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今年もこの時期がやってきました。7月31日から8月3日の会期で開催される中国最大規模のゲームの展示会、ChinaJoy。
長年中国のゲームシーンを牽引してきたChinaJoyだが、コロナ禍後世界の大規模イベントがさまざまに変遷する中ChinaJoyもやはり新しい道を模索している途中です。

以前は中国経済の成長と、それに伴う中国ゲーム市場の拡大に沿う形で、TencentやNetEase、Giant、Perfect Worldなど大手がこぞって参加する中国ゲーム系大企業の見本市とも言える様相でした。
日本を含む海外諸国関係者からすると、巨大市場に育ちつつある中国ゲーム市場と、その中で成長を続ける中国系ゲーム企業を俯瞰的網羅的に把握できるChinaJoyは非常に便利なビジネスの場として成立していました。
ゲームファンにとっても乱打される大型企画や大型タイトルの最新情報を得るために、その熱狂に身を投じていました。
真夏に開催されるChinaJoyはその物理的な暑さで「サウナジョイ」と呼ばれていましたが、今にして思えば中国ゲーム市場の熱さもその別称の発生に一役買っていたかもしれません。

さて、コロナ禍により世界の大型イベントが縮小しつつオンラインに移行し、また中国の景気の悪化などもあり、ここ数年ChinaJoyは新たな立ち位置を模索していると言えます。
成熟産業となった中国ゲーム市場においては、ただ大型の展示会というだけでは成り立たず、またBiliBiliWorldやWePlayなど、同じ上海で開催される優良なゲームイベントも台頭し、ゲームファンが選べるイベントが多くなったことも、ChinaJoyが新たな立ち位置を確立する必要性を高めています。
去年一昨年はChinaJoyはインディーゲームの誘致に力を入れており、これは東京ゲームショウ(日本)、台北ゲームショウ(台湾)、G-STAR(韓国)などの近隣諸国の大型のゲーム展示会と同じですが、インディーというのは小さいという意味も含まれており、小さなスタジオを集めていくというスタイルはChinaJoyの巨大なキャパからすると時間がかかる転換でもあったように思えます。ChinaJoyとしてはインディーゲームへの支援を継続しつつ、次の軸を、という時期にあるでしょう。
さてではそのような状況の中今年はどうなるかというと、久しぶりに明確な軸ができたようです。
それはAI。
ゲームに限らずAIは大きなホットワードですが、いろいろな側面でゲームとAIとは相性がよく、ゲーム業界としてのAIとの関わり方は多くの業界関係者、ゲームファンにとって関心事の1つでしょう。
中国はアメリカに次ぐAI大国。不景気感のつよい昨今の中国のゲーム業界からは多くの人材がAI業界に転籍をするなど、中国IT界隈での人材と資金は間違いなくAIに移りつつあり、そしてゲーム業界から移植されたノウハウを持ってゲーム業界に技術の逆流入が起きている、というのが現在の中国ゲーム業界とAIとの関係値だと思います。
ChinaJoyもこの大きな変革を捉えるべく動いており、先日発表された記者会見発表によると、ChinaJoy2026年のテーマはずばり「Level Up with AI」。
世界的に強いAIプラットフォームを複数擁する中国において、ゲーム業界にとってもAIの躍進は確かなチャンスといえます。

一方で、国によって異なる著作権の取り扱い、学習・蒸留などといったAIの成長手法への解釈など、AIのゲームコンテンツへの侵入については多くの議論が必要になります。
ChinaJoyとしてはこのような議論を牽引する意味でもAIを中心に据えたイベント運営を選択したと思われ、これは確かに以下のタイミングで必要な動きとして理解できます。
「原神」や「黒神話悟空」、そしてインディーゲームでは「スルタンのゲーム」など大きな成功作を持つ中国ですが、ゲーム開発現場はAIとどう向き合っているのか、そしてゲームファンはコンテンツ生成におけるAI活用をどう捉えているのか。
筆者としての今年のChinaJoyの見どころは「AI」がポイントになるのではと思います。
SQOOLは今年もChinaJoyに参加し、現場の様子をみなさまにお届けいたします。
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