妄想世界を旅するアドベンチャー「Figment」は最後になんだかグッとくる良作でした。
著者:ひご よしゆき
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Switch版の「Figment(フィグメント)」をクリアしたので感想を書きました!
どんなゲーム?
絵本のような不思議な世界で、仕掛けを解きながら進行するアクションアドベンチャーです。
道中で見つけたアイテムで仕掛けを動かしたり、
パズルのような仕掛けもあってやりごたえがあります。
敵が現れたり、ダメージを受ける障害もあるので多少のアクションスキルが必要ですが、ミスをしてもすぐにその場面から再開できます。
ステージごとにビジュアルや仕掛けがガラリと変わるので退屈はしませんでした。各エリアが細かく区切られていて、すきま時間にちょっとずつ進められるところも良かったです。
トラウマと向き合う物語
進めていくと、この世界が主人公の心の中を描いていることに気づくでしょう。インディーゲームではなぜか多い、心の葛藤の物語。でも暗い話ではないです。
ちょっと難しいところに置かれている「記憶」という光の玉は、その名のとおり主人公の記憶が込められていて、彼の人生が垣間見えます。
自分は断念しましたが、すべて回収すると良いことがあるのかな。
クセは強いが良作
クセの強いビジュアルと欧米調のジョークを交えた会話劇に当てられ気味でしたが、仕掛けがとてもよくできていて、それを見たくて進めているうちに最後はストーリーにもグッときました。エンディング曲がなんか良いんですよ。
操作性がいまひとつだったり、クオータービューのせいで視認性が悪い箇所があったりと、気になる点がいくつかありましたが、総じて良いゲームだったと今は思います。曲のせいかな。
仕掛けが素晴らしいだけに、アクションパートが惜しまれます。敵も焦らずじっくり攻略できたら良いのになぁという、へたくその意見。
それとやっぱり、主人公にはっきりとしたキャラクターがあると没入感を削がれますね。自身が冒険しているのではなく、他人を導いている感じがしました。
あれこれ書きましたが、細部まで丁寧に作り込まれた素敵なゲームなのでぜひ遊んでみてください。セール価格で買うと満足度が高すぎて作者に足を向けて寝られなくなりますよ。