歌曲「魔王」から着想を得た、見下ろし型2Dアクションゲーム「Der Erlkönig(魔王) 」
著者:ちゃんたく
今回ご紹介するゲームは、2Dアクションゲーム「Der Erlkönig(魔王) 」です。
「Der Erlkönig」は、ドイツの詩人ゲーテの「魔王」と、シューベルトがそれに触発され作った歌曲「魔王」からストーリーの着想を得たというアクションRPGです。
主人公は、かつての戦争で「魔王」を討ち倒した元勇者。
物語は、魔王討伐の数年後に再び現れ始めた魔物の討伐依頼を受けるところから始まります。
ゲームはステージ制となっており、階層の敵を全て倒すと次の階層へ進み、ボスを倒すとステージクリアになります。
ここまではよくあるアクションゲームですが、このゲームでは主人公を自由に動かすことができません。回転するマーカーに合わせ、タップして移動する形式となっています。
回転するマーカーをタップすると、その瞬間に指していた矢印の方向に直進します。
敵に接触できるとダメージを与えられるので、敵に狙いを合わせてマーカーをタップする必要があります。
敵を全滅させる前にこちらのHPが0になるとゲームオーバーです。敵の攻撃を食らうのはもちろん、敵が生きているだけでも徐々にHPが削られる仕様になっています。
そのため素早く敵を倒す必要がありますが、とにかく操作が難しいので中々敵に攻撃できません。シンプルな戦闘ルールですが、この操作感がプレイヤーの焦りを引き出し、今までにないアクション性を生み出しています。
主人公は戦闘時に役立つスキルを覚えることが出来ます。
スキルは任意のタイミングで発動させる赤色のスキルと、常時発動する青色のスキルがあります。
スキルは魔物を倒すと確率で手に入るので、ローグライクやハックアンドスラッシュ系ゲームの要素が盛り込まれています。
スキルは、画面を長押ししてコマンドを出現させ、任意の方向にスライドすると使えます。一度使用すると一定時間使えなくなるので、タイミングには気を付けましょう。
1ステージ目のボスは、かつて主人公と戦った魔王の部下。これまでの雑魚敵とは違い、強力な技を放ってきます。
ステージのボスは、いわゆる「弾幕ゲーム」のような技を使用してきます。操作性の難しさも相まって、全てを避けるのは非常に困難です。止まった方が良い攻撃なのか、移動し続けた方が良い攻撃なのか、しっかり見極めましょう。
「Der Erlkönig」の最大の特徴は、良くも悪くもその独特な操作方法です。慣れるまでは移動すら満足にできないので、最初は面を食らってしまうかもしれません。プレイヤーの操作スキルがそのままゲームの難易度になります。
操作性ゆえに人を選ぶゲームであることは間違いありませんが、だからこそ他のゲームにはない魅力を生んでいます。この操作性なら敵を倒した後のフロア移動は無くていいのではないかと感じましたが、戦闘で上手く操作できた時は他のゲームでは味わえない達成感がありました。
アクションゲームが好きで根気のある方は、ぜひ「Der Erlkönig(魔王) 」を遊んでみてください。
ダウンロード