ポップでキュートな「ニコが来た!」は敵がいないのに想像よりも難しかった
著者:ひご よしゆき
<<発信元のニュースをそのまま掲載しています>>
敵が出てこない3Dアクションゲーム「Here Comes Niko!(ニコが来た!)」をクリアしたので感想を書きました。
どんなゲーム?
かわいらしいアートが特徴のアクションアドベンチャー。3Dマリオのように箱庭を自由に動き回るプレイスタイルですが、敵が出てこないのでマイペースで楽しめます。
やることはアイテム収集とおつかい。誰かをやっつけなくて良いんです。
おつかいを達成するとコインがもらえます。日本の1円玉をモチーフにしているのでかなり安いバイトのように感じますが。
コインを集めると列車で次のステージに進めます。他のアイテムは集めなくても良いけれど、集めようとする方がこの世界を満喫できると思います。
操作はシンプル
操作は移動とジャンプと飛び込みのみ。マリオよりもシンプルで、水に落ちても泳げますし、高いところもゴリ押しで登れます。
おつかいの中にはバレーボールをしたり、
パズルがあったり、
釣りをしたりと、シンプルな操作をうまく活用したものがいくつか用意されていて、使い回しはあれど、個々に工夫が凝らされていて飽きません。他のゲームでは見たことのないユニークなものもあって新鮮でした。
「悪い意味で」難しい
敵が出てこないならサクッと楽しめるかもと期待しましたが、そうはいきませんでした。
原因の多くは2.5D表現にあります。空間が3Dなのにキャラクターやアイテムが2Dなので、遠近感がつかめず、視認性が良くないです。当たり判定も見た目では測りづらく、何もないところで引っかかって動けなくなることもありました。
用意された難しさではなく、操作性や視認性による難しさって没入感を削がれますよね。自分は収集物をフルコンプする意欲を失ってしまいました。
世界観もゲーム性も好みだっただけに残念です。当たり前だと思っていたクオリティが当たり前ではないんだなと、あらためて3Dマリオのすごさを痛感しました。
ジョークも難しい
このところインディーゲームをいくつかプレイしましたが、会話の内容がけっこうキツいと感じることがあるんですよね。
笑わせようとして含めているであろうジョークも下品にしか聞こえなかったり、どのキャラクターも底意地が悪いように見えたりして。
以前紹介した「A Short Hike」や「Pikuniku」ではそんな気分になることは無かったので、異文化というよりは作者のセンスなのかもしれません。自分も気をつけないと。
ちなみに日本語は一部の文字が□になっていました。組み込まれている文字が足りないときに起こる現象です。
それでも日本語に対応してくれてありがたいです。鳥居とか桜とか、和風のオブジェクトがたくさん出てくるので、日本びいきなのかもしれません。うれしいですね。
ビジュアルが好きなら
いくつか難点をあげましたが、雰囲気もBGMも素敵なので気になった方は遊んでみてください。セール価格が狙い目です!