ゲーム温故知新!第7回「ストライカーズ 1945-2」
著者:東
いまだ一部熱狂的なファン層に支えられているゲーム最古のジャンルといっても過言ではないシューティングゲーム。
古くは「スペースインベーダー」から始まって80年代中期に勃発した「ゼビウス」「グラディウス」など未だ語り継がれる名作が現れたブーム期、そして90年代には「ゴシックは魔法乙女」でおなじみのケイブがリリースした「首領蜂シリーズ」、そしてその双璧となる「バトルガレッガシリーズ」などで賑わしたルネッサンス期・・・。
そんな隆盛を誇ったシューティングゲームも、直後の格闘ゲームの一大ムーブメントとゲーム全般の新たな潮流となる「美少女化」によって、「硬派」がウリだったシューティングゲームは徐々に衰退していき気がつけばマニア向けとして片隅へと追いやられることになりました。
今回紹介する「ストライカーズ 1945-2」も、元々はそんな時代にリリースされた徒花とも言うべき名作シューティングゲームシリーズをベースとしたスマホシューティングゲームなのです。
※本記事でご紹介しているタイトルのアプリ版は、記事末尾のリンクボタンからダウンロードすることができます。
90年代シューティングの三羽烏
先にも名前が出ていますが、90年台のシューティングルネッサンスを形成したのは「首領蜂シリーズ」、「バトルガレッガシリーズ」、そして残る一羽は好みによりますが「ストライーカーズシリーズ」か「雷電シリーズ」によって形成されていたと言っても過言ではありません(四天王でもいいかもしれませんが)。
さて、そんな人気を博す事になったタイトルたちの現在ですが、「バトルガレッガシリーズ」以外はすべて新作か復刻としてリリースされています。
「首領蜂シリーズ」は「怒首領蜂 Unlimited」や「怒首領蜂 大復活」「怒首領蜂 大往生」など
「雷電」は「Raiden Legacy」
「ストライカーズ 1945」は「ストライカーズ 1945-2」
などです。
最近ではケイブがリリースしている「ゴシックは魔法乙女」が一部熱狂的な支持を受けてシューティング新世代として台頭してきているのは嬉しい限りですが、やはりそんな昨今のシューティングの礎となったタイトルも忘れずに楽しみたいところでしょう。
「ストライカーズ 1945」とは?
さて、それではスマホ版の紹介をする前に同じみの昔話を。
「ストライカーズ 1945」は彩京というアーケードメーカーがリリースした同社の看板タイトルです。
それ以前にも「戦国エース」「ガンバード」などのシューティングゲームをリリースしており、
・縦方向スクロールを主体
・ショットとボムのシンプルな2ボタンシステム
・突発的に物凄い勢いでプレイヤーに襲いかかる「彩京弾」
・可変して2度3度と戦うことになるボス戦
などのシリーズの根幹をなす方向性を定着させたのが「ストライカーズ 1945」なのです。
そしてスマホ版として新しくリリースされた「ストライカーズ 1945-2」も、そんなエッセンスを大事にしつつキチンとスマホゲームならではの魅力を携えていることに大きな特徴があるのです。
「ストライーカーズシリーズ」の醍醐味を余すところなく再現!
ざっとプレイしてみての感想としては「これは紛れもないストライーカーズ!」ということでした。
それもタイトル通りに温故知新として。
選べる戦闘機の種類をはじめ、ボムや仲間機の支援攻撃、元の状態を無視して大胆な可変&新たな攻撃方法でプレイヤーを惑わせる敵襲などなど・・・筆者は久々に触れたのですが、かつてゲーセンでプレイしていた手応えをスマホ越しに感じることができました(ただ彩京弾は未確認)。
スマホ的な味付けとしてはマルチプレイの実装や課金アイテムでのアンロックなどが備えられていますので、リピートプレイするモチベーションを保てるのもグッドなところ。
ゲームプレイはオートショットを実装しており、プレイヤーが行うのは時機の操作とボムなどの発動のみ。
あとはシューティングの醍醐味であるド派手な攻撃、ときには弾幕を避けるという極上のヒットアンドアウェイを堪能することができます。
このプレイ環境についてはオプションで細かい調整が可能ですのでいろいろと調整できるのが地味に嬉しい所で、それも左利きの人用にボムなどの発動ボタンを左右好みに振り分けられるのはなかなかの措置といえますね。
懐かしさはあるけれど古臭くはない「復刻作」を楽しんでみてはいかがでしょうか?
スマホに不向きと思われがちなシューティングゲームですが、今後この潮流に乗ってもっといろいろと出てくれないかな・・・というのが親父ゲーマーの望みだったりもします。
それでは最後に本作でもうひとネタを。
こちらの画面に「勲章」がたくさん並んでいますが取ると得点が入ります。
しかしそのポイントはまちまちなのですけれど、アーケード版には法則性がありました。
その法則性とは「勲章が光り輝いた瞬間にゲットすると最高得点の2000点」ということです。
試しに本作で早速試してみたのですが、その点もキチンと再現されており思わずニヤリ。
些細なようでいてこういう忠実さって大事なんですよね。
ダウンロードリンク
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