感性の衰えた大人が「メグとばけもの」で泣けるのか試した結果
著者:ひご よしゆき
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Nintendo Switchで遊べるアドベンチャーRPG「メグとばけもの」をクリアしたので感想を書きました。果たして泣くことができたのでしょうか。
どんなゲーム?
少女が泣くと世界が終わる ー 魔界に迷い込んだ人間の女の子「メグ」とそれを守る魔物「ロイ」の物語。素朴なドット絵と美しいサウンドで描かれるアドベンチャーRPGです。
第三者視点でロイを操作して物語を進行する絵本のようなゲーム。対象年齢はたぶんUNDERTALEと同じぐらいです。
ストーリー上のアクセントとしてバトルがあるだけで、いわゆるRPGのようにたくさん戦ってレベルを上げる必要はありません。
移動もマップ上で指定するだけ。次に向かうべきところに印がついているのでわかりやすいです。
探索要素もほぼ無く、ストーリー重視のゲーム性。おかげでサクサクと進行して数時間でクリアできました。
ほどよいゲーム要素
少女メグが泣き出さないよう、子守りをしながら戦うバトルが斬新でした。手に入れたおもちゃであやしながら相手に攻撃していきます。
後半にもなると特殊な要素が加わってきて、かけひきの楽しさがアップします。ルールがシンプルでわかりやすいのも良かったです。
ステージ上でもユニークなミニゲームがあったりして飽きませんでした。
音楽がとっても素敵
このゲームは公開時にBGMが良すぎて話題になりました。モンスターハンターなどの音楽を担当された裏谷玲央さんが、ゲームの世界にちなんでガラクタを使って作ったそうで、良くも悪くもゲームのクオリティを凌駕しちゃってます。
サウンドトラックの公式サイトも楽しいのでぜひ見てみてください。
泣けませんでした
自分は残念ながら泣けませんでした。理由は単純、対象年齢をとうに過ぎているからだと思います。歳をとると感性が衰えてしまって嫌ですね。ああこれ、どっかで見たような話だなーなんて思ってしまいました。
子供の頃はMotherやドラクエ3でポロポロ涙したものですが、今それらを遊んでもそうはならないでしょう。UNDERTALEも世間の評価ほどは響きませんでしたから。
ただ最近ちょっと思っているのは、人の心をより響かせるには時間もけっこう必要なのかもしれないということです。
たとえばゼルダの伝説とかファイナルファンタジーがサクッと数時間でクリアできるゲームだったら大して感動しないと思うんですよね。むやみに歩かせて、戦わせて、時間を浪費させることでプレイヤーは勝手に思いを膨らませていくものなのかなあと。(言い方)
数時間のプレイでも感動するゲームはたくさんありますが、それはきっとRPGのフォーマットで淡々と描くだけではない、なにか特別な見せ方があってこそだと思うんですよね。
でも皆様は泣いてしまうかも。本当に素敵な物語なのでぜひ遊んでみてください。