フィンランド・オウル市のゲーム会社、Fingersoft社を訪問、新作ゲームや地域貢献について聞いてきました

 取材 
  公開日時 

 著者:加藤賢治(SQOOL代表 兼 編集長) 

フィンランド中部に位置する都市、オウル市。
オーロラバンドの縁にかかる雪深き街に、「Fingersoft(フィンガーソフト)」という世界的なゲーム会社があるのをご存知でしょうか。

フィンランド・オウル市のゲーム会社、Fingersoft社を訪問、新作ゲームや地域貢献について聞いてきました

大人気のスマートフォンアプリゲーム「ヒルクライムレース」で一躍世界のアプリゲームのランキングを駆け上がり、つい先日、ヒルクライムレース2をリリースしたゲーム開発会社です。

ヒルクライムレース2のDLはこちらから

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ヒルクライムレース2 公式トレーラー

筆者がフィンガーソフト社を訪問した日はちょうどヒルクライムレース2のiOS版がリリースされた日。
リリース直後の忙しい最中に、同社役員のPasi Jokinen氏にがインタビューに応えてくれました。

ヒルクライムレース2で重視した点は?やはりポイントは物理エンジン!

ヒルクライムレースは既に世界中に多くのファンを持つ人気のタイトル。物理エンジンによるスリリングな挙動が特徴的です。
特徴的であるだけに「2」を出すにあたっては高いハードルがあったはず。

フィンランド・オウル市のゲーム会社、Fingersoft社を訪問、新作ゲームや地域貢献について聞いてきました

単なるグラフィックやシステムの改良版であれば、アプリゲームですから「1」のバージョンアップで良いわけで、むしろそのほうが既存のユーザーの継続稼働には有利です。

敢えて「2」を出すにあたってフィンガーソフト社はどのような点を重視したのでしょうか。

システム面ではマルチプレイやリワードを追加

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ヒルクライムレース2では世界各国のプレイヤーとレースを競う、マルチプレイモードが新たに搭載されました。
なるべく速くコースを攻略するという楽しさに加えて、他のユーザーと競う楽しさをプラス!

フィンランド・オウル市のゲーム会社、Fingersoft社を訪問、新作ゲームや地域貢献について聞いてきました

さらにリワード(特典)動画の視聴によるアイテム獲得など、マシンをパワーアップさせる仕組みも強化。

フィンランド・オウル市のゲーム会社、Fingersoft社を訪問、新作ゲームや地域貢献について聞いてきました

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マシンをパワーアップし好みのスタイルに仕上げることでより速くステージを攻略することができ、マルチプレイでもレースを有利に進めることが可能。

少しずつ育っていくマシンと、それに連れて上達するプレイヤースキルのバランスが繊細で、狙い通りのエキサイティングなレースゲームに仕上がっています。

物理エンジンの品質の保持

ヒルクライムレースの特徴はなんといってもマシンの挙動を制御する物理エンジンのバランス。ヒルクライムレース2もやはりその絶妙なマシンの挙動がキモ。

フィンランド・オウル市のゲーム会社、Fingersoft社を訪問、新作ゲームや地域貢献について聞いてきましたともすれば不安定すぎるさじ加減の様に思われますが、決して無理ゲーではないラインを保っています。

「2」ではゲームシステムに色々な要素が追加されていますが、要素を足しつつこの絶妙な物理エンジンのバランスをどう保ったのでしょうか?
筆者はてっきり綿密なテストプレイによってそのバランスを保っているのだと思っていましたが、その答えは驚くべきものでした。

Pasi Jokinen氏曰く、

『このゲームの物理エンジンは、フィンガーソフト社の創立者であるTonyという特別なプログラマーの才能から生まれたんだ。
この物理エンジンを計算でコントロールするのは難しくて、これはTonyの経験や、物理的挙動への理解、そういった感性から作られて動いているんだよ。』

もちろんチューニングはされていると思いますが、この回答は本当に驚きでした。

『ユーザーに喜びがある経験をさせたいという想いが大事だよね』

という一言は、ゲーム作りへの執念のようなものを感じました。

重要なのは「競争性」

フィンランド・オウル市のゲーム会社、Fingersoft社を訪問、新作ゲームや地域貢献について聞いてきました

※インタビューに答えてくれたPasi Jokinen氏(左)と、たまたま居合わせたIGDA(国際ゲーム開発者協会)フィンランドの方(右)と記念撮影。

ヒルクライムレース2で重視したのは「競争性を高めることだった」とPasi Jokinen氏。
マルチプレイやリワードなどのシステム面の強化も最終的には競争性を高めるためのもので、友人と競ったり、世界ランキングに挑戦したり、といった競争への熱中を演出したかったといいます。

まだアイデア段階だがリアルな生活に融合したような面白さを作っていければ、と今後のイメージを語ってくれました。

フィンガーソフト社が目指すゲームとリアルな生活の融合とは一体どのようなものになるのか、楽しみですね。

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著者:加藤賢治(SQOOL代表 兼 編集長)
いつの間にかメディアの人みたくなったことにいまだに慣れない中年ゲーマー。夜行性。
好きなゲームは「桃鉄」「FF5」「中年騎士ヤスヒロ」「スバラシティ」「モンハン2G」「レジオナルパワー3」「スタークルーザー2」「鈴木爆発」「ロマサガ2」「アナザーエデン」などなど。
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