「海南自貿港ゲーム産業エコシステム革新大会」が10月18日から開催。「出海高地」構想で中国ゲームの海外展開を後押し
中国・海南省澄邁県老城鎮の「盈浜半島西海岸大酒店」にて、「海南自貿港ゲーム産業エコシステム革新大会」が2025年10月18日(現地時間)に開催される。
本大会は「2025中国・澄邁国際経済貿易フェア」のイベントで、「ゲーム出海(海外進出)」をキーワードに、中国ゲーム産業の新たな発展モデルを議論する場になる。
澄邁県は、中国で初めて「ゲーム出海試点(海外展開拠点)」に指定された地域。今回の大会では、産業連携・人材育成・海外市場開拓をテーマにした新たな取り組みが発表される。
特に注目されるのが、「海南老城科技新城ゲーム産業支援政策」の正式発表だ。企業1社あたり最大1,500万元(約3億円)相当の「プロモーション券」支援が提供され、ローカライズ運営や人材育成などの分野を包括的に支援する。
また、以下の3つの新拠点も同時に発表される予定となっている。
• ゲーム産業人材育成・実践基地
• ゲームモーションキャプチャ制作基地
• ゲームオーディオ制作基地
さらに、「ゲームデータ保護・権利保護直通サービス」も初公開され、法令順守と知的財産保護を両立した「安心して創れる産業環境」の整備が進む。
Unity中国・独立之光・名匠網絡らが登壇
当日は、業界を代表する3名による基調講演も行われる。
• 熊攀峰氏(独立之光 副総裁)
「中国インディーゲームの成長と海外展開」をテーマに講演。
• 連亜輝氏(Unity中国 ゲームパブリッシング事業部ディレクター)
「開発者を支援する“千帆計画”」を発表。
• 李淳氏(名匠網絡 華南事業責任者)
「資産と人材:業界の基盤づくり」について解説。
また、海南千乎網絡「輝燼」、賽徳娜信息「勝利之剣:諸神の黎明」など、海南発の新作ゲーム3タイトルが初公開される予定だ。
2000社超が集積、海南がゲーム産業の新拠点に
大会には、Tencent(テンセント)、三七互娱(37Games)、波克科技(Boke)など大手企業に加え、Unity中国などの技術サービス企業も参加。
さらに、上海月騰や厦門黒島といった新規参入企業の現地拠点設立も予定されている。
海南澄邁ではすでに2000社以上のゲーム関連企業が集積。
過去2年間で取得された版号は159件(全国第5位)にのぼる。
海南の「ゲーム出海公共サービスプラットフォーム」を通じて配信されたミニゲームは203カ国・地域に展開し、海外ユーザー数は360万人を突破している。
関連イベントも多数、澄邁の現場視察ツアーも実施
10月18日のメインイベントに加え、以下の関連プログラムも行われる。
• 10月17日:ゲーム業界団体の推介および海南ゲーム協会の改選
• 10月19日:業界関係者による現地視察(ゲーム出海創業スペース、名匠網絡、海南エコソフトウェアパークACC展示館など)
これらの企画を通じて、澄邁が掲げるスローガン「出海するなら、澄邁へ」の実像を体感できる構成となっている。
元ページ
https://mp.weixin.qq.com/s/PPIDCBa4bjCEXFY6PzfG6w