狙撃手になって”標的”を狙え!スクエニの「Hitman」シリーズのスマホ向け狙撃シミュレーションゲーム「Hitman Sniper」
著者:篭谷千穂
「Hitman: Sniper」は、2014年10月にリリースされた、スクウェア・エニックスの「Hitman」シリーズ初のスマートフォン向け狙撃シミュレーションゲームです。
開発は同社のカナダ・モントリオール支社で、言語は英語を中心にイタリア語、フランス語、ドイツ語、スペイン語、トルコ語、ポルトガル語、ロシア語、日本語に対応しています(ただし音声は英語のまま)。
4年前にリリースされた、それも有料アプリ&課金もアリの強気なタイトルの割には根強いファンが多く、今年3月にはプレイヤー数が1,000万人を突破しました。
ゲームの内容は、プレイヤーが狙撃手となり遠くからスナイパーライフルで標的を暗殺していくシューティングゲームで、スコープを覗いて冷静に標的を狙い、1ショット1キルを目指して淡々とミッション達成のため人を射殺していきます。
見事狙撃に成功すると、周囲にいた人々はパニックに陥り、慌てて物陰に隠れたり、無線で応援を呼んだりとリアルに動きますが、時にはそんな状況下でもさらに狙撃をすることもあり。
そうして射殺すればするほど「報酬」が手に入り、ライフルを強化できるようになります。その内容は倫理の面で若干問題があるかもしれませんが、それでも上手くヘッドショットをキメた時には達成感があり、それが続けば続くほど病みつきになっていきます。
具体的なプレイ方法は、スコープを覗いて建物の中にいる標的を探して狙いつつ、ステージごとに設定されたミッションの達成を目指すというもの。
それなりに広く障害物の多い建物内を、スコープ越しに覗いて標的を探す段階がまずゲーム的ですが、さり気なく標的のいる方向がスコープの縁に表示されるので、まずはそれを手がかりにします。
標的発見!一発でヘッドショットを成功させましょう!
なお、本作では自分の呼吸によってビミョーにスコープがぶれるというムチャクチャリアルな演出が為されており、自分の呼吸のリズムと標的の体の動きを”読んで”狙う必要があります。本当にリアル。
やった!一発で成功!
標的を射殺するとそこでステージクリアとなりますが、リザルト画面でいろいろな評価が表示されます。
このステージは標的1人を消せばクリアという簡単なものでしたが、スタートから早く殺せば「クイックキル」、一撃で殺せば「ワンショット・キル」など様々な項目があり、それを満たすごとにもらえる報酬が増えていきます。事故死に見せかけた抹殺や、殺した後の死体をいい感じに隠す「死体隠し」など難しそうな項目もあります。
報酬の主な内容は、ライフルのアップグレード用のパーツやゲーム内通貨で、それらを貯めるとライフルをアップグレードして特殊機能「アビリティ」を開放・強化することができます。要するに殺せば殺すほどライフルが良いものになり、さらに”仕事”がしやすくなるというわけです。
ステージを進行すればするほどミッションが増え、またその内容も難しいものになっていきます。標的以外の人間を3人殺してその死体を隠し、さらに標的も仕留めなければならないなんて面倒なミッション…
具体的に死体隠しとはどうやるのか?例えば、崖のところに突き出ているベランダにいる人が一番端っこにきた時に殺せば、そのまま崖下に落ちて「隠す」ことができます。
煙突の傍にいる奴も死体隠しにはもってこいです。この角度で一発で仕留めれば確実に煙突の中に落ちて「隠す」ことができます。
…で、だんだんプレイし続けていくうち、コツコツとミッションをこなしてライフルのパーツやゲーム内通貨を貯めていくのが面倒になってきました。もう思い切ってゲーム内通貨を課金で買ってしまおうか……
ということで課金してしまいました。課金の最安値はアプリの価格と同じ120円。やっぱり強気です。しかしこの課金のおかげで一気にライフルが使いやすくなり、ステージの進捗がグン!と早くなりました。
ちなみに、現在はクリスマスにちなんでステージがクリスマスパーティ仕様になりセールも行われているのですが…
何だこれ?
一気にゲームの雰囲気がぶち壊しに…。しかもセール価格でも1200円という強気な価格です。
でも「敵を凍らせて粉々に撃ち砕く」というリアルなライフルではあり得ない凄いスキルがついています。
これは…クリスマスだから買ってしまおうか……。ゲーム内通貨のみならずライフル自体も課金で販売するとはつくづく強気なタイトルです。
買ってみました。
弾丸のリロード時にちゃんと鈴の音がします。
ステルススナイプの意味。
本当に何だこれ!現在このライフルをメインで使用していますが、ミッションを完了するとクリスマスソングが流れるという謎機能も付いていました。
このように敢えて世界観を破壊するようなおふざけ要素もありますが、ゲームそのものは非常に緊張感溢れるシューティングゲームで、思わず実際に息を止めてプレイしてしまうほどのめり込んでしまいます。他のプレイヤーとスコアを競うランキング機能もあるので、ぜひ皆さんもスナイパー世界一を目指してみて下さい。