AppsFlyer、パフォーマンスインデックス第14版を発表 MetaがSKAdNetworkランキング首位を獲得
AppsFlyer Japanは3月25日、トップメディアソースの世界のモバイル広告ランキング「パフォーマンスインデックス第14版」を発表した。
第14版は、Appleの「App Tracking Transparency(ATT)」フレームワークが導入されてから初めての調査で、プライバシー新時代の到来がモバイル・エコシステムのあらゆる面(iOS / Android、ゲーム / 非ゲームアプリ、セルフレポーティングネットワーク[SRN]/ 非SRN)にもたらした影響を調査している。
以下、AppsFlyer Japanプレスリリースより抜粋。
SKAdNetwork インデックスランキング首位は Meta
前回のSKAdNetwork(SKAN)インデックスで2位につけたMetaの広告は、最新のSKANランキングでは4部門のうち3部門でパワー、ボリューム共に1位を獲得し、総合で首位となった。
Metaはソーシャルネットワーク上でどのメディアソースよりも大規模に展開し、その品質も非ゲームアプリのアプリ内広告(IAA)とゲーム/非ゲームのアプリ内課金(IAP)インデックスで最も優れていた。
SKANランキングでは1位を獲得したものの、ATT導入後の集計データから、Metaは厳しい現実に直面している。
ATT導入前はソーシャルネットワークで席巻し、広告でも最大の規模と最高の品質を誇るMetaが、今回のランキングではインデックスのボリュームはATT導入前よりもはるかに少なくなっている。ほとんどのiOSユーザはトラッキングに同意しておらず、同意したユーザからのボリュームだけではこれを補填することができていないという。
2021年に初のSKANインデックスで首位を獲得したTikTok For Businessは、非ゲームIAAインデックスにおけるパワーとボリュームともに2位、ゲームのIAPのパワーでも2位と、非常に高いパフォーマンスを維持している。
検索大手のGoogleは、非ゲームアプリのIAPとIAAインデックスのパワーでいずれも3位、特にライフ&カルチャーカテゴリでは 2位を獲得したことにより、SKANインデックスの非ゲームアプリで3位となった。SnapもSKANインデックスで躍進し、非ゲームアプリのIAPにおいてパワー・ボリュームで4位となっている。
日本と韓国のIAP(アプリ内課金)はGoogleが首位
日本と韓国の結果は、AndroidのIAPではパワー、ボリュームともに、ゲームアプリでも非ゲームアプリでもGoogleが首位を獲得した。
また、日本と韓国のIAAは、Androidのゲームアプリではパワー、ボリュームともに1位がGoogle、2位がUnity Adsという結果となった。
ゲーム市場をはじめ、モバイルメディアのランキング変動はエコシステムの不安定さを反映
AppleによるATTフレームワークの導入は、モバイルマーケターと同様、モバイルメディア企業にも大きな影響をもたらしている。
iOS14.5リリース前後のメディアソースのパフォーマンスインデックス ランキングを比較したところ、29社の順位が2位以上変動(上昇または下落)し、うち20社で3位以上変動しているという。
変動はiOSの方が顕著であったものの、ATT導入はAndroidにも大きな影響を及ぼしている。
2020年下半期と2021年下半期を比較すると、総予算の25%がiOSからAndroidへシフトしている。またiOS、Androidランキングどちらにおいても、最も大きく順位が変動したのはゲーム市場となった。
これは、それまでほとんどユーザーレベルのみでデータ分析を行っていたメディア企業が、新しい集約データプライバシーに即してアルゴリズムを完全に書き直さなければならなかったためだという。一部のメディア企業は迅速に対応したが、いまだ対応に苦慮している企業もあり、メディア側での大きな不安定要素となっている。
パフォーマンスインデックス第14版全文(日本語版)
https://www.appsflyer.com/ja/resources/reports/performance-index/