G-STARのBtoBエリアは韓国国内のVR企業や海外企業が他数出展、今後の発展に期待
著者:加藤賢治(SQOOL代表 兼 編集長)
昨日から開催されている韓国最大のゲームショウ「G-STAR」。2日目はあいにくの曇り模様となりましたが、会場には多くのゲームファンが訪れました。
このような国際的なゲームショウは、一般のファンのためのBtoCエリア(一般公開エリア)の他に、業界内の業者が商談を行うためのBtoB(関係者専用)エリアが設置され、商談を目的としたブースが多数出展されます。
NEXONやKakao gamesのような韓国の大手ゲーム企業はもちろん、
Google、Microsoft、Tencentなどの海外の大企業もブースを出展していました。
その他今年はVR関係の企業ブースが多く見られたのが印象的でした。
日本や中国、台湾などでは大型の体感型VRの展示はかなり減少していますが、G-STARでのVRコンテンツの多さは、VRカフェなどのロケーションベースVRに力を入れている韓国の特徴が現れているのではないかと思います。
続いて、海外企業のブースをいくつかご紹介します。
こちらはASEANパビリオン。
マレーシア、インドネシア、フィリピン、ベトナム、カンボジア、ミャンマー、タイ、の企業が展示を行っており、非常に興味深い一角でした。東南アジア各国のゲームコンテンツは非常にレベルが高く、もはや日本のものと比べても遜色はありません。今後日本のゲームファンがミャンマーのゲームに熱中する、ということ自然と発生するでしょう。
こちらはイスラエルのアドネットワークPersona.ly。ブース出展の他、アフターパーティも開催するなど、G-STARでは積極的な動きが見られました。
Persona.lyはモバイルのプレイアブル広告(ゲームを私有できる広告)の技術が優れたアドネットワーク企業で、東京ゲームショウにも出展していました。
このような技術力の高い中東企業の展開にも、筆者は注目しています。
こちらは台北ゲームショウのブース。日本からの参加者も増加している台北ゲームショウは来年1月に開催予定。
韓国でも台北ゲームショウのPRを、ということでの出展だったようです。
このように世界中から多種多様な企業がG-STARのBtoBに出展していましたが、しかし残念なのは参加者が非常に少なく見えたことです。
BtoB会場は閑散としており、商談ブースにも空席が目立っていました。
主催者の発表ではBtoBエリアの参加者は1日目が1,779人、2日目が266人とのことでした。最終日の3日目は2日目と同程度の参加者だったことが予想され、国際的なゲームショウとしてはかなり少ない水準ではないかと思います。
BtoBエリア以外は大いに盛り上がっていただけに少し残念に感じられます。ゲーム好きな国民性から大きなポテンシャルを秘めているG-STAR、BtoBエリアの今後の施策に期待したいと思います。