剣士と魔術師の使い分けが攻略のカギ!アドベンチャーゲーム「HEROES TRIALS」はサクサク遊べる秀作
著者:ちゃんたく
アクションアドベンチャーゲームは、アクションゲームの操作感と、背景のストーリー、冒険感を楽むのが醍醐味。多くのタイトルがリリースされているだけにキラリと光る逸品が多いのも特長です。
この記事では、Steamでプレイできるアドベンチャーアクションゲーム、「HEROES TRIALS」をご紹介します。
サクサク遊びたい人にオススメ
「HEROES TRIALS」は、剣士ゾエルと魔術師エリアの2キャラを操作し、制限時間がある中で次々と課される試練をクリアしていくゲームです。
簡単なボタン操作ですぐにやりごたえのあるアクションを体験することができ、無駄なイベントや寄り道のないシンプルな作りになっています。「何十時間もやる時間がない」「ダンジョンは攻略したいけどレベル上げなど面倒な作業はやりたくない」という方にオススメです。
2人の操作キャラを場面に応じて使い分けよう!
プレイヤーはゾエルとエリアの2人を操作することができますが、フィールド上で操作できるのはどちらか一方。ゾエルは剣を使う近距離型、エリアは魔法を使う遠距離型です。状況に応じて操作キャラを巧みに使い分けながら攻略していくのが本ゲーム最大の特徴であり、面白いところです。
ダンジョン内にはいろんな仕掛けがあり、ゾエルが使える剣やアイテムを使ったり、エリアが道中で会得した魔法を使うことで進んでいきます。
ダンジョンではゾエルの剣が効く敵、エリアの魔法が効く敵が出現します。
盾や回転切りが使え近距離戦に強いゾエルと、魔法で遠距離にいる敵に対応できるエリア。それぞれが有利に立ち回れる場面があるので、2キャラを入れ替えて最適解を探すのがこのゲームのキモとなっています。
ゲーム難易度は優しめながら、やりごたえは十分 自分に適した目標を決めよう!
カジュアルでどこか懐かしさを感じさせる絵柄と、クオリティの高いBGMが世界観にマッチしており、子供から大人まで安心して遊べます。難易度は難しすぎない程度に抑えつつも、雑魚敵は強く、ボス戦も一筋縄では倒せない仕掛けがたくさん。適当にやるとゲームオーバーになる程度の難易度になっており、やりごたえは十分です。
プレイヤーは2人のキャラクターを操って試練に挑戦していきますが、各試練には星3つの評価が用意されており、クリアの残り時間で評価が決まります。
ゲームに慣れていない人はまず制限時間内のクリアを目指し、ゲームに慣れている人は最高評価を狙って無駄な動きをせずにクリアを目指すなど、プレイヤー毎に自分に合った目標を立てることが出来ます。
プレイヤーの性格によって向き不向きがあるゲーム
このゲームは常に「制限時間」が存在します。制限時間はそこまでギリギリの設定ではないのですが、最初から最後まで常に時間に追われながらプレイすることになりますので、この緊迫感が好きだという方もいれば、ストレスが溜まる方もいると思います。
いかにスピーディーに試練をクリアするかがこのゲームの売りですが、自分のプレイスタイルに合っているかは予め知っておいた方が良いでしょう。
また、一部のセリフの不自然さや、誤字の多さが少し気になります。ストーリーのあるゲームであるため、人によっては世界感に没頭できないということにもなりかねませんので、神経質な方は注意しましょう。
誘導不足や「セーブ詰み」に要注意
不便だったのが、「次にどこに行けばよいかが分かりにくい」という点。ダンジョンまでの道のりも制限時間があるので、初見だと制限時間が気になって探索する余裕もなく、せっかくMAPを移動出来るゲームなのに少し勿体ないなと感じました。少し迷うとやり直しせざるを得ず、コンセプト的に仕方ないかもしれませんが、制限時間はダンジョンだけでも良かったように感じます。
また、残り時間がない状態でセーブをしない様にする必要もあります。セーブをした時点の残り時間が記録されるため、例えば制限時間ギリギリの状態で目的地から遠い場所でセーブしてしまうと、完全に詰んでしまいます。
セーブスロットは3つあるので、バラしてセーブしておくと良いでしょう。1つしかセーブをしていないと、セーブのミスをして詰んでしまい、最初からやり直す事になりかねません。
短い時間でいろんなアクションを遊べる良作
制限時間故の辛い部分もありますが、それでもこのゲームに良い緊迫感とテンポを生み出してくれています。煩わしいお遣いイベントやキャラクターのレベル上げといった作業の要素が排除され、アドベンチャー要素を加えたつつもアクションゲームに特化した造りになっています。
2つのキャラを使いこなす謎解き、瞬間的な判断が求められる操作、一部ダンジョンのシューティング要素など、短い時間で豊富な遊び方を体験できる良作です。