【矢野経済研究所プレスリリース】玩具市場に関する調査を実施(2022年)2021年度も引き続き、模型・ホビー、トレーディングカードゲームが市場を牽引 【ドリームニュース】
株式会社矢野経済研究所(代表取締役社長:水越孝)は、国内の玩具市場を調査し、現況、玩具分野別や参入企業の動向、および将来展望を明らかにした。
1.市場概況
2021年度の国内玩具市場規模(メーカー国内出荷金額ベース)は、主要9品目で前年度比1.5%減の7,153億円、テレビゲームを除く主要8品目では同12.0%増の3,823億円となった。コロナ禍が続いたものの、外出自粛ムードが薄れたことによって「巣ごもり」「イエナカ」「おうち時間」などをキーワードとした在宅時間の質を向上するための需要・消費に落ち着きがみられたことから、前年度大きく伸ばしたジグソーパズル市場(前年度比15.1%減)は二桁減となった。一方、模型・ホビー市場は引き続き好調で(同9.7%増)と二桁近い伸びが続いた。特筆すべきは、トレーディングカードゲーム市場の規模拡大である。その影響により、本調査で同市場を包含する男児キャラクター・男児玩具市場も同40.1%増と大幅に増加し、主要8品目の市場規模を押し上げた。テレビゲームを含めた主要9品目に関しては、前年度に巣ごもりにおける最適なツールとして購入され市場が大きく拡大した反動を受け、2021年度は前年度比でマイナスという結果であった。
2.注目トピック~カプセルトイ専門店が急拡大
玩具メーカーや卸などが自社運営する大型のカプセルトイ専門店が急速に拡大している。その中には1,000面以上の筐体を有する規模の店舗も散見される。また、大型専門店以外でも、コロナ禍で空きテナントを有する商業施設が増えたことで、ガチャマシンを設置する動きも活性化している。カプセルトイは、対面式の販売スタイルではないため、コロナ禍での感染対策という意味でも奏功しているほか、販売単価は低いものの、人手を要さず効率的な販売が可能なことから、積極的な設置が進んでいるとみられる。
3.将来展望
2022年度の国内玩具市場規模(メーカー国内出荷金額ベース)は、主要9品目で前年度比0.6%増の7,199億円、テレビゲームを除く主要8品目では同4.6%増の3,999億円と予測する。人流が回復傾向にある状況においても、模型・ホビー市場は需要拡大が続いている。加えて、トレーディングカードゲーム市場も新規参入が相次ぎ、男児キャラクター・男児玩具市場を牽引するかたちで同市場も拡大すると予測する。
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https://www.yano.co.jp/press-release/show/press_id/3166
調査要綱
1.調査期間: 2022年10月~12月
2.調査対象: 玩具・模型ホビー・テレビゲーム関連メーカー、卸問屋、小売事業者等
3.調査方法: 当社専門研究員による直接面談(オンライン含む)、電話・電子メールによるヒアリング調査、ならびに文献調査併用
4.発刊日:2022年12月28日
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