シノアリスの一連の騒動について ゲーム好きのオッサンのつぶやき
著者:加藤賢治(SQOOL代表 兼 編集長)
2017/06/22 17:35追記 ガチャ不具合のシノアリス運営へのお問い合わせについて
【6/22 ガチャ不具合への対策とお知らせ対応の改善】についてご報告をさせていただきます。詳細は本ツイートの添付画像をご確認ください。 pic.twitter.com/8cIMBJ4qeK
? SINoALICE -シノアリス- (@sinoalice_jp) 2017年6月22日
シノアリスのガチャ不具合の問い合わせは、ゲーム内の「メニュー」→「各種情報」→「お問い合わせ」から行うことができます。
アプリ内の問い合わせボタンをクリックすると、メールソフトが起動し、
■発生日時
■発生個所
■現象の詳細
の入力欄が出てきます。これが埋められるように情報をメモしておきましょう。ガチャ不具合が発生した方でシノアリスが起動できる方は、忘れないうちになるべく早くお問い合わせをしましょう。
以下本文
シノアリスってゲームをご存知でしょうか。
SQOOL.NETでもご紹介させていただきました。
「シノアリス」 至高のダークファンタジー!過酷な運命にある少女達が紡ぐ”最悪の物語”とは
制作はGREE100%子会社のポケラボ、パブリッシャーはスクウェア・エニックス、という豪華布陣の超期待作。
しかし上の紹介記事にもあります通り、リリース直後からの動作不安定とメンテナンスの乱発っぷりに、ゲームの内容よりもむしろその不安定さの方がネタとなって拡散していました。
? りっくん (@rlrl_xx) 2017年6月15日
最近はメンテナンスも落ち着いてきたようで、SNS上でも不具合に関する発信が減り、ギルドメンバーの募集などゲーム内の話題が増えてきていまして、ゲームファンはようやくシノアリスを楽しみ始めているようです。
さて、シノアリスの状況が快方に向かったのは良いことですが、実はリリースからここに至るまで「不安定」とは別次元のかなり大きな問題が起きていました。
それはゲーム内課金アイテムである「魔晶石」が消失する、というもの。お金に直接関わるだけに大問題です。
これについてはゲームキャストさんが詳細に記事を出されていましたので、内容については許可を得たうえでゲームキャストさんの記事から抜粋して、まずは経緯についてご説明します。
ゲームキャスト シノアリス魔晶石消失問題関連記事
『シノアリス』は、プレイヤーのために魔晶石消失バグの存在を明かすべきではないか?
GREE100%子会社のポケラボ『シノアリス』が、課金系バグがあるはずなのに「直った」と宣言して運営を続けている話をさせてください
グリー子会社ポケラボの『シノアリス』課金バグの存在を認める。ただし課金サービスは継続
メディアの皆さん、読者のためにも『シノアリス』運営の状況を周知していきませんか
ゲームキャストさんの記事を受けてGameDeetsにも山本一郎氏の記事が掲載されました。
ポケラボ&スクエニ『シノアリス』課金バグが残ったままの運営の行方 | Game Deets
魔晶石消失問題の経緯(ゲームキャストの記事より抜粋)
6月6日のサービス開始時点で
サービス開始とともに大量のアクセスがあり、メンテナンス開始。
この時点で、プレゼントを何度ももらえる魔晶石の増殖、ガチャを回しても魔晶石だけ消える現象が報告されていた。
6月9日、運営より状況報告。
高負荷時のみ発生するバグをとるため、サービスしながらバグを取ると宣言。
課金機能は継続。
6月11日、魔晶石に関する不具合解消のお知らせが出される。しかし
魔晶石の問題解決を宣言したその日、ゲームキャストの読者から「魔晶石が飲まれた」という連絡があり、Twitterでも私の友人の周りでもそう言った報告は見られた。
つまり、魔晶石のバグは解消されていなかった。
6月16日、魔晶石の処理の不具合について改めて公式より発表がある。
【6/16 不具合対応】についてご報告をさせていただきます。詳細は本ツイートの添付画像をご確認ください。皆様に大変をご迷惑をおかけし、誠に申し訳ございません。 pic.twitter.com/cvMJIIqCNz
? SINoALICE -シノアリス- (@sinoalice_jp) 2017年6月16日
6月11日に魔晶石の処理に不具合が発生していたが、同日のメンテナンスにより現在は解消している、とある。6月6日から継続的に発生を確認しているゲームキャストさんが把握する状況と若干異なります。
16日に魔晶石1,000個等がお詫びとしてユーザーに配られ、その後魔晶石の処理の不具合に関しては公式からは特段のツイートは無いようです。
どの段階で魔晶石の処理問題が発生し、いつ解消したのかがどうも判然としません。内部では色々と大人の事情があるかと思いますが、実際に金銭的な不利益を被ったユーザーに対してはできるだけ真摯な対応をお願いできればと思います。
管理人のつぶやき
この一連の騒動の間、ゲームメディアの端っこにいる身としては実はメディアの在り方についても考えさせられました。
SQOOL.NETはゲームの攻略を主体としたメディアです。
本来はゲームをもっと楽しくプレイしたい、このモンスターはどうやったら強くなるのか、友達よりも強くなりたい、どうしても倒せないボスがいるがパーティーはどうしたらいいのか、そんな攻略のニーズに応えることでSQOOL.NETは成り立っています。
従ってゲームの問題点を突くような発信があまり得意ではありません。
一方でユーザーが不利益を被らないように、ゲームキャストさんのように問題点を素早く鋭く指摘するゲームメディアもまた必要です。この記事はそれに乗っからせていただきました。メディアにもそれぞれ特徴がありますからうまく役割分担できると良いですね。
SQOOL.NETに関していえば、私たちはゲーム開発者さんをリスペクトするという立場で運営しています。ゲームに不具合は付きもので、特にソーシャルゲームであればリリース直後は色々とあるものです。期待されているほどサーバーや通信の問題は起きやすいでしょう。そのいちいちを追及することは望みません。攻略を見に来るユーザーさんもそんなことは望んでいないだろうと思っています。
むしろ、問題が発生しているときであってもユーザーさんがなるべくストレス少なくメンテナンスの終了を待ってくれるように、メディアは色々な情報を積み重ねて「ここを見ながら待ってようぜ」みたいな感じで、開発者もユーザーもメディアも一緒になってゲームを良くしていければ良いな、というのがSQOOL.NETのやんわりとした方針です。
私が子供の頃はファミコンやスーパーファミコンでドラゴンクエストやファイナルファンタジーに夢中になったものです。
今の子供たちにとってはスマホのゲームがそれにあたるのでしょう。
10年後記憶に残っているスマホゲームなんて無い、と言う人もいますが、私はそうは思いません。
10年後の居酒屋では、あいついっつもグッジョブ連打しててうざかったよな、俺は断然サクヤ派だった、みたいな話があると思います。
スマホゲームはまだ生まれたばかりの若い産業ですから、いろいろな問題もありつつ、今後良くなっていくように業界全体で良い雰囲気にしていきたいですね。
最後に、現在ゲーム開発やゲームメディア関連などのゲーム界隈にいる30代後半以上のオッサン達に向けて、堀井雄二氏のインタビュー記事を貼っておきますので是非読んでみてください。
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ゲームはあんなに楽しかった。
ゆうていみやおうきむこうほりいゆうじとりやまあきらぺぺぺぺぺぺぺぺ
これ、今でも暗記してますよね?
課金バグ騒動とかじゃなくて、こういう思い出を今の子供たちにも届けていけると良いですね。