「RAGE STREET FIGHTER V」前半戦終了時点でのチーム評価や、後半戦の展開などを徹底解説!
賞金総額1,000万円のeスポーツ大会、『RAGE STREET FIGHTER V All-Star League powered by CAPCOM』の 前半戦が終了しました。
この大会の予選は、3人1組の6チームによる2回ずつの総当たり戦となっており、計10節まで実施されます。6月19日時点で、半分の第5節まで終えました。
この記事では、第1節から第5節までの前半戦の結果を踏まえて、今後の見どころついて解説します。
※選手敬称略
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6位:ときど フレイム(1勝4敗 スコア-12)
メンバー:ときど、ふ~ど、マゴ
下馬評では優勝候補とされていたときどチームですが、前半戦を終えて1勝4敗と最下位。予選を3位で抜けられるかどうかという苦しい戦い。
ときどの作戦では、自・他チームが「弱点」と評価するマゴがいても、トップクラスの実力を誇るときど・ふ~どで2勝してセットを取る予定でした。しかし1先というレギュレーションでは安定して勝利することは難しいのか、ときど・ふ~どの勝率が予想より低いことが大誤算となっています。
また弱点とされているマゴですが、現時点で個人成績は最下位ながら、セットを取るための試合で勝利する場面も増えてきています。
ときど・ふ~どが普段通りの実力を出して勝利する試合が増えれば、予選突破もまだ狙えるでしょう。
2位:もけ サンライズ(3勝2敗 スコア+7)
メンバー:もけ、どぐら、ハイタニ
前評判では一番キツイとされていたもけチームですが、2位という素晴らしい成績で前半戦を終了。なんといっても、ハイタニの驚異的な強さがこの成績に大きく貢献しています。個人成績で14勝5敗と、安定して勝つのが難しい1先というレギュレーションですさまじい勝率です。
直近の大会で良い成績を残したものの、ここ数ヶ月結果が出ず苦しんでいたハイタニ。今回のRAGEで間違いなく覚醒しており、今後他の大会でもこの強さを発揮して欲しいところです。
「ストV」と「ドラゴンボールFZ」の両立でどうしても練習量が足りなくなるであろうもけ、どぐらも意地をみせ、当初予想されていた以上に勝利に貢献しています。
ハイタニが後半戦もこの勝率をキープし、もけ・どぐらのどちらかの勝利と合わせてセットを取っていければ、このまま予選突破も見えてきそうです。
1位:ウメハラゴールド(4勝1敗 スコア+8)
メンバー:ウメハラ、sako、ボンちゃん
唯一の4勝で、前半戦を1位で終えたウメハラゴールド。やはり格ゲー史のレジェンドプレイヤーであるウメハラ・sakoの圧倒的な強さが光っていました。古いゲーセン時代からの猛者であるウメハラとsakoは、今回のレギュレーションによる「1先の戦い方」を初めから熟知していたのかもしれません。
2人のレジェンド達を盛り上げるボンちゃんの活躍も見逃せません。ウメハラとは昔からの付き合いもあり、元々の性格からくる「ムードメーカー」な部分も相まって、ポジティブな声出しからチームにかなり良い雰囲気を与えています。
もちろん試合自体もナッシュ、かりんの2キャラを上手く使い分けてしっかり勝利に貢献しており、隙のない布陣となっています。
ドラフト負けで出来たとは思えない強力なスターチーム。後半戦にも期待がかかります。
3位:藤村エメラルド(3勝2敗 スコア-1)
メンバー:藤村、ももち、MOV
下馬評ではときどチームと並んで強いとされていた藤村チーム。第1節、第2節の序盤では3人ともほとんど活躍できずどうなることかと思われていましたが、徐々に調子を上げて驚異的な追い上げをみせてきました。
中でもMOVが第3節以降、勝率を伸ばしてチームに大きく貢献しており、レアキャラ使いのメリットである「相手選手の対策不足」を上手く活かしています。
藤村、ももちは序盤かなり苦戦していましたが、第3節以降は組み合わせによって相手を圧倒する試合も多くみられ、そのポテンシャルの高さを発揮。相手を大きく突き放す連勝も見られました。
勢いに乗る藤村チームですが、やはり第1節、第2節での大敗が痛く、ようやく負けの借金を返済してきた形。スコア勝負でこれ以上差を広げられないよう、セットを取られてもとにかく3-0で負けない戦いが求められそうです。
4位:板ザンオーシャン(2勝3敗 スコア+1)
メンバー:板橋ザンギエフ、まちゃぼー、ガチくん
序盤は2勝0敗とかなり調子の良かった板ザンチームですが、第3節以降負けを重ねてしまい、ついに2勝3敗と負け越してしまいました。3選手とも勝利数は悪くないものの、拾った勝ちが噛み合わず、セットを取れずに敗北しています。
そのためスコアは+なのに4位に転落しており、そういう意味ではルールとの相性が悪い不運な成績ともいえるでしょう。
このチームは采配から和やかな雰囲気作りまで、板ザンがリーダーとしてしっかり仕事をしています。第2節までは板ザンの采配がほぼ完璧に的中していたとも言われており、それが勝利に繋がっているのは明白。板ザンがメンバーのポテンシャルを最大限に活かせる環境を作れるかが後半戦のカギとなりそうです。
5位:ネモオーロラ(2勝3敗 スコア-3)
メンバー:ネモ、かずのこ、ストーム久保
圧倒的な攻撃力から「荒らし枠」とされていたネモチーム。前半戦では唯一ウメハラチームを敗北させ、その荒らしっぷりを発揮しました。
ネモのドSなキャラクターと発言から「ネモの圧政」「ネモブラック(企業)」と色々な注目を集めているチームですが、中でもドラフトではサプライズ選出であったストーム久保の好調が目立ちます。チーム内勝率が最も高く、全体での勝率も上位。ネモが大嫌いなキャラクター、アビゲイルのパワーを引き出し、場を荒らす選手として大活躍しています。
このあたりは、大物食いを期待していたネモの狙いが上手く当たったと言えるでしょう。
ただ予選10試合という長期戦では、ストーム久保の攻撃力だけでは勝ちきれないため、後半戦はネモ・かずのこの荒らしにも期待したいところです。
後半戦は一度戦った相手との再戦をどう立ち回るかが鍵
今大会の予選は、総当たり戦を2周するのが大きな特徴です。つまり第6節以降は、一度戦ったチームと再戦する事になります。前回勝ったチームは2戦目でも勝ちを拾えるのか、そして前回負けたチームは2戦目でどれだけ対策してくるのか、2週間後に仕上げてくる対策が、後半戦の勝敗を決める重要なポイントになりそうです。