【独断】東京サンドボックス2019の注目タイトルはこれだ!【偏見】
著者:岡安 学
春と言えば東京サンドボックスです。今年も忘れずに取材に行ってきました。一昨年は秋葉原UDX、昨年は浅草橋ヒューリックホールが会場でしたが、今年はまた秋葉原に戻り、ベルサール秋葉原での開催です。 場所はどこになろうが、サンドボックスの熱気とポテンシャルは変わりません。
さて、今年も気になるタイトルをいくつか紹介していきます。どのタイトルもちゃんと触ってきたので、安心です(何が?)
ロケットパズル(29GAMES)
倉庫番ライクのパズルゲーム。障害物に引っかかっているロケットを移動させ、ロケットと同じ色のドックに収容させるのが目的。ロケットは絶えず推進剤を使っているので、障害物が無くなると飛んで行ってしまいます。
また、ロケットエンジンの噴射に触れることもできなかったりします。うまく解法がわかると、ロケットがスポスポ収容されるので、そこにカタルシスを感じられます。
ことだま日記(Ske6)
いくつか表示される言葉を選ぶことで進化する形態が変化する育成ゲーム。育つキャラクター数は豊富で、レアキャラも居るとか。
また、キャラクターのアクリルキーホルダーやフレークシールなども販売しており、キャラクター商品としての価値もありそうな雰囲気。ドット絵のことだまっち(育てるキャラクターのこと)は、8ビット調でデザイン的にも良い感じです。
SOLID AETHER(FAL Works)
弾幕系シューティングゲームのグラフィックを極力まで単純化したのが、このゲーム。敵、自機のキャラクターや弾はほぼドットのみで表現されており、「グラフィックなんか飾りです」と言わんばかり。弾幕系の避ける楽しさは十分に表現されている。
最近のグラフィック重視のゲームに対するアンチテーゼなのだろうか。
Plantan(Hakusi-Katei)
昨年も展示してあったゲームウォッチっぽい見た目が印象的なタイトル。充電パートで、電力を集め、その電力を使ってゲーム内ゲームでポイントを稼ぐ。ポイントは発電機を増やしたり、性能の良い発電機に変えたりできます。
その発電機による電力でまたゲーム内ゲームをすると言う循環を楽しむ感じです。いよいよリリースが近いって感じです。
デモリッション ロボッツ K.K.(ヘッドハイ)
1~4人で対戦できるロボットアクションゲーム。ロボットを操り、街を破壊し、お金を稼ぐゲームだ。ビルを破壊する楽しさはあるものの、対戦ゲームとしてはちょっと淡泊。基本敵同士の4人が協力したり、裏切ったり、そういう戦略性が出ると白熱する可能性あり。
SLAB WELL(Shinyuden)
フロアのマスに乗ると色がかわり、すべてのマスの色を変更すればクリアとなるパズルゲーム。いわゆる一筆書き系。サイコロのマス目はその目の数だけ踏まなくてはならない。何故か行き先を指定したのち移動するという操作方法をとっているのが特徴。普通に十字キーやアナログキーで行きたい場所に向かって移動するだけで良い感じですけど。まあ、今の操作方法でも操作性が悪いわけではないので、問題ないですけど。
テンピーポーテンカラー(ケミカルプリン)
背景色を変化させることで、ピーポー(人型のキャラクター)をゴールに導くパズルゲーム。土台と背景を同じ色にすると、土台が無かったことになったり、土台を支えるネジと背景を同じにすることで、ネジを外した状態にできます。
シューフォーズ(ブイブイラボ)
ファミコンライクのグラフィックとゲーム性の対戦型アクションゲーム。プレイヤーはUFOを操り、パンチと吸引を使って目的のアイテムを自陣に運ぶのが目的。ステージの上から降ってくる木箱をパンチで破壊し、アイテムを出現させます。目的のアイテム(画面上部中央に表示)が出現したら、吸引を使って、自陣まで運びます。パンチは相手のUFOにも使うことができ、当てれば動きが鈍くなります。吸引されたらパンチで応戦し、奪い返して自陣に持ち帰ることもできます。単純なだけに、気兼ねなく楽しめるパーティゲームです。
イセキクライマー(MIYAZAWAWORKS)
昨年の東京サンドボックスで、ひときわ異色だったシャンプーなどのボトルをコントローラーにした『シュココーココ』のMIYAZAWAWORKSのタイトル。今度はロープを引っ張って操作する『イセキクライマー』です。実際にコントローラーとして設置されたロープを巻き取ると、画面上の鳩がロープを登り、大きな左右のボタンで障害物を避けながら頂点を目指します。コントローラーがオリジナル過ぎて、ゲーム自体のリリースもままならないとは思いますが、もしかしたら数年後に体感ゲームとしてリリースされているかも。
War of Zodiac(XRoad)
フィールド上の7つの拠点を奪い合うシミュレーションゲーム。自陣は時間が経過することで兵力が増えていきます。増えた兵力の拠点から攻撃したい拠点にフリックすれば、一定数の兵力が攻撃陣として割かれ、移動し始めます。攻撃に兵士同士は相打ちとなるので、拠点の兵力よりも攻撃する兵力が上回れば拠点を奪うことができます。当然、兵力を攻撃に割り振った分、その拠点の兵力は下がるので、防衛しにくくなります。当然、拠点の数が多い方が兵力も溜めやすくなります。攻撃と防御のバランスを考えて割り振るのがポイント。また、兵隊以外にキャラクターも存在しており、特殊な技を使うことができ、そこに戦略性が生まれます。ただ、特殊な技も兵力を浪費しないと使えないので、攻撃、防御、技のどれに兵力を割り振るかと言うさらに悩ましいことになるわけです。
RPG TIME!~ライトの伝説~
ゲームクリエイターを目指す少年がノートに手書きで書いたゲームをプレイするRPG。鉛筆画の暖かいグラフィックがパラパラマンガのように動くのがなんとも言えない風合いです。序盤をプレイした感じだと、RPGでありながらパズル要素もあり、謎解きをしながら進んで行く感じです。
パズル&モナーク(new game style)
制限時間内に道を繋げて領土を広げていくパズルゲーム。昔流行ったカードゲーム「水道管ゲーム」に近い印象です。道をできるだけ長く繋げるだけでなく、森の繋ぎ目を無くし、森を完結させることでもポイントが入ります。制限時間内で得点を競うモードの他に、40枚のパネルを使って、得点を競うモードもあり。
PICO PARK(tecopark)
最大10人まで同時に遊べるNintendo Switch用のアクションパズルゲーム。猫のようなキャラクターを動かし、鍵を探し、ドアに入るのが目的です。すべての猫がドアに入らないとクリアになりません。猫は他の猫の上に乗ることができ、何匹も階段状に重なることで、高いところの鍵を取ることができるわけです。他にも一定数以上の猫が乗っていないと動かないエレベーターや猫同士がロープで繋がっていたりなど、さまざまなギミックが用意されています。
いつもながらインディゲームと言うカテゴリー分けされていながらも、そのクオリティはメジャータイトル並のものがあり、もはやゲームは作るものだと感心させられます。もう来年はAAAクラスのゲームがあってもおかしくないかもですね。