漏電したロボットを動かし、電気を上手く操るパズルアクションゲーム「ElecHead」
著者:ちゃんたく
今回ご紹介するゲームは、Nama Takahashi氏が開発したPC向けゲーム「ElecHead」です。
「ElecHead」は、漏電したロボット「Elec」を動かし、世界に光を取り戻すパズルアクションゲームです。
このゲーム最大の特徴は、「電気」を利用してギミックを解いていく謎解き要素です。
プレイヤーが操作するロボットの頭には電気が流れており、床や壁に触れると常に電気を通すという性質を持っています。
序盤にある足場のギミックを例にみてみましょう。
左半分のブロックは実体化していて着地できますが、右半分のブロックは切り取り線のような表示で消えています。このままでは、右半分のブロックには着地できません。
ここでロボットが左半分の足場に接地すると、電気が流れてギミックが作動し、消えていたはずの足場が出現しました。
一度通電したブロックは、電気が再び途切れるまではその場に残り続けます。
実はこの通電の能力、メリットばかりではないのが面白いところです。先ほどとは逆に、電気を通したくないという場面も存在するのです。
例えば、触れるとロボットが壊れてしまう電流。このギミックは電気が流れると作動してしまうため、あえて触らないようにしなければなりません。
通電の性質を上手く利用し、ステージを攻略していきましょう。
また、このゲームにはもう一つ面白い要素があります。
先ほどから、ロボットの「頭」が通電していると表現しています。ゲームタイトルからも推測できるかもしれませんが、なぜわざわざ頭という言葉を付け足しているかというと…。
実はこのロボット、頭と胴体を切り離すことができます。切り離した頭は再び拾うまで動かせませんが、胴体はそのまま動かすことができます。
電気を通したくない所で頭を切り離せば、身体からは電気が流れなくなります。さらに言えば、本来届かない場所でも、頭を飛ばせばそこに電気を通すことも出来るのです。
ただし、10カウント以上頭を切り離すと爆発してしまうため、すぐに拾いにいきましょう。
「ElecHead」の驚くべき点は、アイデアや発想の素晴らしさはもちろんのこと、とにかく無駄な部分が一切ない所です。
「通電」という性質と、ジャンプや頭を切り離すだけのアクションのシンプルさ。たったこれだけでここまで奥深いパズルゲームが完成しているのは、お見事としか言いようがありません。
アクションや謎解きの難易度も程よく、ギミックを解きながら気持ちよく楽しめるかと思います。まさに良いとこどりのパズルゲーム「ElecHead」、ぜひ遊んでみてください。