。
最初に今回とてもお世話になったNEXONのタイトルをご紹介します。

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KARTRIDER DRIFT

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展示されていたNEXONタイトルの中ではコミカルで、非常に手軽に遊べるタイトル。
「KARTRIDER DRIFT」の名前の通り、カートを操ってコースを走るレースゲームで、ドリフトの気持ちよさが追求されていました。

とにかく操作しやすく、すぐに慣れるチューニングがされていて、5分くらい遊べばその後は気持ちよくプレイできるようになっていました。

THE FIRST DESCENDANT

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対戦ではなくRPGタイプのTPS(シューティングゲーム)。美しいグラフィックはもはや当たり前ですが、敵を倒しながら進むのが気持ちいい味付けになっていました。
対戦型FPSなどで「こういうゲームはちょっと苦手だな、、、」という方でも、楽しくプレイすることができるでしょう。

ゲームイベントの今後の復権に期待

色々と難しい状況の中での開催でしたが、久しぶりに韓国の仲間にも会え、様々な交流をすることができました。
各国が様々な工夫を凝らして開催するゲームの展示会。徐々に海外からも参加ができるようになり、コロナ禍前のような交流が少しずつ戻ってきました。
今後もこの流れが継続し、以前のような活発なゲームイベントに戻ることを本当に願っています。

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著者:加藤賢治(SQOOL代表 兼 編集長)
いつの間にかメディアの人みたくなったことにいまだに慣れない中年ゲーマー。夜行性。
好きなゲームは「桃鉄」「FF5」「中年騎士ヤスヒロ」「スバラシティ」「モンハン2G」「レジオナルパワー3」「スタークルーザー2」「鈴木爆発」「ロマサガ2」「アナザーエデン」などなど。
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