【東京ゲームショウ2019】各タイトルのトッププレイヤーが集結!eスポーツトークイベント「異種ゲーマー対談~ゲーマーズリアル~」レポート
著者:ちゃんたく
9月12日~15日に千葉の幕張メッセで開催されている「東京ゲームショウ2019」。今年はゲーム出展以外にステージイベントも数多く開催されており、タケヤ化学工業ブース(ホール9-E52)では「ゲーマーズ4DAYS」と題し、”ゲーマー”を語りつくすイベントが開催されています。
この記事では、9月13日に行われたスペシャルトーク「異種ゲーマー対談 ~ゲーマーズリアル~」のレポートをお届けしたいと思います。
ステージには「忍ism」の代表であるももち選手の他、複数のタイトルでプロゲーマーとして活動する裏切りマンキーコング・西澤選手、live選手、あばだんご選手が登壇、「異種ゲーマー対談」にふさわしく、タイトルの垣根を超えて熱いトークが繰り広げられました。
トークイベントではお題が設けられ、お題に対して選手たちが回答していく形式で進められました。
まずは「ゲームは1日何時間?」というお題から。
ももち選手は
「多くて20時間やる日もある」
と回答。
ゲーム配信を積極的に行っているももち選手は、配信時間=ゲーム時間になるとのこと。食事と睡眠、犬の散歩以外はゲームしかやらない日もあるそうです。
西澤選手は
「まずチームで練習を3、4時間ぐらい行う」
と述べ、
朝になるまで芸人仲間とプレイすることもあり、「先輩からの誘いは断れない」と、芸人ならではの悩み(?)を打ち明けました。
live選手は、昼はeスポーツディレクターなどの活動をしつつ、
「帰宅してから練習して、大会前はもっと詰めたりする」
とコメント。
eスポーツ事業を行う「RED ONE」で働きながら、ゲームの練習時間もしっかり確保しているようでした。
あばだんご選手は
「朝昼は対戦相手がいないから、自分の動画編集などをしている」
と返答。
それに対して他の3人が口をそろえて「夜じゃないと対戦相手がいないから練習にならない」と語り、ゲームあるあるに花を咲かせていました。
続いて「ゲームをやっていて最高の瞬間は?」というお題。
ももち選手は
「これをやれば、0.1%でも勝率が上がるぞというものを発見した時」
とコメント。
ほんの少しでも勝率を上げるために何十時間もの地道な反復練習や技の研究を怠らない、ももち選手らしい回答となりました。
西澤選手は
「好きなタイトルの新作を限界までやって、寝落ちする瞬間」
と答え、プロゲーマーであっても一般ゲーマーと変わらない感覚の、大変共感できる内容でした。
live選手は
「大会で勝った時より、自分のプレイに観客が沸いた時」
と答え、ただ勝つだけでなくプロゲーマーとしていかに観客を盛り上げるかという姿勢が垣間見える回答に。
あばだんご選手は
「liveさんと違って、どんなに汚くても勝った時」
と述べ、
プロゲーマーとして何よりも勝利が最高の瞬間であるとしました。
観客を沸かせることも、勝利に徹することも、プロゲーマーに求められるものであり、同じトッププロであっても対照的な答えが出された興味深いお題となりました。
次は「大切にしている事、これだけは守っていきたい事」というお題。
ももち選手は
「ゲームを嫌いにならない。ゲームって楽しいよねってことは大事にしていきたい」
と回答。
自身が行うゲーム配信では、自分がやっていて面白くないゲームは絶対にやらないと断言すると、他の3人も大きく頷きました。
続いてあばだんご選手が
「つまんないゲームは顔に出るからやらない」
と正直に述べると、live選手も
「自分に正直である事」
と続け、コミュニティに嘘をつかない事が大事であると強調しました。
最後に西澤選手が
「ゲームを楽しめなくなったら終わりですよね」
と付け加え、プロゲーマー全員が
「ゲームを楽しむ事」
を大切にしているという結果となりました。
それぞれのタイトルで活躍するプロゲーマーが集結した今回のスペシャルトーク。プロゲーマーの考えが様々な視点から語られ、和やかな空気で議論も終始白熱。熱心に耳を傾ける観客の姿も多く見受けられました。
同じプロゲーマーでもゲームが違えば取り組み方や考えが異なることもありますが、プロゲーマーは「ゲームが好きである」という何よりの共通項を持っており、皆それを軸にして活動されている事がよく分かる素晴らしいトークイベントでした。
タケヤ化学工業ブースでは15日にもトークイベントが開催される予定とのこと。こちらは一般デーで誰でも参加、見学することができますので、ぜひ訪れてみてはいかがでしょうか。