確実な成長を見せるインディゲームイベント「TOKYO SANDBOX」、日本インディの海外展開促進に期待
著者:加藤賢治(SQOOL代表 兼 編集長)
4月14日(土)~4月15日(日)の2日間に渡って浅草橋ヒューリックホールで開催された「TOKYO SANDBOX 2018」。2015年に開催された前身の「Tokyo Indie Fest」から数えて、今年で3回目の開催となりました。
SANDBOXの会場をぐるりと見まわすと、インディゲームイベントならではのふんわりとした空気。大手中心のゲームショウと比較すると商業的な雰囲気が薄く、ゲーム好きによるゲーム好きのためのイベント、という印象です。
しかし決してインディゲーム界隈の自己満足的なイベントというものではありません。
TOKYO SANDBOXの趣旨の1つは、「ゲーム会社やゲーム新興企業と国際的な投資家やパブリッシャ―を結びつける」というもの。
出展するゲームタイトルの品質はかなり厳しくチェックされており、それだけに各ブースに展示されているゲームはどれも高品質。プレイしたけど満足に動かない、というようなゲームはありません。会場はさながらゲームセンター。ゲーム好きにはたまらない空間になりました。
国際的なインディゲームイベントであるSANDBOXは、会場内に海外の方が多いのも特徴の一つ。
日本国内でのイベントにもかかわらず、英語も多く聞こえてくるという環境。日本のインディゲームデベロッパーが、海外からのゲームファンやゲームデベロッパーに対して、身振り手振りを交えて英語でゲームの説明を行う場面も見られました。
今後TOKYO SANDBOXのような国際的なインディゲームイベントは増えてくるのではないかと思います。まだまだ本格的に海外展開をしているとは言い難い日本のインディゲーム。このようなイベントをきっかけに、海外へ展開する日本のインディゲームタイトルが増えて行くことを期待したいですね。