外に出てゾンビと戦おう!ゾンビ・アポカリプスを疑似体験できるAR位置情報ゲーム「The Walkind Dead: Our World」
著者:篭谷千穂
「ポケモンGO」でお馴染みのナイアンティックが、位置情報連動リアルワールドゲーム(位置ゲー)「Ingress」のメジャーアップデート版「Ingress Prime」をリリースするなど、ここのところ位置ゲーのネタがてんこ盛りです。
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実際に外に出て動き回り、ポータルをハックしたりポケモンを捕まえたり、はたまた妖怪や恐竜や幽霊を探したり…もう忙しいったらありません。
今回ご紹介する海外ドラマ「ウォーキング・デッド」の公式位置ゲー「The Walkind Dead: Our World」(邦題:「ウォーキング・デッド:我らの世界」)も、そんなタイトルの一つです。
開発したのは、以前ご紹介した「The Walking Dead: No Man’s Land」を手掛けたフィンランド・ヘルシンキに拠点を置くモバイルゲームディベロッパーのNext Games。「ウォーキング・デッド」のモバイルゲームを2つも開発するなんて、本当にこのドラマが好きな会社なんですね。
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さて本作は、外に出てウォーカー(ゾンビ)やドラマのキャラクター、武器、アイテムを探し、他のプレイヤーと協力してゾンビ・アポカリプスの中を生き延びるAR位置情報ゲームです。他の位置ゲーと大きく異なるのは、探し出す対象を集めるのではなく「戦う」こと。なぜならゾンビを集めたところで百害あって一利なしだからです。襲われるし。
ポケモンや妖怪や恐竜だったらコレクションしても楽しいでしょうが、ゾンビをコレクションしたところで別に楽しくはありませんからね。
具体的なプレイ方法は、外を歩きながらアプリ内のマップを見てウォーカーがいるところを探し、攻撃して倒すというもの。マップにはGoogle Maps APIが使用されており、まるで本当に街の中にウォーカーが出現したかのような世界観が演出されています。
ウォーカーとエンカウントしたら早速バトル開始!画面タップで銃を撃つことができますが、ただテキトーにタップしても倒すことはできず、ちゃんとウォーカーたちの頭を狙ってタップしないとなかなか死んでくれません。単純なポチポチゲーではないんですね。
こうして出会ったウォーカーを全て倒すと、最後に射撃回数やヘッドショットできた回数などが記録され、それに伴い様々なご褒美をもらうことができます。
武器もキャラクターも基本的にはカードで、それらを一定枚数集めるとレベルアップできます。ウォーカーを見つけて集めるのではなく、戦って倒すことでキャラクターと武器を増強していくというのが本作の特徴です。
とりあえず最初に使える武器は拳銃なので、これを着実にレベルアップさせながら、身近にいるウォーカーと戦いましょう。
マップ上には、一人もしくは少数のウォーカーが出現しているところと、大量出現しているところ、生存者が襲われているところ、他のプレイヤーが対戦中のところと様々な形式のバトルスポットが存在します。もちろんすべて実際の位置情報を基にしているので、「ああ、今公園のあの場所にウォーカーが大量にいて人が襲われtいるのか…」なんて想像すると、ゾンビ・アポカリプスの中でサバイバルしている気分が味わえます。
こうした大量出現スポットは、勝利するのに少々時間がかかりますが、その分終了後にもらえるご褒美が豪華なので、時間に余裕があったら是非プレイしたいところです。
なお、ウォーカーとのバトルはAR表示させることもできます。画面左上の「AR表示」をタップしてからカメラで地面を認識させると…
このように、いい感じにゾンビと自分が使用するキャラクターが実際の風景の上に重ねて表示されます。地面を認識しているので遠近感も感じられ、かなり自然に見えます。
さらにAR表示させてウォーカーたちを仕留めた瞬間の動画をSNSに投稿できる機能もあり、このシェア機能を使うことでさらにご褒美のアイテムまでもらえます。こうしたSNSシェア機能は画像でもいいのですが、動画だとやはり動きがあり、臨場感もあって見ていて楽しいです。
他にも、近所にいる他のプレイヤーとチャットで情報交換や作戦会議をしたり、好きな場所に「シェルター」を建設して助けた生存者をかくまったりと、「協力」と「サバイバル」をより実感できる機能もあります。特に自分でスポットを建設できるところなんかは、なかなか自分で自由にスポットを設定できない既存の位置ゲーから上手く学んでいると言えますね。
普通にゲームとしてよくできているので、原作のドラマを見ていなくてもプレイに支障はありませんが、やはり世界観をリアルに味わうならドラマと一緒に楽しむことをオススメします。普段の生活の中にゾンビを加えてよりエキサイティングな一日を!