【レポート】闘会議2018の2日目 クラロワ日韓戦やモンストのプロフェッショナルマッチなど注目のステージの様子
著者:加藤賢治(SQOOL代表 兼 編集長)
eスポーツの追い風を受けて盛り上がる「ニコニコ闘会議2018」。2日目も多くのステージで熱い戦いが繰り広げられ、ゲームファンを熱狂させました。
この記事では本日開催されたeスポーツステージの中から、筆者が気になったスマホの2タイトルのステージの様子をご紹介します。
まずご紹介するのはこちら。
北欧フィンランド生まれのスマートフォンゲーム、「クラッシュロワイヤル」のステージ。
クラッシュロワイヤルは、対戦型のオンラインタイムストラテジーゲーム。元々1対1のPvPであるこのタイトルは、eスポーツに向いているタイトルで、ほぼ元のゲームそのままの仕様で対戦が行われていました。
クラッシュロワイヤルは、様々なキャラクターや魔法を組み合わせて「デッキ」を作成し、適切なタイミングで適切な場所にキャラクターを召喚することで自陣を守りながら敵陣を攻めていくのが基本的な構造。キャラクターや魔法にはそれぞれ相性があり、相手の作戦をいかに先読みするかの駆け引きが重要で、スマホゲームながら奥の深いゲーム性を持っています。
奥深いゲーム性を持ちながら1戦にかかる時間が数分と短いため試合はテンポよく進み、しかも優劣が見た目ですぐに分かるため、多くの層が楽しめるタイトルでもあります。
細かく途切れる試合の空気をいかに持続させるか、などの課題はあるものの、クラッシュロワイヤルのeスポーツとしてのポテンシャルを感じさせるステージでした。
続いてご紹介したいスマホタイトルは「モンスト」。
スマホのゲームとして国内で圧倒的なファンを獲得しているモンストですが、元々のゲームが対戦型でないため、eスポーツとしての勝敗は「タイムアタック」によるもの。4人1チームとなり、協力プレイでいかに早くステージをクリアするかを競うという形式でした。
試合では劇的な逆転もあり、勝敗が付く瞬間には大きな歓声が沸き上がりました。
しかしやはり直接相手と戦う対戦型のタイトルと比べると、興奮度は少し劣っていた気がします。
画面が2つに分かれ左右に4体ずつ、計8体のキャラクターがあるのも、現場の観客から見ると情報過多という気がしました。
元々のゲームが人気を獲得しているだけに今後eスポーツタイトルとしての発展に期待したいところです。
ニコニコ闘会議2018は、様々なゲームタイトルのブースが並列して設置され、同時に色々なステージが進行していたのも特徴的でした。
PUBG、モンスト、クラロワ、ストⅤ、パズドラ、等々、プラットフォームもユーザー層も異なるタイトルのステージを見比べることができ、業界関係者にとってもファンにとっても貴重な場になったのではないかと思います。
様々な論調が飛び交う最近のeスポーツ界隈ですが、「ゲームの対戦を見るのはやっぱり楽しい」という事を多くの方が再確認した闘会議2018になったのではないかと思います。
今回出展した各タイトルが、今後よりeスポーツタイトルとして成熟していくことに期待したいですね。