東京工科大学、「ビジネスセンスを持ったITエンジニアの育成」プロジェクト実習最終発表会レポートを公開
東京工科大学コンピュータサイエンス学部は3月5日、「ビジネスセンスを持ったITエンジニアの育成」プロジェクト実習の最終発表会についてレポートを公開した。
東京工科大学コンピュータサイエンス学部では、ビジネスセンスを持ったITエンジニアの育成を目的とした「プロジェクト実習」を実施している。2月17日には「最終発表会」が行われ、(一社)東京ニュービジネス協議会(東京都港区、会長 下村朱美)の協力のもと、学生がインターネット関連などの企業経営者にプレゼンテーションを行った。
インターネットビジネスの急速な発展により、ITエンジニアにおいても広範囲の技術のみならず、ビジネス企画提案能力が求められている。本実習は、同学部3年生の希望者を対象とした実習科目として2013年度より導入しており、理工系学部としては国内でも珍しい取組みとなる。
学生3〜4名によるグループワークとして行われ、約1年(週約5時間)の授業を通してアプリケーションのプログラミングスキルの修得から、これを生かしたwebサービスのプロトタイプと事業計画を作成。学外の起業家らに発表し講評を得ることで、発想力や伝達力に加え、実社会で何が求められるかを学ぶ。また、同学部では今年度より1年次の必修科目としてこの取り組みをベースとした「価値創造演習」を導入しており、早い段階でIT産業の構造を知ることで、その後の学修成果や意欲の向上に繋がることも期待される。
最終発表会では、同協議会に所属するインターネットやマーケティング企業など約6名の経営者らが出席し、4チーム10名余りの学生が発表を行いました。コンセプトからビジネスモデル、アプリなどの実装デモンストレーション、ユーザーヒアリングによる検証、マネタイズ手法などを踏まえた学生の提案に対し、企業経営者からは実務経験に基づきさまざまな視点からアドバイスや改善点などが講評された。また投票の結果、⼦供の習い事体験サービス「ナラチカ」を提案したチームがわかりやすいプレゼンテーションなどで最も高い評価を得た。
最終発表会の様子
・チームA「star Connect」(星座を贈るコミュニケーションビジネス提案)
・チームB「ただいまおかえりスピーカー」(高齢者と孫のコミュニケーションビジネス提案)
・チームC「個人事業主協会」(個人事業主の経営支援サービス提案)
・チームD「ナラチカ」(子供の習い事体験ビジネス提案)