セミナーレポート「ゲーム事業者のためのマーケティング・プレスリリースと動画広告の基礎」
著者:加藤賢治(SQOOL代表 兼 編集長)
12月6日、ゲーム事業者向を対象としたマーケティングにセミナー、『【初心者向け】ゲーム事業者のためのマーケティング・プレスリリースと動画広告の基礎【初級編】』が開催されました。
このセミナーには、プレスリリース配信代行サイト「ドリームニュース」の高柴雅史氏と、モバイルゲーム向け動画広告ソリューション「maio」の藤田恵理氏が登壇し、プレスリリースと動画広告でのマーケティングの基礎について、ゲーム事業者向けに公演しました。
この記事では、セミナーの中で共有された情報の一部を要約してお届けいたします。
プレスリリースの基礎
まず高柴氏から語られたのは、「そもそもプレスリリースとは何なのか?」ということ。これを正確に理解しているゲーム事業者は意外と少ないのではないでしょうか。
プレスリリースとは一言で言うと
企業が新たな活動報告を発表する公式文書
のこと。
宣伝や広告とは異なりますので、例えば、「是非お買い求め下さい」などの宣伝文句や、「大好評」などの曖昧な表現は好ましくありません。
また高柴氏はプレスリリースの目的として
・メディアへの記事掲載
・メディアからの取材
・消費者からの問い合わせ
・ブランディング
・認知度向上
の5つを意識すべきだと解説しました。
更にこの目的を達成するために重要なのは「ネタ」「戦略」「継続」、と高柴氏。
ゲームの場合、ゲームリリースはプレスリリースを出す最も良いタイミングの1つですが、単にその時期にプレスリリースを1つ出すのではなく、事前登録、イベント出展、リリース、そしてリリース後のダウンロード数など、一連のニュースを戦略的に、継続的に発信していくことが大切です。
更に「プレスリリースのわかりやすさも大事」と高柴氏。
プレスリリースには基本的なフォーマットがありますが、その上で例えば
タイトルを読んで中身がだいたい分かること
専門用語や略語を使わないこと
なども意識する必要があります。
「SQOOL、gamebaseと提携」
というタイトルを見て、何のプレスリリースかが分かる人は多くないでしょう。これを
「ゲーム情報メディアのSQOOL、台湾のゲームメディアgamebaseと相互記事提供の提携を開始」
とすると意味がわかるようになります。
セミナーではその他、「FFという単語は業界によって意味が異なる」「音読によって誤字脱字を発見しやすくなる」などの、プレスリリースを作成する上での基礎が、具体例とともに語られました。
プレスリリースは、各ゲームメディアに直接メールなどで送っても良いと思います。その場合は経費は全くかかりません。
しかし、筆者としてはドリームニュースのようなプレスリリース配信サービスを利用することをおすすめします。
配信サービスを利用することで、サービスが提携しているメディアにプレスリリースがニュースとして掲載されます。提携メディアには大手のゲームメディアも含まれており、発信側にとってとても大きなメリットと言えます。
ドリームニュースは、30日1万円(税別)でプレスリリース発信し放題で、同様の他のサービスと比べてコストパフォーマンスに優れています。本来は法人用のサービスですが、SQOOLを通すことで個人事業主の方でもプレスリリースを発信することができます。興味のあるゲーム開発事業者様は、お問い合わせフォームからご連絡下さいませ。プレスリリースの原稿チェックなどもサービスとして提供しております。
※法人の方もSQOOLを通してプレスリリースを発信することが可能です。原稿のチェックも可能です。
maio
続いてmaioの藤田氏が、ゲームリリース後の「動画広告」を用いたユーザー獲得について解説しました。
maioの動画広告はスマートフォンアプリへの配信に特化しているため、特にスマホアプリゲーム事業者との相性が良いと言えます。
動画広告は静止画バナーの広告よりもユーザーへの訴求力が高く、CPI(=1ユーザーを獲得するのにかかるコスト)が、静止画と比べて低くなる傾向にある、と藤田氏。
更に、動画広告経由で獲得したユーザーはLTV(ゲームの中であげるそのユーザーの収益額)が高くなる、と言います。実際に静止画バナー広告経由と、動画広告経由とで平均のLTVが約60円になったものもあるそうです。
この、低CPI、高LTVという特徴を生かして、積極的な出稿によるユーザー獲得を目指せるのが動画広告の特徴の1つです。
maioに動画広告を出稿しているゲーム事業者の中には、50万円程の小さな予算で動画広告への出稿をスタートしてユーザー獲得を開始、そこから上がる収益によって月数百万円規模の出稿と収益の規模に至っているところもあるようです。
このように動画広告を利用することで、アプリゲーム事業を飛躍的に成長させられる可能性がありますが、問題となるのは安くない出稿費用です。更に動画の作成も必要になります。外部の業者に動画作成を依頼すれば、数十万円程度の経費がかかります。
maioではその問題を解消するため、50万円以上の出稿で広告用の動画を2本無料で作成するサービスを展開します。自身で広告用の動画を準備する場合と比べて導入のハードルはかなり低くなります。
動画広告は少し難しいな、と思っていた事業者の方にも、是非導入を検討いただければと思います。
更にmaioではプレイアブル広告(実際にゲームが遊べる広告)を30万円で作成するサービスも提供しています。プレイアブル広告を業者に委託して作成た場合、一般的に70万円〜100万円ほどかかりますので、こちらもかなりお得と言えます。
実際にどのように動画広告への出稿を進めていくのか、どんな動画を作ってくれるのかを知りたい方は、maioウェブサイトのお問い合わせフォームからお問い合わせ下さい。
プレスリリースと動画広告
プレスリリースと動画広告は、本来はマーケティングの手法としては異なるもので、その費用感も目的も異なります。
しかし、ゲームのリリース前後、というところにフォーカスすると、リリースに向けて戦略的にタイトルの知名度を上げてある程度のユーザーを獲得、LTVを計測した後で動画広告に出稿して大きくユーザー数を伸ばす、ということが可能です。
動画広告による本格的なユーザー獲得を開始する前に、数万円の経費で実施できるプレスリリースを用いたマーケティングを行っておくことは、規模の大小を問わず多くのゲーム事業者におすすめしたい手法です。
SQOOLでは同様のセミナーを今後も実施予定です。開催はFacebookページやpeatixでも告知してまいりますので、是非フォローをお願いします。
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