【A Dark Dragon(ダークドラゴン)】木を集めて火をおこし罠をつかって獲物を狩る! サバイバル度満点のゲーム性と手ごたえ十分の冒険がプレイヤーを虜にする

 ゲームレビュー 
  公開日時 

 著者:東 

ダークドラゴン

素材から武器を作り冒険では敵だけではなく飢えと渇きに悩まされるリアリティ重視のRPG
対応機種OS 6.0以降/Android 2.3.3以上
価格基本無料
公式サイトhttps://www.facebook.com/adarkdragon4you
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『ドラクエ』や『FF』だけがRPGじゃない!

かっこいい美男美女の勇者が世界を救うというのは王道RPGとして人気のスタイルですが、ここで紹介する『A Dark Dragon(ダークドラゴン)』はそういう英雄的な存在感や活躍とはまったく逆を行くごくごく平凡な少年が主人公のRPGです。

強力な魔法や腕力もなく、冒険中は常に喉の渇きや空腹に悩まされています。
いつ命が果てるともしれないぎりぎりの状態で道なき道を切り開いていかなければならないのですが、そんなサバイバル度の高いゲーム性が従来のRPGにはない大きな魅力であり一番の面白さと言えるでしょう。

ダークドラゴン

か弱い主人公なだけに現実世界に近いリアリティがありますので感情移入度も高く、常に同じ目線で冒険することができるはずです。

しかも武器一つ食事の肉一個にしてもお店で買うような簡単な話ではありません。素材を集めるところからはじめて、いちから自分の手で作らなければならないのです。

火をおこすためにはまず木を集めます。そして集めたたくさんの木を運ぶためには荷車が必要です。
プレイヤーはそのように次々と出てくる課題に対して頭をひねりながらこなしていかなければなりません。

ダークドラゴン

しかしその一つ一つが理にかなっているのが面白いところで、コツコツとした地味な作業ではあるもののやればきっと「何かを作る楽しみや完成した時のうれしさ」を味わうことができるはずです。

なかなか物事がうまくいかずにイライラする時もあるかもしれませんが、それだけに成し遂げたときの達成感はかなりのもの。
そして新しい課題が出てくると、苦労するのはわかってはいても取り組まずにはいられなくなります。

このーゲームには超越した強さで敵をなぎ倒していくような爽快感は一切ありません。
しかし主人公と一緒になって目の前の課題を一つずつこなしていく楽しさは、きっとこれまでのRPGでは味わえなかった手ごたえとして感じることができるでしょう。

課題は山積み! すべて手探りでクリアしていこう

このゲームは遊ぶためのヒントは与えてくれますが、そのすべてを手とり足とり教えてくれるわけではありません。

ダークドラゴン

しっかりとしたチュートリアルを備えているのが当たり前の最近のゲームとしては珍しいくらいに説明が少なめです。

それだけに多くの人はこの時点で戸惑いを感じるかもしれませんが、まだ見切りをつけるには早すぎます。
何度か失敗を繰り返せば、きっと遊びのコツをつかむことができるはずです。

そんな試行錯誤を繰り返して「気がつくことや覚えていく楽しさ」を感じることができれば、このゲームは飛躍的に面白くなります。
中には難題もありますけど、クリアはけっして不可能ではありません。
ありったけの知恵を絞ってその困難に打ち勝ってください。

ですからここでの紹介でもヒントは書きますが攻略については触れません。それはプレイする人の楽しさを奪ってしまうことになるかもしれないからです。
自らの手で切り開き、その達成感を楽しんでください。

さてゲームの話に戻りますが、最初からいきなり冒険に行けるわけではありません。スタート後間もなくは木を集めて罠を作り、建物を大きくして人を呼び込んで村へと発展させるのが主な目的です。

ダークドラゴン

そうやって村を大きくしていけば、作ることができるものなども増えていきます。そして「あるアイテム」を作ることができるようになったタイミングでようやく冒険へと旅立てるのですが、それでもちょっとお待ちください。

武器は完成していますか? 冒険中に食べる食料は? その他備えは万全ですか? 冒険に行けるようになっても、この辺がおろそかであると即手詰まりになります。

従来のRPGのようにライフさえ残っていればいいというわけではなく、冒険中に消費する食料や水のことまでしっかりと計算にいれなければなりません。

そのためたくさんの収穫があったとしても村の手前で水がなくなって冒険失敗、収穫もパー……ということもたびたび。
キャラクターの強さ以上に計画をキチンと練ることが一番重要なポイントであり、攻略には欠かせない部分なのです。
そのため冒険に行くのは簡単ですが戻るのは容易ではありません。

ダークドラゴン

プレイしてみた印象としても、冒険はかなりシビアに感じました。説明がない分失敗を繰り返して体で覚えたり気がついたりしなければならないこともけっして少なくありません。

しかし苦労が大きいだけに冒険している実感や切り開いた時の達成感はかなりのもの。便利すぎるぐらいの最近のゲームにはない部分が多々ありますけど、それは「不親切」なのではなく「難しさ」であり「楽しさ」なのです。

ボタンを押していれば勝手にクリアになるようなゲームに飽きているのでしたら、ぜひともプレイしてもらいたいです。
目の前に立ちはだかる難題の数々がきっとあなたを悩ませ、また虜にすることでしょう。
そしてそのときあなたは逃げますか? それとも踏ん張って次なる高みを目指しますか?

すべてはあなた次第です。

ダークドラゴン
ぼろ布をまとった女の子と知り合ったことから物語は始まります。彼女は建築家で主人公にいろんなアドバイスをしてくれます。

ダークドラゴン
テキストにはキチンと目を通しましょう。建築家が状況に適したさまざまなアドバイスをしてくれます。

ダークドラゴン
冒険画面です。昔のRPGを彷彿とさせるシンプルな画面構成です。

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ステージクリア画面です。次なる冒険へと旅立ちましょう。

 

著者:東
80年代からテレビゲームに親しむ親父ライター。
最近でもスマホゲームをメインにいろいろとプレイ中。