ノベルゲームと向き合ってきた開発チーム「超水道」のゲーム特集
著者:ニュー侍
電子書籍が普及し、読書をスマートフォンやタブレットで楽しむ方が増えてきました。重い本を持ち歩かなくてもよい電子書籍は本当に便利ですね。では「デンシノベル」はどうでしょう?
この記事では、「デンシノベル」というノベルアプリの制作をメインに活動している創作集団、「超水道」から配信されているノベルゲーム3タイトルをご紹介します。ちょっと違った感覚で物語を楽しんでみませんか?
超水道のデンシノベルはここから始まった。普通な恋愛物語「森川空のルール」
最初にご紹介するのは「森川空のルール」というノベルゲーム。「もりかわそらのるーる」と読みませんでしたか?正解は「もりかわくうのるーる」です。
「森川空のルール」は超水道ならではのデンシノベルで、サウンドノベルとは違った読書体験を得ることができます。活字がメインですが、手書き風の文字と縦書きで読みやすい構成です。
物語は、ある日変わり者と評判の転校生「森川空」に告白されることから始まります。主人公は軽い気持ちで首を縦に振り、二人の恋愛がスタートします。どこにでもあるようなごくごく普通な恋愛物語です。
気になったらアプリで物語を読んでみてくださいね。
「森川空のルール」をダウンロードする
一週間でゲームをつくるという企画でつくられたデンシノベル「'99〜恐怖の大王と放課後の女神〜」
続いてご紹介するのは、超水道×ゲームキャストの、「一週間でゲームをつくる」という企画で生まれたデンシノベル、「'99〜恐怖の大王と放課後の女神〜」。
参考記事
'99〜恐怖の大王と放課後の女神〜がついにリリースされました。
起動したときに出てくるクラシックなパソコンっぽいメニュー画面が、タイトルにある99と合わせてあり味があります。
「'99〜恐怖の大王と放課後の女神〜」は1999年がテーマの物語。99年と言えばノストラダムスの大予言ですが、そんな終末論の中の日常を楽しめます。途中に挿入されている一枚絵や鉛筆で描かれたような絵がとても魅力的です。
これが一週間でつくられたのかと思うほどの完成度。ぜひ、読んでみてくださいね。
「'99〜恐怖の大王と放課後の女神〜」をダウンロードする
デンシノベルが進化してデンシ・グラフィックノベルに!「ghostpia」
「ghostpia」(ゴーストピア)と聞いて何が思い浮かびますか?ゴーストと言えば幽霊なので幽霊たちが住む世界、そんな感じがしますよね。
最後にご紹介する「ghostpia」にも、超水道ならではの美しいグラフィックは健在です。温かみを感じますね。
「ghostpia」はただのデンシノベルではなく、デンシ・グラフィックノベルにパワーアップしています。
デンシ・グラフィックノベル担ったことで、各キャラクターのメッセージに電子音が追加され、あたかもキャラクター達と話しているような雰囲気に引き込まれます。フォントの使い方や演出の見せ方も良く、超水道のノベルゲームはここまで進化しているのかと感じました。
「ghostpia」は雪に閉ざされた終着駅の町が舞台。町は幽霊たちであふれていて、だからゴーストピア。「でもどうだろう、ただのごちゃまぜの町でしかないような気がするな」と登場人物の小夜子は言っています。
この町で何が起こるのでしょうか。